吉田明世アナ(30)、宇垣美里アナ(27)が今年に入ってからTBSを退社、フリーに転身するなど、同局のエースアナウンサーたちが相次いで退社するという事態になっていますが、TBS内部はいま混乱状態にあると『東京スポーツ』(東スポ)が報じており、内部では「アナウンサーVS上層部」の対立が勃発し、アナウンスセンターの解体危機にまで発展しているとしています。
編成幹部は現在のTBS内部の混乱状況について、「10年後、いや3~4年のうちにアナウンス部門が廃止されているかもしれません」
と語り、冗談のような話が現実のものとなる可能性があるといいます。
TBSでは数年前から代表的なアナウンサーが相次いで退社しており、TBSの編成局アナウンスセンターは騒ぎになっているそうで、事情通はTBSのアナウンサーについて、「ここ数年だけでも田中みな実、久保田智子、吉田と、エース級のアナウンサーたちが続々とフリーになった。宇垣もまだ若いですが、将来のエースアナ候補だったんです。皆が聞くのが『なぜ辞めるのか』という質問。簡単なことですよ。答えはTBSのアナウンス部門には未来もなければ新人を育成しようという気概も感じられないということ。今後もどんどん、アナウンサーが辞めていくと思います」
と推測しています。
<↓の画像は、今年退社の吉田明世アナ(左)、宇垣美里アナ(右)の写真>
そうした中で、今年4月以降にテレビ朝日を退社、フリーに転身する小川彩佳アナ(34)がTBSを代表する報道番組『NEWS23』(月~木曜23時10分 金曜同30分)のメインキャスターに就任、一方の現キャスターで元TBSの雨宮塔子アナ(48)は6月以降に降板するとみられています。
こうしたキャスティングを進めるTBS上層部の動きに対して、アナウンスセンターは疑問の声を上げ始めているといい、2013年7月からアナウンス部のエキスパート部次長を務めている安住紳一郎アナ(45)を筆頭に、TBSアナたちが不満を漏らしているそうです。
<↓の画像左は雨宮塔子アナ、右が小川彩佳アナの写真>
編成関係者によれば、エキスパート部次長を務め、責任感も強い安住紳一郎アナは後輩たちの仕事を守るためにも、「日頃から制作費がないと声高に叫ぶのであれば、自局のアナウンサーを起用すべき。上層部は目先の視聴率しか気にしていない」
といった声を上げたといい、今後のTBS側の対応次第では安住アナですらTBSを退社する可能性があるとしています。
<↓の画像は、安住紳一郎アナの写真>
一方のTBS上層部はアナウンサーたちの不穏な動きを受けて、「アナウンス部門廃止論」まで持ち出して対応していく姿勢といい、関係者はTBS上層部の言い分については、「必死になって局アナを育て上げて1人前になると当然のようにフリーになると言って出て行ってしまう。アナウンサーは10年で1人前になるという世界で、辞められたら元が取れない。それなら、いっそのことアナウンスセンターを廃止し、大きな番組にはフリーで視聴率が取れるアナを起用した方が安く上がるんですよ」
と語っています。
両者それぞれに言い分があり、今後さらに溝が深くなるようであれば最悪の事態となりそうで、制作関係者は今後について、「TBSでは頑張っても大きな番組を任されない。辞めれば他局で仕事があると、(吉田明世アナと宇垣美里アナの)2人をマネて退社を考えるアナウンサーが続出すると思います」
と推測しています。
東スポはこのように報じているのですが、これに対してネット上では、
- 吉川さんや安東さんの姿を見て決断したアナウンサーは少なくないだろうな。ベテラン2人が会社への不満を漏らして辞めたのは衝撃的だったろうし。
安住アナは義理堅いが、本当にキレたらいよいよ荷物をまとめて出て行く年齢になってきたとは思う。 - 安住さんの意見は最もだと思う。小川アナだって、妊娠出産があれば休養で視聴率が下がることを考えれば、女子アナで人気をとるより、手堅い男性アナにやってほしい。
なぜ局のアナウンサーを使わないで、外から高い出演費かけて、番組を作るのか理解できない。 - 人気者は地獄のように多忙で、給料は変わらず。人気なきゃそのまま左遷。スキャンダル起きても守ってくれず。
それなら、フリーアナウンサーになってどこか大手事務所に入った方が、給料も頑張ったぶんだけ上がるし、仕事もセーブできるし、スキャンダルもある程度守ってくれる。
安東が辞めたり、安住から不満が上がるんだから、相当今はTBSはだめなんだろうね - 局側が10年掛けてアナウンサーを育てたいなら、タレント予備軍であるような女性を採用するのではなく、本来のアナウンサーとしての資質を持った、またサラリーマンとして地道に仕事にいそしむそういう性格の人を採用すればいい。
また使うアナも特定のアナに偏らない、あくまでアナウンス技術によって使う使わないを決めるといったことも、アナのモチベーションを維持するために大切だと思う。 - どちらの言い分も理解出来なくもない。ならば、テレビ局側が社員であるアナウンサーの待遇を良くすれば、少しは変わるのでは?
書いてある通り、フリーの人気アナを雇えば製作費が膨らむのは分かってる。
しかも、フリーは現場で後進の育成の義務なんか当然ないしな。やはり、社員の待遇を良くするしかない
などのコメントが寄せられています。
民放各局の特に女性アナウンサーは30歳前後でフリーに転身していますが、その中でもTBSアナウンサーの退社率は高く、この5年の間に退社したアナウンサーを見てみると、田中みな実アナ、枡田絵理奈アナ、小林悠アナ、久保田智子アナ、佐藤渚アナ、吉田明世アナ、吉川美代子アナなど、TBSを代表するアナウンサーばかりです。
安住紳一郎アナの先輩である安東弘樹アナも、昨年3月末をもって27年勤務したTBSを離れています。
安東弘樹アナはTBS退社を決意した理由について、退社する前までは様々な仕事を任され、自身のアナウン業務に加えて、後輩の仕事のシフト調整を最大13人担当し、あまりにも多忙で「このままでは死んでしまうかも」と思ったといい、これも退社の一因だったそうです。
<↓の画像は、TBS退社理由を語った安東弘樹アナの写真>
また、今年1月にTBSを退社した吉田明世アナは、先輩アナの相次ぐ退社によって複数の番組を担当することになり、週6日勤務が原因で当時担当していた『サンデー・ジャポン』の生放送中に2度も貧血で倒れており、これは妊娠していたことも原因だったそうなのですが、トラブルを受けてようやくTBSは吉田アナの仕事を減らすという対応を取っています。
こうしたことからTBSは以前からブラック企業だと批判を浴びていたのですが、今後は局アナよりもフリーアナを積極的に仕事に起用し、内部でトラブルが勃発しているとのことで、今後もアナウンサーの待遇をめぐる問題が解決しないようであれば、引き続き人材の流出が相次ぐのは間違いないでしょうね。
安住紳一郎アナもフリーに転身となるかはまだ分かりませんが、エースアナの退社が相次ぎ、それをフリーアナで埋めることによって最終的に損をするのはTBS側なので、東スポの報道がもし事実であれば早急に問題を解決した方が良さそうです。