4月に大幅リニューアルした情報・報道番組『Live News イット!』(フジテレビ系 平日15時45分)の視聴率が“大暴落”し、NHKを辞めてメインキャスターに就任したフリーの青井実アナウンサー(あおい・みのる 43歳)が、1年で降板の可能性もあると週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が伝えています。
デイリー新潮によると、フジテレビの榎並大二郎アナに代わり、青井実アナが『Live News イット!』のメインキャスターに就任してから1ヶ月で、番組の平均世帯視聴率がかなり落ち込んでいるといい、榎並アナが出演の3月最終週の世帯視聴率は25日が4.5%、26日が5.6%、27日が4.6%、28日が4.1%、29日が4.9%で、平均値は4.72%だったそうです。
<↓の画像は、3月までメインキャスターを務めていた榎並大二郎アナの写真>
一方で4月(全22回)の平均世帯視聴率は4.12%で、各週の平均値を見ても第1週が4.32%、第2週が4.38%、第3週が3.8%、第4週が3.94%と大きく下落し、「青井アナに変わってから0.6%落としており、下落率は13%に達します。これが株価なら大暴落で、投資家は大騒ぎするでしょう」「この傾向が続けば、夕方ニュース戦争で相当な痛手を被るばかりか、『何のために青井アナを連れてきて、好評だった榎並アナと交代させたんだ』と幹部の責任問題に発展する可能性があります。おまけに現場のスタッフにも榎並アナを慕っていた人が必ずいるはずですから、彼らが鬱屈すると番組の士気に関わります」
と、民放キー局プロデューサーが語っています。
<↓の画像は、『Live News it!』出演の“パックン”ことパトリック・ハーランさん、青井実アナ、宮司愛海アナの写真>
さらに、視聴率低迷の原因として番組の演出と青井実アナのキャラクターを挙げ、「青井アナが周囲の出演者とトークを行っても、どこか遠慮がちに見えてしまい、弾んだ会話に感じられません。報道番組としてはストレートニュースをテンポよく重ねていく演出で、これは決して悪くないのです。ただ特徴があるわけではなく、とにかく大過ない進行だけを目指しているようにも思えます。報道フロアと隣接したメリットが全く感じられないのも問題です。」
などと指摘しています。
そして、「視聴率が3%台で定着してしまう可能性は否定できず、個人視聴率が1%台という『ぽかぽか』のような状態になってしまうかもしれません。そうなると文字通りの悪夢です。秋の改編時に責任論が噴出してしまうと、青井アナが1年で更迭されても不思議ではありません」
と、わざわざNHKから引っ張ってきたにも関わらず、わずか1年で降板させる可能性もあるとしています。
この報道に対してネット上では、
- 大抵の番組はMCが変わると数字が下がるのが普通で、その後内容などがウケてくると上がるもの 今数字が下がっただけでどうこうは言えないと思う
- 青井アナにはどんどん外へ出てもらって、街の人にインタビューしてほしい。まだ始まったばかり。
- ま、当然でしょう。全く器でないのに起用した局が悪いね。
- NHKでそれなりの人気を得ていたのならばまだしも、ほとんど、ただしゃべってるだけだった人がいきなり民放のメインに据えて結果がでるわけもないと、素人目からでもわかりそうなもの。
- 青井アナばかりの責任ではないと思うが、元々好感度が高いとか、高い力量を持っているとかではない。
局アナで問題がないのに、この人を起用する意味がわからない - 局アナでやるのか、外から呼ぶのかがこの10年くらいはっきりしないし、これだけテコ入れや看板の掛け替えが続くと、不安定な印象を持たれるのも当然だと思う。
ニュース番組は習慣性のものだから、不安定さは致命的になるし、そこに実家の役員報酬の件があった青井氏を呼ぶという局側の意図も全くわからない。 - フジテレビのセンスの無さはテレビ局一、古さとそうじゃない感満載で低視聴率ナンバーワンなのも頷ける。
- 青井アナの評判の悪さもあるだろうが、番組が青井アナでなければならない理由は何だったのかな?
いずれにしても地上波のこの手の番組は内容も無いし、暇潰しだけでしかないから、誰でも良いんですよ。
などの声が上がっています。
青井実アナはNHKを辞める前に、『ニュースチェック11』『NHKニュース7』『ニュースウオッチ9』と、NHKを代表する報道番組でメインキャスターを務めていましたが、決してアナウンス力が評価されていたわけではなく、NHKアナウンサーとしては珍しくチャラチャラした軽薄な言動によって、視聴者からの好感度も高いとは言えない方でした。
そんな青井実アナが今年1月に、『日刊スポーツ』などによってフリー転身と『Live News イット!』のメインキャスター就任が報じられ、この時点で青井アナは退局報告をきちんと行っていなかったとされ、報道後は『ニュースウオッチ9』に出演することなく“サイレント降板”となり、2月に退局しました。
退局前には、許可を得ずに禁止されている副業で収入を得ていたこと等も表沙汰となり、NHKから厳重注意を受けたにも関わらず、その後も兄が代表を務める企業の役員を務めていたことなどが明らかとなり、これらの行動によって青井実アナのイメージは著しく悪化しました。
メインキャスター就任前の様々な報道によって青井実アナの好感度はさらに下がり、前任の榎並大二郎アナの評価が高かった分、視聴者離れが起きたとしても全く不思議ではなく、視聴率低下は予想通りの結果です。
ただ、さすがに1年でメインキャスターを降板になることはないのではと思いますし、世帯視聴率が多少下がっていたとしても、今重要視されているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が上昇となれば局内での評価もまた変わるとみられ、まだリニューアルから1ヶ月しか経っていないので、半年経過した時点でどういった状態になっているのか、改めて注目したいところです。