朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系 平日5時25分)が今年4月にリニューアルし、出演者の入れ替えなどが行われたものの、2012年よりメインキャスターを務めていた“カトパン”こと加藤綾子さん(31)が、フリーアナウンサーに転身することから4月1日の放送をもって番組を卒業し、それ以降視聴者離れが加速しているようで視聴率獲得に苦戦しているようです。
同番組の第2部(6時10分~8時00分)の平均視聴率は、2009年より平日午前中の民放情報番組の中で単独首位となり、それ以降ずっとトップをキープ。
年々平均視聴率は低下しているものの、昨年も年間平均視聴率が9.7%で7年連続で民放トップでした。
しかし、日本テレビ系で『ズームイン!!SUPER』の後番組として2011年4月にスタートした『ZIP!』は、当初7%前後で推移しながら徐々に視聴率を上げていき、今年2月の月間平均視聴率が9.3%を記録し、初めて『めざましテレビ』を抜いて単独トップに。
<単独トップとなった日本テレビ『ZIP!』>
さらに、その後も月間平均は単独トップをキープしており、今年上半期平均視聴率がトップということから、『めざましテレビ』が年間視聴率トップの座を『ZIP!』に譲る可能性が非常に高くなっています。
また、『めざましテレビ』はテレビ朝日系で2013年9月末よりスタートした『グッド!モーニング』の数字を下回る日も増えているようです。
『グッド!モーニング』は、今年6月29日放送分の平均視聴率が10.0%を記録し、昨年の大晦日に記録した10.1%以来2度目の2ケタとなっていました。
<視聴率が徐々に上がっているテレビ朝日『グッド!モーニング』>
ちなみに、今年の月間平均視聴率は1月が6.7%、2月が6.9%、3月が7.5%、4月が8.0%、5月が7.6%、6月が8.2%と、3月以降は8%前後の数字を記録。
『めざましテレビ』との差は、1月が2.4%、2月が1.7%、3月が1.1%、4月が0.6%、5月が0.6%、6月が0.5%と着実に縮めており、ゴールデンウィークの5月3~5日の3日間については『ZIP!』を抜いて民放トップになっています。
このままだと『めざましテレビ』は『グッド!モーニング』に抜かれるのは時間の問題で、民放3位というポジションになるとみられるのですが、同番組は加藤さんが卒業後にリニューアル。
加藤さんに代わってメインキャスターを担当するのは、これまで情報キャスターを務めていた永島優美さんとなりました。
また、ジャニーズの生田斗真さんの弟・生田竜聖さんがニュースを担当するほか、入社2年目の小澤陽子アナと宮司愛海アナ、今年入社したばかりの藤井フミヤさんの息子・藤井弘輝アナも番組を担当。
<今年4月にリニューアルしたフジテレビ『めざましテレビ』>
その他に、水曜パーソナリティとしてHey! Say! JUMPの伊野尾慧さんもレギュラーに加わりました。
さらには、『ZIP!』で放送している俳優・速水もこみちさんの料理コーナー「MOCO’Sキッチン」に対抗するように、タレント・モデルのローラさんの料理コーナー「ローラの休日~キレイになれる健康ごはん~」が新たにスタート。
数字を持っていると言われる加藤さんの穴を埋めるため、このようなテコ入れが行われたのですが、全く効果は出ていないようで、逆に伊野尾さんらを起用したのは失敗だったのではないかという指摘もあります。
『めざましテレビ』は2006年後半から一時期、当時TBS系で放送の『みのもんたの朝ズバッ!』、日テレで放送の『ズームイン!!SUPER』の視聴率アップによって民放3位まで転落したものの、2009年に初めて年間視聴率1位を記録し、それ以降トップを独走してきました。
しかし、番組の顔だった加藤さんが卒業し、現在メインの永島優美アナはそこまで人気が高いわけでもなく、特に数字が取れる要素が無いことから、来年にも民放3位に転落しているかもしれないですね。