主にスポーツ実況や情報・報道番組を担当していたフジテレビの西岡孝洋アナウンサー(にしおか・たかひろ 48歳)が、3月をもってフジテレビを退社することが明らかになりました。
発表によると、西岡孝洋アナは昨年8月に退職願を提出したそうで、中居正広さんの女性トラブルを巡るフジテレビの騒動とは関係がないといいます。
西岡孝洋アナはフジテレビを通じて、「3月31日をもちまして、27年間お世話になったフジテレビを退社することになりました。昨年8月に会社に申し入れ、退職の準備を進めてまいりましたが、視聴者の皆さまの信頼回復が重要なこの時期に退職することには、正直なところ葛藤もあります。このような時期でのご報告となり申し訳ありません。フジテレビでのアナウンサー人生で、幼い頃から大好きだったスポーツに携わり、オリンピックでの日本選手の金メダルの瞬間やサッカーW杯の日本戦を実況できたことに本当に感謝しております」「これまで支えてくださった視聴者の皆さま、そして多くのアスリートの皆さま、本当にありがとうございました。」
とコメントしています。
このタイミングで退社を決断した理由については、数年前から「自分でビジネスに挑戦したい」との思いが強くなったそうで、これまでに宅地建物取引士、行政書士、ファイナンシャルプランナー(主に資産運用に関して相談対応・アドバイスをする専門家)などの資格を取得したそうです。
フジテレビ退社後はこれらの資格を活用して、「法律や不動産、金融などの分野で、アナウンサーとして培った『伝える力』を生かし、新たな道を歩んでいく所存」
とし、オファーがあればアナウンス業もしていく意向といいます。
西岡孝洋アナは佐賀県出身で、県立佐賀西高校から慶應義塾大学法学部へ進学し、1998年にフジテレビに入社しました。
同期社員は、『FNN Live News days』でメインキャスターを務める島田彩かアナ、『東宝』と『東宝不動産』の役員を務めた八馬直佳さんの甥で元アナウンサー・八馬淳也さん、『横浜DeNAベイスターズ』の石井琢朗コーチの妻で元アナウンサー・荒瀬詩織さん、昨年まで編成制作局バラエティー制作センター企画担当部長を務めていた北口富紀子プロデューサー、『逃走中』や『有吉の夏休み』などを企画した元プロデューサーで実業家の高瀬敦也さんなどです。
フジテレビ入社後は主にスポーツ中継(バレーボール・野球・フィギュアスケート・F1など)を担当し、『FNNスーパーニュース』『プロ野球ニュース』『めざまし8』などに出演し、『すぽると!』では三宅正治アナの後任として、2011~2015年にかけて2代目メインキャスターを担当していました。
五輪やサッカーW杯では実況を担当し、フジテレビを代表するスポーツ実況アナの1人で、これまでにアナウンス室のシニア部長待遇、ライン部長待遇といった管理職を歴任していました。
一方のプライベートでは2003年に、2年後輩で現フリーの政井マヤアナとの路上キスを週刊誌『女性セブン』にキャッチされ、政井アナは当時報道局のディレクターと婚約中だったことで浮気疑惑が浮上、このスキャンダルで政井アナは婚約を破棄されました。
その後、政井マヤアナは2007年に俳優・前川泰之さんとできちゃった結婚し、一方の西岡孝洋アナは7年後輩の現フリー・平井理央アナとの交際が噂された後、2013年5月に12歳年下の一般女性と結婚しました。
そんな西岡孝洋アナのフジテレビ退社に対してネット上では、
- フジの貴重なちゃんとしたアナウンサーが…
- 8月の時点で知ってたんだろ
- 有能な人は当然逃げるよな 好判断
- そこそこ人気のある女子アナと実力のある男子アナは辞めていきそうだな
- DAZNでの仕事は内定済みなんだろうな
- 続々と辞めそうだな 前回の希望退職で辞めた人は大正解だな
- 脂が乗ってるエース級のアナも去るのか 青嶋も定年だし層がどんどん薄くなるな
などの声が上がっています。
西岡孝洋アナは落ち着いた語り口や実況力の高さから、フジテレビの中では比較的高い評価を受けていたアナウンサーだったので、退社と一連の騒動とは関係がないとのことですが、フジテレビは貴重な人材を失うことになった形です。
週刊誌『フライデー』などの報道によると、フジテレビは深刻なスポンサー離れが起こるだけでなく、社員たちも先月に行われた社員向け説明会や記者会見を経て、フジテレビの対応に対して強い不信感を抱いているそうで、これにより労働組合に加入する社員が急増し、騒動前まで80人程度だった組合員が500人まで増えているといい、有能な社員のフジテレビ離れも加速しそうな雰囲気だとしています。
『ピンズバNEWS』(双葉社)によれば、こうした状況を受けて他のテレビ局などが、フジテレビの若手や評判が良い中堅社員をスカウトするといった動きもみられるそうです。
そうした中で西岡孝洋アナがいち早く“泥舟”から脱し、他のアナウンサーたちも他業種に転職したり、フリーに転身するといった動きが今後活発的になっていくかもしれないですね。