元フジテレビアナウンサーで住職・松倉悦郎容疑者（僧名＝結城思聞 ゆうき・しもん 73歳）が11日、近所の車に鍵で傷を付けたとして、器物損壊の疑いで現行犯逮捕されたことが明らかになりました。
兵庫県警姫路署によると、11日午後12時55分ごろに姫路市西大寿台3丁目の民家駐車場で、松倉悦郎容疑者が所持していたカギを使って同市内の男性会社員(26)が所有する車のボンネットに、約30センチにわたって線状の傷を付けた疑いが持たれています。
松倉悦郎容疑者は当初、容疑を否認していたものの、取り調べの中で「しょうもないことをしてしまいました。傷をつけてしまいました」などと容疑を大筋で認め、逮捕時は酒に酔った様子などはなかったといいます。
松倉悦郎容疑者が民家前の道路を歩いて通り過ぎる際に、車の方に手を伸ばして傷を付ける様子を姫路署の署員が確認し、現行犯逮捕したそうで、松倉容疑者が逮捕時に所持していたカギは4本くらいの束で、キーケースに入れられていたとのことです。
現場近くの姫路獨協大学から松倉容疑者が住職を務める不動山善教寺（兵庫県姫路市西大寿台）までの約500mエリアでは2月8日以降、約50台もの車に同じような傷が付けられる器物損壊事件が相次いで発生していたことから姫路署は警戒していたそうで、事件の関連性を調べるとともに余罪についても捜査しているとしています。
そして、『デイリースポーツ』の取材に応じた松倉悦郎容疑者の妻は、「警察に事情を聞かれているとは聞いていたが、逮捕されるとは」と驚きを隠せず、「主人からは『弁護士に連絡してほしい』という連絡が来ましたが、休日のために連絡が取れない状態で…」と話したと伝えています。
この事件に対してネット上では、
- なぜ？理由が知りたい。
- こういうニュースで松倉さんの名前を目にするとは思わなかった。
- まさに晩節を汚す 冷静沈着な印象だったのになあ
- 優しそうで良い人そうな雰囲気を感じていた。まさか、というのが率直な感想。
- 認知症臭い。温厚で紳士的なアナウンサーであった印象が強いが、何が犯罪に走らせたのだろうか。ましてや仏に仕える身なのにと思う。
心の闇をお持ちなのかもしれない。動機が知りたい。フジの病じゃないといいが。 - 認知症の可能性がある 我慢や怒りの抑制が出来なくなる
- 少し認知症でも始まってるのかな・・・抑制の部分が、ダメージ受けてるかな。早めに検査を！
などのコメントが寄せられています。
松倉悦郎容疑者は早稲田大学第一文学部を卒業後の1968年にフジテレビへ入社し、同期のアナは逸見政孝さん、山川建夫さん、小林節子さん、竹下典子さん。
フジテレビ入社後は、プロ野球やバレーボールなどのスポーツ実況などを担当したほか、ワイドショー『小川宏ショー』でアシスタント、『3時のあなた』でサブ司会を務めるなど、当時の人気番組でも活躍していました。
同期で早稲田時代からの同級生だった逸見政孝さんが1993年に48歳の若さで亡くなられた際には、葬儀で弔事を読んだのですが、逸見さんの死が仏門入りのきっかけになったといい、同年から僧侶養成学校の通信制に入学しました。
その後、2002年1月末にフジテレビを依願退職、2006年には妻の実家である善教寺の住職となりました。
ちなみに、妻の父親は仏教学者で元東京大学名誉教授の結城令聞さん（ゆうき・れいもん 1992年8月没 享年90）で、浄土真宗本願寺派初代伝道院長も務めた方でした。
＜↓の画像は、松倉悦郎容疑者の昔と現在の写真＞
2014年に『日刊ゲンダイ』の取材を受けた松倉悦郎容疑者は、法務に加えて善教寺ならではの様々な年中行事を行っていることなどを明かし、充実した日々を送っている様子でした。
そんな松倉悦郎容疑者はなぜ、面識も無い男性の車にカギ傷を付けるという行為をしたのか、何か生活に不満があったのか、犯行動機が気になるところなのですが、『毎日新聞』によれば認知症の疑いがあるとのことで、それによって暴走してしまった可能性もありそうですね。
それにしても他人の車にカギ傷を付け、周辺ではこれまでに約50件も同様の被害が相次いでいるといい、もし全て松倉悦郎容疑者の犯行だとすると非常に悪質なので、警察には余罪を徹底的に調べてもらいたいです。