2014年スタートの情報・報道番組『あさチャン!』(TBS系 平日午前6時)が9月をもって終了し、後番組として安住紳一郎アナウンサー(あずみ・しんいちろう 47歳)が司会の新情報番組がスタートしますが、番組内容に関する新たな情報をニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
安住紳一郎アナが“朝の顔”になることは5月19日に正式発表され、安住アナが生放送の帯番組を担当するのは、1998年~2005年放送の情報番組『ジャスト』以来16年ぶりということもあり、大きな注目を集めています。
現時点では、番組タイトルや内容などは明らかにされていませんが、新情報番組のコンセプトは「ニッポンの朝が見える」で、今求められているニュースや様々な情報を的確に届けるとしています。
安住紳一郎アナは新情報番組の司会就任にあたって、人気バラエティ番組『ぴったんこカン・カン』(金曜20時)を降板することになり、これによって『ぴったんこカン・カン』は9月をもって終了することが決定しました。
ちなみに、『ぴったんこカン・カン』のプロデューサーは、安住紳一郎アナと共に新情報番組に移ることが明らかになっています。
好視聴率を記録していた『ぴったんこカン・カン』から安住紳一郎アナを降板させ、番組を打ち切ってまでスタートさせる情報番組は、一体どのような内容になっているのか非常に気になるところですが、『日刊大衆』によれば、好視聴率を記録している『ZIP!』(日本テレビ系 平日午前5時50分)を意識した内容となるそうです。
記事では制作会社関係者が、「“日本列島を中継する”ことが検討されていると聞こえてきています。地方局と中継を繋ぎ、日本全国の天気などを現地から伝えるような構成になるのではないかと言われています(中略)新番組のさらなる詳細も聞こえてきていて、報道番組というよりは情報番組寄りの内容になるそうなんです。(中略)新番組は日本テレビの『ZIP!』に近い内容になると言われています」
と明かしています。
TBSではかつて朝の時間帯に、報道色が強い『朝ズバッ!』などの番組を放送していましたが、TBSは「“報道のTBS”というカラーをゴリゴリ押していく時代でもない」との考えもあって、フジテレビや日本テレビのように若い視聴者の獲得を狙った番組を制作するそうです。
そこでカギになるのは、若い人たちからも高く評価されている「ドラマ」とし、「『逃げるは恥だが役に立つ』や『恋はつづくよどこまでも』などは、特に若い女性が熱心に見ていましたからね。安住アナの新番組も“報道のTBS”のイメージではなく、1日の始まりを明るく彩るような、親しみやすくて若年層に見てもらえるような路線を目指したいという意向があるそう。そのため、ワイドショーという感じではなく、ポップなエンタメ色を押し出したものになるのではないかと言われています」
と、前出の制作会社関係者が語っています。
そのため、特に若い視聴者から支持されている『ZIP!』は今年秋以降、安住紳一郎アナの新番組に視聴者を奪われる可能性があるとのことです。
安住紳一郎アナはこれまでに様々な報道番組も担当していますが、抜群のトーク力やキャラクターなどから情報・バラエティ番組向きのアナウンサーであるため、『ZIP!』のようなバラエティ色が強く、明るい雰囲気の番組の方が合っている気がします。
ただ、安住紳一郎アナが朝の番組で司会を務めることに違和感があるとの声も多く、ライバル番組とされる『ZIP!』は今年春からメインキャスターとして、“ミトちゃん”こと水卜麻美アナを抜擢しており、そう簡単には視聴者を奪うことは出来ないのではないかと思います。
平日午前6~8時までの時間帯は、『めざましテレビ』(フジテレビ系 平日午前5時25分)が2018年から3年連続で同時間帯トップとなっており、昨年の年間平均視聴率は、個人平均視聴率が4.7%、世帯視聴率は8.9%でした。
それに続いて『ZIP!』、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系 平日午前4時55分)が2位争いを繰り広げ、『あさチャン』は3番組に大きな差を付けられて4位という状態になっています。
『ZIP!』の司会が今年春に、桝太一アナから水卜麻美アナに交代した直後には視聴率が上昇し、FT層(13~19歳)の個人視聴率はトップで、F1・F2層(女性20~49歳)の視聴率は『めざましテレビ』と互角の勝負をしています。
『ZIP!』は主に40歳以下の女性から支持を受け、同時間帯トップの『めざましテレビ』は40歳以上の女性から支持されていることが分かっており、安住紳一郎アナを支持している層はどちらかというと『めざましテレビ』の視聴者とカブリそうな気がしますが、安住アナの新番組がスタート後、どのような視聴率争いが繰り広げられるのか楽しみですね。