元読売テレビでフリーの辛坊治郎アナウンサー(しんぼう・じろう 63歳)が、日本テレビ社員に対してパワハラ事件を起こし、社内で問題になっていることを週刊誌『週刊文春』が報じています。
『週刊文春』によると、昨年9月末から司会を務めている報道番組『深層NEWS』(BS日テレ 平日22時)の放送後、パワハラ事件が発生したといいます。
昨年12月中旬に、女性プロデューサーが番組放送後に帰ろうとする辛坊治郎アナに声を掛け、日本テレビ玄関口の車寄せで呼び止めたそうで、そこで番組内容について話し合いをしているうちに2人は口論になったとのことです。
口論は徐々にヒートアップし、周囲に人もいる中で辛坊治郎アナは壁にドンと手を付き、壁ドンの格好で女性プロデューサーに対して「お前なんかいつでも飛ばせる」と言い放ち、その後女性プロデューサーは、コンプライアンス担当部署へパワハラ被害に遭ったと訴えたといい、「彼女は一時、体調を崩して会社を休む事態となっていました」と日本テレビ幹部が証言しています。
こうしたトラブルの情報をキャッチした『週刊文春』の取材班は、辛坊治郎アナに取材を行い、『深層NEWS』の放送終了後に一体何があったのか聞くと、「帰ろうとしたら彼女に急に呼び止められた。男性のチーフプロデューサーも一緒でした。そこでクレームを付けられたんです」
と説明しています。
壁ドンして「飛ばすぞ」と脅したのかどうかについては、「人が沢山通るので壁側に寄ってはいた。よく覚えていないけれど、後で他の人に聞いたら『右手を付いていた』と。ただこの歳ですから壁に手ぐらい付くでしょう。でも私が脅せるわけはない。私は出入り業者で、向こうはチーフプロデューサーもいる。どっちが立場が上か、分かるでしょ?」
と語っています。
パワハラではないという認識なのかについては、「日テレの幹部からもそういう話になっていると聞きましたが、ちゃんと事実関係を詰めてくださいと。私もはらわたが煮えくり返る思いなんです」
と心境を明かしています。
一方で日本テレビ側は取材に対して、「番組制作を担当している社員が、帰り間際の辛坊治郎氏に次週のラインナップやゲスト情報などを伝えた際に、番組制作をめぐる話となり、意見の相違から言い方が激しくなった場面がありました。」
と口論になったことを認め、「その後、上記制作担当社員から上司に対し相談があり、当該社員はショックを受け、疲れた様子も窺(うかが)えたので、代休を取得させました。」
と女性プロデューサーが被害を訴えたことも認めています。
そして、「この件に関して、辛坊氏と報道局幹部が話をして、辛坊氏からは『帰り間際に呼び止められ、番組の内容についての議論になったものだが、ショックを与えたとしたらまったく本意ではなく申し訳なかった』旨の表明がありました」
と、辛坊治郎アナ側から謝罪の言葉があったとしています。
『週刊文春』はこのように辛坊治郎アナのパワハラ事件を報じており、これに対してネット上では、
- 下っ端ならともかくプロデューサーが「パワハラされた!」って変な話だ
- こんなクソ寒い時期に玄関口で呼び止められてタラタラと仕事の話されるとかそれだけで腹立つわ。
前もって声掛けて局内の部屋で腰据えて話し合いすればいいだろ - 辛坊さんが悪いように書いてあるが、事実はどうなのかな?
言い合いになるにはそれ相当のわけがあるはずだから、もっと事実関係が明らかにならないと。 - パワハラする人特有の言い訳に聞こえる。一つ言えることはこれからパワハラのニュースでは綺麗事は言えなくなると感じる。説明責任を果たしてもらいたい。
- この場合は何を言っても辛坊さんが悪いことにされてしまうのではないかな。
辛坊さんが話すことは疑わしくとられ、女性プロデューサーが話すことは、かわいそうにとなり、結局真相はわからなくなる。
ここは第3者のチーフプロデューサーが話せば良いのではないかな - パワハラというと常習的な嫌がらせという印象なんだけど、たった一回の口論だとなんとも言えないなー。
女性が弱い立場だから被害者に映るけど、実際態度がムカつく女なんてごまんといるしね。ついカッとなって壁ドンする気持ちもわかるよ。
こんなニュースになるなんて、ちょっと大袈裟過ぎないかな。というかニュースになった以上、具体的な口論の内容を晒さないと悪印象だけが残るよね。 - 互いにヒートアップしてなら、お互いに罵り合った可能性がある。まぁ真剣に番組作りをしている証拠だと思うが。片方が、パワハラなど言い出したら報道番組なんか作れないだろうな。
- 帰ろうとしていたところを呼び止められた上に、大勢の人が通る玄関先で立ったまま、意見がかみ合わず話が長引きそうになったら、周りの目も気になるし、余計にイライラするはずだ。
収録終えて、やれやれと大阪への帰路につくタイミングで、疲れているのに立ったまま口論になったら、片方の手を壁においてもたれかかっても不思議ではない。
番組プロデューサーたるものが、タレントと口論になって、言い負かされたからと言って、こんな形で報復することの方が異常なことだ。
などのコメントが寄せられています。
壁にドンと手を付き、「お前なんかいつでも飛ばせる」と言ったのがもし事実であれば確かにパワハラだと感じますが、記事では女性プロデューサー側が辛坊治郎アナに対してどういった発言をしたのか、なぜ番組放送後に呼び止めて、玄関口の車寄せでわざわざ番組内容について話し合いをしたのかが明らかにされておらず、現時点で明らかになっている情報だけでは辛坊アナに問題があったとは言い切れない部分もあります。
そして、この報道を受けて辛坊治郎アナはツイッターを更新し、「完全な捏造記事。私が日テレの社員プロデューサーに『いつでも飛ばせる!』と言ったと断定している。完全なウソ。捏造。これはひどい。」
と反論し、「今思い出した。あの時私は、『貴女は局の責任者なんだから、私の発言がそんなに嫌ならクビにしたらいいだろ!』とは言った。文脈完全に逆だよね。」
としています。
<↓の画像が、辛坊治郎アナのツイート写真>
また、「私は大丈夫だが、スタッフから週刊誌に捏造ネタを売ったと思われている日テレの社員がかわいそうだ。彼女の身に何か起きたら、文春はどうやって責任を取るのか?文春のウソ、人権侵害、捏造は近年本当にひどい!」
と、口論になった女性プロデューサーのことを心配しながら、『週刊文春』に対する怒りを綴っています。
今後は弁護士に相談して対応を検討するようで、パワハラ報道が発端で『週刊文春』とのバトルが勃発しそうな雰囲気なのですが、果たして今後この騒動はどのような展開を迎えるのか、『深層NEWS』の司会は今後も続けていくのか引き続き動向を見守っていきたいところです。