今年9月末をもってフジテレビを退社し、フリーに転身した笠井信輔アナウンサー(かさい・しんすけ 56歳)が、「悪性リンパ腫」を発症していることが明らかとなり、番組出演をキャンセルして治療に専念することが分かったと週刊誌『週刊新潮』や各スポーツ紙が報じています。
『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』によると、笠井信輔アナは9月にフジテレビを退社し、それから2ヶ月後の11月下旬に「悪性リンパ腫」との診断を下されたといい、「現在、笠井アナは、テレビ局などを回り、病状の説明を行っているそうです。ひとまずは仕事をキャンセルし、治療に専念する考えのようです」
とテレビ局関係者が明かしています。
笠井信輔アナは1987年にフジテレビに入社し、同期は中井美穂アナらで、フジテレビ時代には『おはよう!ナイスデイ』『FNNスーパータイム』『タイム3』『今夜は好奇心!』『めざましテレビ』『とくダネ!』などの番組を担当していました。
入社から今年で32年が経ち、7月末にフリーアナウンサーへの転身が各スポーツ紙によって報じられ、フジテレビ退社後は『とくダネ!』で長年共演の小倉智昭さん等が所属する芸能事務所『オールラウンド』に所属しています。
フジテレビ退社によって『とくダネ』は降板となり、現在は『男おばさん!!』(フジテレビ ONE TWO NEXT)や『羽田土曜会』(BSテレ東)にレギュラー出演しているほか、各局の様々な番組にゲスト出演しており、12月に入ってからも『土曜スペシャル 鉄道沿線ひたすら歩き旅6』(テレビ東京)、『メトログ』(TBS系)、『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)、『ノンストップ!』(フジテレビ系)などに出演していました。
<↓の画像は、7日放送『鉄道沿線ひたすら歩き旅6』出演時の笠井信輔アナの写真>
そんな笠井信輔アナが悪性リンパ腫を患っているとの情報を得た『週刊新潮』は、『オールラウンド』に取材を行ったところ、「その件に関しましては、事務所の方から正式にお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください」
と回答し、病気を否定しなかったとのことです。
『スポーツニッポン』(スポニチ)の報道によると、すでに仕事先のテレビ局関係者には病気を報告し、悪性リンパ腫の治療のため近く入院すると話しているといい、事務所側は18日にも発表もしくは対応を行う予定としています。
この報道を受けてネット上では、
- フリーになるメリットを享受する前の入院。会社員のままだったら良かったのにと後悔してるだろうな。
- フリーになった途端…ご本人に悔いはないかも知れないけど、サラリーマンだと病休もあるし、傷病手当もありますよね。
大病ですが、何とか乗り越えられますように。 - 笠井さんが…ショックです…小倉さんも悲しまれるだろうな…
どうか、ゆっくり休まれて、ゆっくり治されてください。 - 満を持しての退社、一番ヤル気がみなぎっている時に、なんてタイミングの悪さ。。。
- 私も2年前に悪性リンパ腫の中の胃のマルトリンパ腫になりました。週一回の薬物治療で現在は元気に仕事もできています。
治る病気と捉えて治療に専念して下さい。必ず良い方向に向かうはずです。
治しやすい病気だと医者も言っていますので明るい気持ちを忘れずに頑張って下さい。 - こういうときフリーは大変だよね。逸見さんもそうだった。でも今は治療法も進歩してるし頑張って欲しい
- 先日、田舎を歩く番組を見ていたら「疲れた、疲れた」言ってた。病気の影響だったのだろうか。
などのコメントが寄せられています。
フリー転身によって複数の番組出演も決まり、正にこれからという時に病気が発覚し、明るい笠井信輔アナもかなり落ち込んでいるのではないかと思います。
検査で分かった「悪性リンパ腫」という病気は、血液のガンの一種で、白血球の一種であるリンパ球がガン化した病気を指します。
症状としては、首、ワキの下、足の付根などリンパ節が多い部位に痛みが無いシコリができ、これが数週間から数ヶ月かけて増大し、症状が進行するとシコリや腫れが全身に広がっていき、発熱や体重減少、倦怠感、酷い寝汗などの症状がみられます。
また、体のかゆみ、発疹、腫瘤によって気道や血管、脊髄などの臓器が圧迫されることで、気道閉塞や血流障害、マヒ症状などがあらわれることもあるといいます。
悪性リンパ腫は大きく「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」に分類されるほか、症状の現れ方や進行度の速さごとに3つに分類され、年単位でゆっくりと症状が進むものは「低悪性度リンパ腫」、週~月単位での進行は「中悪性度リンパ腫)」、日~週単位での進行は「高悪性度リンパ腫」とされます。
日本では年間、約2.9万人が悪性リンパ腫と診断されていて、発症年齢は60歳ごろから増加し70歳をピークを迎え、発症原因はハッキリとはしていないものの、免疫不全、細菌感染、ウイルス感染、ダイエットや生活習慣などが原因として考えられています。
悪性リンパ腫の進行度は他のガンと同様に4段階の病期(ステージ)で示され、悪性リンパ腫が1ヶ所のみであれば第Ⅰ期、第Ⅱ期は2ヶ所以上の発症、第Ⅲ期は上半身や下半身にも発症している状態、最も重い第Ⅳ期は体全体に広がっている状態です。
治療法は症状の進行度などによって異なり、一概には言えないのですが、抗ガン剤治療などの化学療法、放射線治療なども行われます。
そして、5年生存率(診断から5年経過後に生存している患者の割合)については「ホジキンリンパ腫」か「非ホジキンリンパ腫」で異なります。
「ホジキンリンパ腫」は第Ⅰ期で5年生存率が91.4%、第Ⅱ期で84.6%、第Ⅲ期で65.3%、第Ⅳ期は44.7%です。
日本人の発症率が高い「非ホジキンリンパ腫」は、第Ⅰ期が86.7%、第Ⅱ期が74.3%、第Ⅲ期が64.0%、第Ⅳ期が54.6%とされています。
しかし、このデータからさらに医学が進歩していることによって、5年生存率は向上していると考えられています。
笠井信輔アナの悪性リンパ腫は現時点でどれほど進行し、どのような種類なのかは分かりませんが、決して治らない、助からない病気というわけでもないため、これから治療に専念して元気に回復した姿を是非とも見せてほしいです。