悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)によって昨年12月から入院し、抗ガン剤治療を受けていた元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(かさい・しんすけ 57歳)が、30日に退院することをブログなどで報告しています。
笠井信輔アナは4月24日放送の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)に病室から生出演し、4月中に退院できることが決まったことを報告、「最悪1年の入院と言われていたのですが、4ヶ月半での退院で、全国の皆さんから応援のメッセージをいただいて感謝しています」と語っていました。
それから約1週間後の30日に更新のブログ上で、「ついに今日退院できるのです。家に帰ることができるのです。」と退院することを報告し、「入院時には『場合によっては、入院は1年は覚悟してください』と、担当の先生には言われていたので、嘘のようです。ただ、まだ来月中旬の最終チェックが残っています。その最終チェックで全身のがんが消えていることがわかれば、『寛解』と言えるのかもしれません。」
と綴っています。
また、退院にあたって『サンケイスポーツ』の電話取材に応じ、シンガーソングライター・俳優の長渕剛さんが今年1月末に突然、お見舞いに来てくれたことを初めて明かしており、その際に撮影した2ショット写真を披露しています。
<↓の画像が、見舞いに訪れた長渕剛さんと笠井信輔アナの写真>
笠井信輔アナと長渕剛さんは、2011年の東日本大震災をきっかけに『とくダネ!』でインタビュー取材し知り合い、その後も笠井アナは長渕さんのライブに行くことはあったものの、親しい付き合いをしていたわけではなかったそうですが、長渕さんが1月30日にお見舞いに来てくれたそうです。
長渕剛さんも昨年12月に「急性腎盂炎(じんうえん)」によって入院、今年1月3日に退院後に仕事復帰していたのですが、仕事復帰してから間もない時期に笠井信輔アナのお見舞いに訪れ、「病気は心持ち次第。くじけるな。前向きに生きれば、きっといいことがある」と励ましてくれたといいます。
帰り際には「俺ぁ負けねぇ」と毛筆で書かれた直筆の色紙を手渡されたといい、「それを見た瞬間、泣いちゃって…。『ガンになってよかった』と本音で言ったら、長渕さんが笑ってくれました」と振り返っています。
そんな笠井信輔アナは昨年12月に入院してから現在までに6回の抗ガン剤治療を受け、「髪の毛が全部抜けたけど、全身の痛みもガンもほぼ消えました」と明かし、5月中旬に予定している骨髄検査でガン細胞が見つからなければ、「寛解(かんかい)」と診断されるとのことです。
<↓の画像が、現在の笠井信輔アナの写真>
退院後の生活についてですが、自宅に戻っても新型コロナウイルスへの感染から身を守るために“セルフロックダウン”生活を送るとしており、抗ガン剤治療によって免疫力が低下しているため家族との接触もなるべく避け、当面の間はドア越しに食事を受け取るなどするそうです。
また、今後の仕事については「長渕さんから生きる勇気をもらった。7月にはメディアや講演復帰したいです」との目標を語り、退院後には昨年9月末までレギュラー出演していた『とくダネ!』にリモート出演予定で、これまで応援してくれた方々への感謝、入院生活中のことなどを話すようです。
そして、笠井信輔アナの退院報告に対してネット上では、
- 退院後の生活、不安あると思いますが、焦らず一歩ずつです。
- 今後1、2年は無理しないで体力をつけていってください。嬉しい帰宅も今は厳しい社会情勢。用心して頑張ってほしい。
- 退院おめでとうございます。良かったです。ちょっと安心しました。
友人の旦那さんもがん治療していてしかも今はコロナの心配がありとてもわかります。大変さが…くれぐれもお気を付けてください。 - 我が家の孫も笠井さんと同じ悪性リンパ腫で先日退院しました。免疫力低下で孫にも会えない日々です。
頑張って病気コロナに勝ってと祈る毎日です。お互いに頑張って欲しいです。 - 長い抗がん剤治療、お疲れ様でした。自分も方は違いますが悪性リンパ腫で抗がん剤治療を経験しました。
退院後2日目に発熱、3日目に発疹し病院へUターンしました。何かに感染したのです。
抗がん剤にもよりますが白血球の数値が低くなるなど免疫、抵抗力が落ちます。
マスク、消毒アイテムが品薄な中、笠井さんに限らずこういう状況のみなさんも怖い思いをしていますね。1日も早い収束を願います。笠井さん、どうぞご自愛ください。
などのコメントが寄せられています。
笠井信輔アナが患った悪性リンパ腫の1つ「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」は、週~月単位で進行していく中悪性度リンパ腫で、日本人に最も多い病型となっています。
笠井信輔アナは肩や腰に悪性リンパ腫が確認されており、ステージⅡ以上(5年生存率・約74%)とみられます。
順調に抗ガン剤治療の効果を得られたことで、入院期間が大きく延びることなく退院が決まり、もし5月の検査で問題なければ寛解との診断を得られるとのことですが、悪性リンパ腫は再発する可能性もあります。
また、抗ガン剤治療によって免疫力が著しく低下しているため、退院後も決して無理をすることなく、今後もしばらく安静にして、新型コロナウイルス感染を含めて再び病気を発症しないように細心の注意を払っていってほしいですね。