香取慎吾さんが出演の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系 水曜19時)が3月をもって終了することが正式発表され、これに続き草彅剛さん出演の『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系 金曜24時50分)も3月で終了するとスポーツ紙によって報じられました。
2人は稲垣吾郎さんと共に昨年9月8日をもってジャニーズ事務所を退所しており、これが番組終了に大きく関係しているとみられているのですが、『東京スポーツ』(東スポ)は、ジャニーズのメリー喜多川副社長(91)の「しつこすぎる怒り」が背景にあると伝えています。
『おじゃMAP!!』の終了理由についてフジテレビは26日に行った会見で、「視聴率が厳しいのが理由で終了します。改編対象になりました」と説明し、記者から「他の番組と比べても特に『おじゃMAP!!』だけが視聴率が低いわけではないと思うが」という声が上がったものの、「視聴率が厳しいので終了します。通常の編成業務」と答えたと『日刊スポーツ』は報じていました。
『おじゃMAP!!』は以前に比べて視聴率が下がっていることは確かなのですが、現在も平均視聴率は6~7%台で推移し、低迷を続けているフジテレビの中では優秀な番組だと東スポは伝えています。
それにも関わらず3月で打ち切りが決定したということは裏事情があるとし、フジテレビ局内や業界関係者の間では、ジャニーズに対する忖度(そんたく)が囁かれているといいます。
制作会社幹部は「今、視聴率が苦しいフジは、ジャニーズを敵に回したらやっていけないわけです。視聴率的には打ち切りにするほどではない。むしろ、スポンサーからすれば『おじゃMAP!!』は数字を取っている方。ただ、ジャニーズに配慮することで今後がっちりと手を組もうということですね」と語っています。
また、『「ぷっ」すま』が終了することも『日刊スポーツ』によって報じられているのですが、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、同番組は決して視聴率が低かったわけではないとしています。
1月12日放送分は平均視聴率が3.2%で、前番組の『タモリ倶楽部』は3.0%だったことからわずかに上昇しており、同時間帯に民放各局で放送されていた番組の数字も、『有吉ジャポン』(TBS系)が3.4%、『NEWSな2人』(同)は2.9%、『MASKMEN』(日本テレビ系)は1.7%だったとのことです。
さらに、『日刊スポーツ』は『「ぷっ」すま』の終了理由について、「今年番組開始20年目の節目を迎える中で、テレビ局側がこれまでの功績を十分に鑑みた上で総合的に判断し、“卒業”という形での終了となった」と伝えていたのですが、テレ朝には20年以上続く番組が他にも複数あるため、番組のファンたちからは納得がいかないという声が上がっているとしています。
ちなみに、番組スタートから2年半後の2001年4月より『「ぷっ」すま』で進行役を務めている大熊英司アナウンサーは、番組公式サイト内のブログ『熊の助日記』で2017年以降に番組が終了するのではないかと心配していたことを明かしていました。
大熊英司アナは昨年12月23日投稿の記事で今年の番組3大ニュースを発表し、その3つ目で「楽しく2017年は始まったけど・・・・・春、年度の変わり目でちょっと心配して・・・・・秋に、また、心配して・・・・・何か不安になって・・・・・モヤモヤして・・・・・でも、結局、安堵できたこと。」などと綴っています。
そして、この2番組だけでなく、同じくジャニーズを離れた稲垣吾郎さんのレギュラー番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系 木曜24時58分)も終了する可能性が高いとみられているようです。
『日刊スポーツ』によれば、『ゴロウ・デラックス』は4月以降も放送継続予定とされているそうなのですが、東スポの記事では制作会社幹部が「近い将来、打ち切りは必至でしょう。なぜならいまだにメリー喜多川さんが怒っているとテレビ局関係者は知っているからです」と語っています。
また、ジャニーズは退所組3人の活動にも敵対心を燃やしているそうで、ネットを上手く活用して活動を続けている3人に対抗する形で無料通信アプリ『LINE』のお年玉CMに木村拓哉さんを出演させ、LINEスタンプを販売したり、事務所の公式サイトに所属タレントの写真を掲載するなど、これまで肖像権に対して非常に厳しかったジャニーズに変化がみられています。
これらについて事情通は「今のままではキムタクといえども、3人にネットの世界での人気を奪われてしまうと焦ったようだ」「今の時代、その戦略も一般ユーザーに見透かされている。むしろよけいなことをテレビ局にさせず、ただ静観していれば逆に好感度が上がるのに」と指摘しているとしています。
これらの報道に対してネット上の反応を見てみると、
- ぷっすまが終わるのが納得いかない。事実は分からないけれども、多くの人にジャニーズからの圧力やテレビ局の忖度を連想させてしまうのは双方にとってマイナスでしかないと思うのだけれど。
- 力があるとは言え、一芸能事務所にここまで翻弄されるテレビ局って何なの?局側の体たらくが酷い。
- 今は、スポンサーや視聴者無視のテレビ番組作りが流行ってるんですかね?
視聴率が悪い番組、いっぱいあるけど、それも各事務所との忖度で辞めたくても辞められない番組があるってことだね。人気あっても打ち切り、人気なくても継続。ホント、視聴者無視。テレビが面白くないわけだわ。 - どうしてわからないかな。批判が増えるし他のタレントにも影響が出る。少なくとも好印象の事務所ではなくなった。劣悪ブラックがますます浸透するだけ。
- 事務所の圧力だか、テレビ局の忖度だか知らないけど、この三人に関してはしばらく静観がよかったように思う。しばらくは『事務所がやった』っていう噂は必ず立つし、それが事務所の他のタレントさんの仕事にも影響してしまうのは、事務所にとってもマイナスになると思う。
などのコメントが寄せられています。
テレビ番組は視聴率が悪い場合に打ち切り対象となるのが通常のパターンで、番組を制作する上で必要なスポンサーが離れたり、出演者が何か不祥事を起こしたわけでもないため、『おじゃMAP!!』と『「ぷっ」すま』の終了が決定した大きな原因は、ジャニーズ事務所を離れたことにある可能性は高いとみられます。
ジャニーズ事務所側からの圧力があったのか、テレビ局側がジャニーズとの関係を考慮し終了に踏み切ったのかは定かではありませんが、どちらにせよこのタイミングで終了させることによって、ジャニーズとテレビ局側のイメージが悪化することは間違いなく、様々な憶測が飛び交ってしまうことになるので、なぜもう少し様子を見てから終了するか否か判断するという形にしなかったのかと思いますね…。
両番組の終了については納得のできない部分があるため不満を抱いてしまうのですが、30日23時からインターネットテレビ局『AbemaTV』で放送された特番『72Hunもうちょっとテレビ ~香取慎吾バースデー特番~』で、4月1日から退所組の3人が出演するレギュラー番組『新しい別の窓』がスタートすることが発表されており、地上波で3人の姿を見られないのは残念ではあるものの、引き続きネットを上手く活用した活動によって新しい道を開拓していってほしいと思います。
なお、新たにスタートする『新しい別の窓』は、「毎月第1日曜日 17時00分から7.2時間生放送」という長尺番組で、4月以降に3人がこの番組でどのような試みをしていくのか注目したいですね。