元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(かさい・しんすけ 56歳)が19日、9月まで担当していた情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)に出演し、自らの口で血液ガンの一種「悪性リンパ腫」を発症したことを報告し、具体的な病名については「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と診断されたことを公表しました。
笠井信輔アナは近日中にも入院し、4ヶ月の入院中に抗ガン剤治療を受け、さらに2ヶ月の自宅療養をする予定だと明らかにしました。
笠井信輔アナは17日に『とくダネ!』の取材を受け、悪性リンパ腫と診断された際の心境について、「(フリーになって)2ヶ月間、めちゃめちゃ働いて、これからいい感じで『いくぞ!』っていう時に『ガーン!』っときましたからね。これは焦りましたわ」
と明かし、この時点でも体の色々なところが痛いと話していました。
そんな笠井信輔アナは19日放送の『とくダネ!』に生出演し、自らの口で病気について語ろうと思った理由を聞かれると、「32年間ワイドアナウンサーとして、いろんな芸能人の方のプライベートを自分の言葉で放送してきて、いざ自分が病気になったときに、そっとしておいてくださいっていうのは、やはり、自分の生き方としては許さない。話せることは、皆さんに知ってもらうという義務があった」
と説明しています。
また、「もう一つは小倉さんですよ、小倉さんが、ガンになって、自分の病状をこと細かく公表する姿を見ていて、そこまで話さなくてもいいのにということまで語っている姿を見ながら、やっぱり、我々のような仕事をしている人間というのは、そういう覚悟とか立場とかにいく瞬間があるんだなと、そこは小倉さんを見てて、やっぱり学びました」
と、番組司会者の小倉智昭さんが番組で病気について語る姿を見たことで、笠井アナも公表することを決めたそうです。
そして、現在の症状については、「(肩や腰など)日によって痛いところが違う」「起き上がるのが大変」「鎮痛剤を飲み仕事をしている」「今日はお尻の下あたりで、足を引きずる状況」「痛みが出た瞬間、ガンが来てるのかな(と考えてしまう)」
とし、自身が発症した「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の5年生存率(診断から5年経過後に生存している患者の割合)を聞かれると、「一般的に生存率は6割、4割の方が亡くなる、でも笠井さんは若いので7割ぐらいの方の生存率に入りますよ、頑張っていきましょうと言われた」
と語っています。
笠井信輔アナが発症の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」は、「中悪性度リンパ腫(週~月ごとに進行)」に分類され、医師からは「ちょっと強い抗がん剤治療が必要だね」と告げられたことも明らかにしています。
そんな笠井信輔アナは近日中にも入院し治療に入るのですが、「何か書いたりできるんじゃないかと。発信したりできるんじゃないかと思う。ブログもはじめようと思う。どっか繋がっていたい。それが自分の助けになると思う。同じ病気の人のためにとかあまりそこまで行けてなくて、誰かが自分のことを見てくれていると思うことで自分の力づけにしようとしています」
と語っており、闘病生活の様子を今後始めるブログ『人生プラマイゼロがちょうどいい』などで発信していく予定としています。
笠井信輔アナは11月中旬ごろから、トイレが近くなったり、体の痛みや倦怠感、体重の減少といった症状が現れ、病院で検査を受けたところ前立腺肥大症を発症していることが発覚、さらにMRI検査で骨盤周辺に怪しい影が見つかり、精密検査を行ったところ、腰と肩に悪性リンパ腫が見つかったそうです。
笠井信輔アナは喫煙もせず、お酒もたしなむ程度ということから、悪性リンパ腫と診断された際には大きなショックを受けたものの、医師からは悪性リンパ腫について、「原因は不明で、この病気は交通事故に遭ったようなものなんです。ただ、あなたの場合、奇跡的に早く見つかった」
と励まされたといい、来年6月ごろの仕事復帰を目指し、現在は気持ちを切り替えているといいます。
そして、悪性リンパ腫を公表し、これから闘病生活に入る笠井信輔アナに対してネット上では、
- 何で、俺?その気持ち良く分かります。私も、脳腫瘍で、手術しました。きっと治ります!頑張って下さいね!応援してます。
- 明るくニュースを伝えていた笠井アナが、悪性リンパ腫になるなんて信じられない部分があります。
ただ生放送できちんと病状について伝えたことは素晴らしいです。病気を克服して、元気な姿で戻ってくることを願っています。 - アナウンサーとしては間違いも多いし、中継の時差とか読みきれずぐだったりで優秀とは思えず、これまでタレント的に見ていました。
が、自分がこれまで踏み込んだ芸能人のプライバシーを自覚していて、自分だけはそっとしておいてほしいというのはおかしい、との覚悟。男として、アナウンサーとしての筋が通っていて立派です! - 生放送で自身の病名を告白。アナウンサーとしての信念を感じました。今はゆっくり休んで治療に専念して下さい。
もう無理しなくても大丈夫です。また克服したニュースを待っています。頑張って下さいね。 - 自分の弟も若くして悪性リンパ腫になりましたが現在寛解となり元気です。
弟には常々最悪の中では最高だと励ましてましたがまだ寛解の望みの高い病気です。
大変ではあると思いますが打ち勝ってほしいと思います - 夫は39歳で悪性リンパ腫にかかりました。23年前のことです。今でも元気に働いています。
2年間の闘病でしたが、今になって思えば長い人生のうちのほんの2年でした。
笠井さん、大丈夫です。23年前よりも医療は進んでいます。あんなことがあったな~と思える日が必ず来ますよ。 - ここまでの流れ、逸見さんとダブって仕方ない。しかし、結末でけは変えて欲しい。
元気に帰って来ました!って言う会見を待ち望んでいます。
などの応援コメントが数多く寄せられています。
週~月単位で症状が進行する中悪性度の「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」は、国内の悪性リンパ腫患者のうち、最も多い3~4割を占めており、女性よりも男性に多く発症する傾向にあります。
治療方法は抗ガン剤を使った化学療法、放射線治療で、進行度によって治療法も変化しますが、悪性リンパ腫は手術での治療は一般的ではないといいます。
病気(ステージ)は第Ⅰ期~第Ⅳ期に分けられ、笠井信輔アナの場合はすでに肩だけでなく腰にも悪性リンパ腫が確認されているとのことから、ステージⅡ以上とみられますが、もし進行期のステージⅢ~Ⅳだったとしても末期というわけではありません。
初回治療で腫瘍が消えた状態を「完全奏効・完全寛解(CR)」といい、この状態からの再発率は1~2割程度、大体6割以上の患者は初回治療で完治するとされているものの、2~3割は初回治療で効果が出なかったり、再発するケースもあり、その場合には二次治療に入っていくとされています。
笠井信輔アナは現在56歳で、比較的早期に発見したことから医師には5年生存率が7割と告げられているそうで、笠井アナも仕事復帰を目指してすでに気持ちを切り替え、これから治療に専念していくとしており、少しでも早く病気が治るように半年にわたる闘病生活を頑張ってもらいたいです。
また、今後はブログで闘病生活中の様子を発信していく予定とのことですが、笠井信輔アナが発症した「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の治療では、3種類の抗ガン剤投与を3週間に1度、それを6~8回に分けて行うのが一般的となっており、抗ガン剤投与による副作用などもあるかと思いますので、情報を発信しないといけないという使命感などによって、無理だけはしないよう注意してほしいです。