8月31日から放送のチャリティー番組『24時間テレビ47』(日本テレビ系)のテーマなどが20日に発表され、今年のテーマは「愛は地球を救うのか?」で、その理由を説明しているのですが、番組の放送継続などを巡り批判が噴出し、ネット上では炎上状態になっています。
番組の総合司会は今年も、“ミトちゃん”こと水卜麻美アナウンサー(37)と元日本テレビでフリーの羽鳥慎一アナウンサー(53)が務め、水卜アナは『ZIP!』と『DayDay.』で番組テーマを発表すると共に、昨年11月に発覚した系列の日本海テレビ(鳥取)の元局員による募金の着服事件を謝罪しました。
局員による悪質な募金着服事件を経て、今年も放送する24時間テレビについて水卜麻美アナは、「信頼を裏切ってしまった。そして、時代の流れと共に24時間テレビが求められているもの、役割も変わってきていると思います」「皆さまのことを傷つけてしまったということが何よりも心苦しくて、心から申し訳なく思っています。この気持ちをどうしたら24時間テレビで伝えられるか。信頼を少しずつでも回復できるのかというのは、なかなか簡単に見つかる答えではなくて、今も議論を進めているんですけど、真摯に向き合っているという姿を伝えられれば。」
などと語りました。
また、募金着服問題の再発防止策を外部の弁護士を交えて策定したと説明し、募金活動にあたり新たなルールを設け、募金の管理は専門業者に任せるなどの対策を明かしました。
日本テレビは、番組継続を決定した理由や今年の番組内容について、「能登半島地震のような大きな自然災害は、いつどこで発生するか分かりません。少子高齢化の中、社会的弱者や障がい者への福祉支援は、いっそう重要度を増しています。環境問題や子どもの貧困といった昨今の社会問題とも向き合い、持続可能で未来志向型のチャリティーも大切となっています。今、チャリティー番組、24時間テレビの果たすべき役割は? 自らの活動、番組の在り方を問い直す、そんな新しい24時間テレビ“元年”にします」
と説明しています。
この他にも、今年の番組Tシャツ「チャリTシャツ」(税込み2,000円)のデザインを、宮崎駿監督(83)の長男で、スタジオジブリの映画『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』などを手掛けた宮崎吾朗監督(57)が担当することも発表しました。
今年のチャリTシャツには、英語で「Will Love Save the Earth?(愛は地球を救うのか?)」と番組テーマが書かれ、1匹の犬が「I have no idea.(わからない)」「What do you think?(どう思う?)」と問いかけるデザインになっています。
<↓の画像が、宮崎吾朗監督デザインの今年のチャリTシャツ写真>
このデザインについて、昨年に引き続き番組の総合プロデューサーを務める吉無田剛プロデューサー(よしむた・ごう)は、「ユーモラスで、皮肉も込められているけど、見た人が笑顔になる…私たちの思いが絵になっていた」
とコメントしています。
そして、今年の番組テーマ発表などを受けてネット上では、
- 募金を着服しておいてまだ続けるとはたまげたなぁ
- なんで水卜アナが頭下げてんのかが全く理解できないし、横領かましといて今年もまだ24時間テレビやるとか言ってるし本当に日本テレビってゴミだわ
- 地球じゃなく一部の人間を救った気になってるだけ
- 救ってたのは自分の財布
- 24時間テレビ~募金は日テレを肥やす~
- まずは金の使い道を見つめ直せよ
- え? 原作者を自殺に追いやった愛のないテレビ局が愛を語る?
- 水卜アナのzipとDayDayでのお詫び行脚。彼女の好感度に全て背負わせる日テレ。すごいなこの発想。
そしてやっていることは言い訳がましい番宣に過ぎない。番組テーマを「愛は地球を救うのか?」に変更するらしいが、「愛は地球を救わなった」ときちんと結論づけてほしい - 24時間討論やって、救えそうにないので今年で終わりです、でいいよ
などの声が上がっています。
日本テレビは昨年発覚した募金着服事件を受けて謝罪すると共に、この問題を調査した上で今年2月に再発防止策を発表しているのですが、番組のテーマ発表のタイミングで好感度抜群の水卜麻美アナを矢面に立たせ、募金着服事件を謝罪させたことなどに対しても批判が噴出しており、炎上状態になっています。
24時間テレビは『日産自動車』などがスポンサーとなり、チャリティー番組を謳いながらも番組出演者には多額のギャラが支払われていたり、真夏の炎天下に長時間マラソンをさせたり、難病患者や障害者らをフィーチャーするなどし、感動演出をこれでもかと盛り込んだ内容になっているため、かねてから「お涙頂戴の偽善番組」「感動ポルノ」などと揶揄されています。
そんな番組でも毎年億単位の募金(昨年は約8.2億円)を集め、集めたお金を災害復興に使用したり、福祉車両を施設に贈呈するなどの福祉支援を行い、世の中に多少なりとも貢献しているのは事実です。
ただ、昨年に日本テレビの系列局員が10年にもわたって募金を着服していたことが発覚したり、この番組とは別件ながら、昨年に実写ドラマ化した漫画『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子さんが、制作サイドとの脚本トラブルがきっかけで急死するという大問題も発生しているだけに、まだこの番組を続けるつもりなのかと批判の声が噴出するのも当然ですし、このスタイルで番組を継続するのかは今後も慎重に検討を重ねていってほしいです。