中居正広と元フジテレビアナウンサーAの示談書内容、刑事罰求めないの記載を週刊文春報道。性暴力否定も悪質行為を認識か。

フジテレビが設置した第三者委員会によって、元フジテレビアナウンサー・Aさんに対する行為を「性暴力」と認定された中居正広さんが反撃を開始し泥沼化するなかで、Aさんが中居さん側の主張にブチギレ激怒していることや、親しい友人に苦しい胸の内を明かしていることを週刊誌『週刊文春』が報じています。

フジテレビの第三者委員会は3月末公表の調査報告書で、2023年6月2日に中居正広さんとAさんの間で発生したトラブルについて、「業務の延長線上で発生した性暴力で、重大な人権侵害行為に当たる」と認定しました。

これに対して中居正広さんの弁護団は、「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」とし、第三者委員会が一方的に性暴力と認定、世間に公表したことは重大な人権侵害にあたると訴えています。

また、中居正広さんとAさんはトラブル前に番組で共演していたものの、2人の間には雇用・指揮監督関係、上下の業務的権限関係などは存在しなかったとし、「複数回の会食の機会があり、中居氏と彼女は家族やプライベートの出来事に関して様々なやりとりもあり、メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました。」としています。

この他にも、今年1月9日に中居正広さんが公式サイト掲載の「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」などとするコメントについて、事前にAさん側に確認してもらったところ修正要求があったことも明かし、弁護団が修正前後の文章を確認したところ「中居氏本人の本来の意図が伝わらず、誤解を招きかねない文章になってしまった」としていました。

こうした声明に対してAさん側の弁護士は、「当時の中居氏の代理人と女性A代理人とのやりとり等の経緯について言及されている部分は、事実と異なるものであり、看過できないと考えております」「報道機関に公表する文書において、あえて中居氏がこのような言及を行ったことは、女性Aに対するさらなる加害（二次加害）に他ならないと代理人としては考えています。」と激怒しており、泥沼の争いに発展しています。

さらに、中居正広さんとAさんのトラブルを巡っては元大阪府知事・大阪市長の橋下徹弁護士が情報番組『旬感LIVE とれたてっ！』（関西テレビ）で、第三者委員会の調査報告書が発表された後に、中居さん側の弁護士以外の関係者から「意見とか色々質問に答えてもらいたい」と助言を求められ、中居さん側の言い分を聞いていたことを明かしました。

中居正広さんとAさんの間で起きたトラブルの内容についても「ちょっと把握しています」とし、「『えっ？ これ性暴力なの？』って感じる人も多くなると思う」「当日の状況を見てもらえれば、これだけ性暴力だとか、少なくともこれだけ社会的制裁を受けるような話ではないと感じる人も僕はすごく増えると思う」などと語っていました。

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橋下徹弁護士はその後も、第三者委員会の性暴力認定やその後の対応を糾弾しているほか、5月22日には週刊文春から寄せられた問いに対する回答全文をX（旧ツイッター）で公開し、「僕は自分が把握している事実を基に中居氏の行為を評価すれば、相手方女性が意に反したと主張している以上その内心自体を否定することはできないにせよ、中居氏には暴行・強制はもちろん、相手方女性が拒絶できない状況や中居氏がそれを利用したというような事実は見られないと判断しました。 これを性暴力か否かと問われれば、僕は性暴力ではないと評価しますし、ましてや今中居氏が受けている社会的抹殺に等しい制裁は完全に行き過ぎだと思っています。僕自身の見解としては本件トラブルは当事者相互の気持ちの行き違いがあった男女のトラブル事案と評価します。」としています。

また、「失恋事案であっても、後に相手方から意に反していたと主張されてしまうことが多々ある」などと、男女関係のもつれが原因で、意に反する性的行為を受けたと主張するケースも多くあることも明かしており、ネット上ではこの部分に注目が集まり「（Aさんは）失恋の末に中居氏を貶(おとし)めた」などと、中居さんへの腹いせで被害を訴えたのではとの憶測も飛び交っています。

こうしてAさんに対する誹謗中傷も過熱し大荒れとなっているのですが、週刊文春の取材によると、Aさんは5月23日に極めて親しい友人に対して、「何度も人生の再スタートを切ろうとしているのに、ずっと妨害されている気分で、心の底から辛いです。私は、ただただ普通に生きていたかった。一度しかない自分の人生を誰にも邪魔されず、楽しんで生きていたいだけなのに……」「橋下徹さんや古市憲寿さんは私や私の代理人に確認もせず、“加害者”側の発言を一方的に信じている。加害者側から聞いた話を事実だと思い込んで社会に言い触らしています。声が大きいから信じる人も一定数いる。“失恋事案”発言が独り歩きして、いまだ誹謗中傷や脅迫が止みません。」と、中居正広さんサイドの言動に対する苦しい胸の内を明かしていたといいます。

＜↓の画像左から、古市憲寿さん、橋下徹弁護士＞

さらに、「私と加害者が恋愛関係にあったというのは、絶対にありえない話。自分の父親と同世代の男性に恋愛感情を抱いたり、性行為をしたいと思うことなど1ミリもありません。好意を持ったことなどない」と、中居正広さんへの恋愛感情も完全否定していたそうです。

これに対してネット上では、

• 傷ついた女性の傷口に塩をすり込む行為　この二人許せないな
• 真の第三者である橋下徹さんに全てをジャッジしてもらうのはとうだ？ 互いに言い合ってもなにも解決しないよ
• 中居氏も引退せず主張したいところはしたらよかったのに　どこまで自分に非があって、ないところもあるのかちゃんと明らかにした方がいいだろ
• 刑事事件にしてもらえば両方のメール確認できんじゃね　中居は拒否る必要ないよね
• 中居君、色々言いたいと思うけど潔く諦めた方がいいと思う。逆襲したいなら、会見を開くしかないと思う。
• 再スタートや治療の邪魔はやめてあげて欲しいよね　誹謗中傷されっ放しで30代とかになると気の毒だし
• この件、その場にいた2人以外に事実はわからない。両者の言い分にこれだけ乖離あるならば裁判すればいいと思う。互いの周りの人が色々言っても、そもそもそれぞれの見解が違うのだから
• 普通に考えれば50代に恋愛感情抱く20代ってほぼいないよね　ごくまれなケースがあるから、あるじゃん！ってやたら騒いでるだけで、ほぼ無いよね

などの声が上がっています。

Aさんの親しい友人によれば、トラブル発生後にAさんが中居正広さんに送ったメールの内容が、第三者委員会の調査報告書に掲載されていない理由を巡り、ネット上では「Aが（中居に）交際を迫る文章を送っているからだ」との憶測が飛び交っているものの、メール内容が掲載されていない理由は単純に「私が彼に対して、当日の行動を具体的に記して非難しているからです」と明かしたとしています。

また、Aさんは「交際を求めたり、好意を寄せたりするメールは一切送っていない」と友人に打ち明けていたほか、「（トラブル後も中居さんが）自分のプライベートな写真や、無関係のポエムを送ってきて、とても嫌な思いをしました。それらのメッセージを目にすること自体が負担でした」と明かしていたそうで、中居さんの勘違い言動によってかなり苦しめられていた様子です。

週刊文春はさらに今回、中居正広さんとAさんの間で交わした示談書には、「今後、Aさんは中居正広氏に刑事罰を求めない」という趣旨の記載が盛り込まれていたことも伝えています。

中居正広さん側はこれまでに出した声明で性暴力を否定していますが、Aさんにした行為が刑事事件に発展する可能性を認識していたということになります。

この他にも週刊文春は、中居正広さんが周囲に性的な行為は合意の上だったと説明していたこと、行為の後にAさんから交際を確認するメールが届き、言葉を濁したところAさんが怒りをぶつけてきたなどと主張し、この話を周囲の人達が鵜呑みにしていたとしています。

そして、2023年10月ごろからフジテレビ内では2人が交際していたとする噂が飛び交うようになり、これは中居正広さんと親しい関係にあったフジテレビの元編成幹部・B氏が関与していた疑いがあるといい、これらの話を橋下徹弁護士や古市憲寿さんも事実だと誤認し、中居さんの肩を持つような言動をしている可能性があるといいます。

中居正広さんはAさんにした一連の行為を深く反省しているとのことですが、弁護団だけでなく周囲の人間を使って反撃を開始したことによって、Aさんをさらに苦しめる結果になっており、中居さんに対する印象はより悪化しています。

それでも性暴力認定などに納得ができず、自身の名誉などを回復したいのであれば守秘義務などを解除したうえで、何があったのかを明らかにするしかないのではと思いますが、今回の週刊文春の報道を受けて、中居正広さん側は今後どういった対応をしていくのか、引き続き動向を注視していきたいです。