元フジテレビでフリーの“カトパン”こと加藤綾子アナウンサーをメインキャスターに起用し、1日から新たにスタートした報道・情報番組『Live News it!』(フジテレビ系 平日16時50分 初回のみ15時50分~)の視聴率が発表され、初回平均視聴率は4.6%(関東地区)という微妙な結果だったことが明らかになりました。
番組開始1時間の15時50分~16時50分は平均視聴率2.4%、16時50分~17時53分が3.2%、17時53分~19時が4.6%となっています。
同時間帯に各局で放送の番組視聴率を見ると、『ニュース シブ5時』(NHK)が4.4%、『news every.』(日本テレビ系)が13.2%、『相棒セレクション』(テレビ朝日系)が8.8%、『スーパーJチャンネル』(同)が8.2%、『Nスタ』(TBS系)は7.0%となっており、テレビ東京を除くと民放では最下位でした。
<↓の画像は、『Live News it!』メインMC3人の写真>
(左からフジテレビの風間晋解説委員、加藤綾子アナ、木村拓也アナ)
なお、フジテレビの“ミタパン”こと三田友梨佳アナがメインキャスターの新報道番組『Live News α』(月~木曜23時40分・金曜24時10分)の初回平均視聴率は2.6%となっており、前番組『プライムニュースα』は、3月29日の最終回で平均視聴率3.6%を記録していました。
加藤綾子アナは報道キャスターデビューにあたり、3月31日に行われた制作発表では、「キャスターとしてこうでなければいけないということはなく、今までの延長線」「バラエティーとか情報番組をやらせていただいて、そこからプラスアルファのものが報道キャスター。自分の意見とか芯というものは、その場の流れがどうあっても、一本通ってなくてはいけないと思っています。笑顔で逃げるということは、なくさなくちゃいけない。自立したものがないといけないという覚悟」
などと意気込みを語っていました。
しかし、残念ながら『Live News it!』の初回平均視聴率は微妙な結果で、3月まで同時間帯に放送の『プライムニュース イブニング』も平均視聴率は3~5%台で推移しており、加藤綾子アナを起用するなど話題作りをしたものの、現時点では効果は見られていません。
夕刊紙『日刊ゲンダイ』によると、加藤綾子アナは自身初の報道キャスターの仕事を受けるにあたって、もし番組の視聴率がコケたら、フリーアナウンサーとしてどうなるのかなど相当悩んでいたといい、その理由はフリー転身後の仕事の少なさにあるとしています。
加藤綾子アナは2016年4月末をもってフジテレビを退社し、その後は俳優のユースケ・サンタマリアさん、女優・芳根京子さん等が所属する芸能事務所『ジャパン・ミュージックエンターテインメント』へ移籍し、様々なCMやテレビ番組に出演、女優業にも挑戦をしています。
一方で現時点でのレギュラー番組は、『Live News it!』『ホンマでっか!?TV』(ともにフジテレビ系)、『世界へ発信!SNS英語術』(NHK Eテレ)のみとなっています。
テレビ局編成関係者は加藤綾子アナの現状について、「フリーになる前は争奪戦必至とメディアに持ち上げられていたが、いざフタを開ければ民放は古巣のフジテレビだけ。正直、売れっ子と呼ぶには程遠い。この状態で『Live News it!』が視聴率で大コケしたら、完全に他局から声が掛からなくなります」
と語っています。
また、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』は、加藤綾子アナを『Live News it!』のメインキャスターに起用したことに対して、「人選ミス」という声が業界内では上がっていると伝えています。
記事では他局のディレクターが、「カトパンは、明石家さんまさん(63)からのプレゼントやデートなど吹聴するようなホステス・キャラです。もちろんバラエティなら構いませんよ。しかし主婦層には、息子の嫁としても失格で、加えて、旦那の浮気相手を彷彿させるような女性は受け入れられないと思いますよ」
と、番組のメインターゲットとなる主婦層からの支持が低いことを挙げており、加えて加藤綾子アナはバラエティやスポーツ番組を主に担当していたため、報道キャスターは難しいのではないかという見方をしています。
ネット上でも同様の声は多く上がっていたのですが、『Live News it!』の初回平均視聴率は4.6%と、大方の予想通り前番組からほとんど数字に変化がみられませんでした。
同時間帯には『news every.』など固定視聴者を多く抱えている強力な番組があり、タレントアナの加藤綾子アナを起用したところで、今後も番組の視聴率に大きな変化が起こることはなさそうですが、フジテレビは加藤アナのことを「抜群の知名度とスタジオでの存在感を誇る」「高いアナウンス能力と、話題に応じた雰囲気をスタジオに作り出して視聴者に届ける能力の高さは折り紙付き」などと高く評価しています。
また、フジテレビは『Live News it!』について「視聴者に親しみやすい楽しく明るい番組」を目指していくとしているので、今後平日夕方の激戦区でどのような展開を見せるのか、引き続き視聴率の推移を見守っていきたいですね。