中居正広と元フジテレビアナウンサーAのトラブル、性暴力認定巡り弁護士が証拠提示を再要求。会見や裁判はせず批判繰り返し疑問の声

6日午前10時から放送の検証番組『検証 フジテレビ問題 ～反省と再生・改革～』（6日午前10時～11時45分）の内容に注目が集まる中で、中居正広さんの弁護団が第三者委員会に向けた新たな声明を出し、複数の問題点を挙げ改めて痛烈批判しており、物議を醸しています。

フジテレビが設置した第三者委員会は、2023年6月に中居正広さんと元フジテレビアナウンサー・Aさんのトラブルについて、守秘義務によって当事者たちからは当日の内容について聞くことは出来なかったものの、Aさんが守秘義務を負う前にフジテレビ関係者に話した内容や心身の症状、事案前後の中居さんとAさんのやり取り、その他に関係者へのヒアリングや客観資料、当事者2人の証言などから、「業務の延長線上の性暴力」と認定しました。

これに対して中居正広さん側の弁護団は猛反論し、『WHO（世界保健機関）』が定める「性暴力」の定義を使って一方的に断罪し、そのレッテルを貼る行為は人権侵害にあたると訴え、業務の延長線上というのも具体的な定義を示していないことなどを指摘し、調査報告書の作成に使用した全てのヒアリング記録、その他の関連資料、性暴力認定に至った証拠や資料を開示するよう求めていました。

しかし、第三者委員会はAさんへの二次被害などが懸念されることを理由に情報開示を拒否し、そして「今後のやりとりを差し控える」と回答し、今後は中居正広さん側の声明に対応しない方針を示しました。

それから1ヶ月経ち、中居正広さんの弁護団は【貴委員会に対する釈明要求のご連絡（3）】と題した声明を発表し、「貴委員会は警察・検察・裁判所ではありません。司法⼿続において不利益を課される場合に用いられている弁明や弁解の機会も与えられず、一方的なヒアリングによる偏った資料により『性暴力』者と断罪されました。かつ第三者委員会には救済手続きも全くなく、名誉を侵害された者の回復の手段がありません。それにもかかわらず、当職らの再三の釈明要求に対して、貴委員会は不誠実な態度を取り続けています。まさに『言いっぱなし』です。」と、第三者委員会の対応を非難しています。

また、中居正広さんは性暴力者だと一方的に断罪し、それを世間一般に公表する行為は人権侵害にあたり、そうした越権行為によって中居さんは様々な不利益を被っており、それに対して責任を負う立場でもあると指摘しています。

このように改めて第三者委員会の問題点を指摘し、中居正広さん側の要求に対して対応するよう求めているほか、第三者委員会のヒアリング手法には「パワハラ・セクハラ疑惑」もあると指摘しており、弁護団による調査によると、調査の際には高圧的・威圧的に追及することがあったとし、ヒアリングを受けた複数の社員が証拠に基づいて是正を要求し、そして第三者委員会の委員1人が辞任したことも明らかになっているとしています。

中居正広さんも高圧的・威圧的に追及され、「なんで女性と食事をするんですか」「女性と食事をするのが好きなんですか」などと詰問されたそうで、これらも性暴力（セクハラ）に該当すると指摘し、他にも高圧的で回答を曲解するような言い方で詰問され、中居さんは威圧を感じたと明かしているとしています。

この他にもヒアリングにおける問題や一方的な断罪、弁解の余地を与えない第三者委員会の対応を糾弾し、公平さを著しく欠くものだとして真摯な回答を改めて要求しています。

これに対してネット上では、

• いつまで第三者委員会に言いがかりつけているのでしょうか。言いたいことがあれば会見したら
• そもそもこういう事態になった原因は何？自分的には遊びの延長、でも相手からしたら人生を棒に振らざるを得なくなった許し難い出来ごと。
  第三者委員会を批判する前に委員会を設置することとなった行動をもう一度考え直すべきだと思う。
• 中居氏と代理人弁護士は何をしたいの？ フジテレビとフジテレビの株主から、訴えられるのを避けるために、延々とこんな結論の出ない事を繰り返してるの？
  納得でいないなら、法廷でハッキリさせれば良いだけ

などの声が上がっています。

第三者委員会は中居正広さん側の要求は一切受け入れない姿勢を示しているので、このようにいくら声明を出しても無駄なことから、フジテレビや第三者委員会を相手取り裁判を起こした方がいいのではとの指摘が少なくありません。

しかし、中居正広さん側から色々と話を聞いているという元大阪府知事・橋下徹弁護士によれば、中居さんや代理人から直接聞いているわけではないとしながらも、関係者から話を聞く限りでは、裁判に発展すればAさんも裁判に巻き込むことになり、Aさんをさらに傷つけるようなことはしたくないため、裁判をすることは考えていないそうです。

もしそうならば、素直に第三者委員会の指摘を受け入れ、こうした声明を出すのをやめるべきなのではないかと思いますが、中居正広さんは今後一連の騒動を巡り、フジテレビから損害賠償を求められる可能性もゼロではないほか、世間に第三者委員会の問題点などを指摘して提示し、少しでも自身の名誉を回復しようとしているのではないかともみられています。

ですが、逆に中居正広さんの悪あがきによってイメージがどんどん悪化しているようにも感じられますし、Aさん側の関係者が一連のトラブルに関する新たな証拠も出すなどして、いくら反論してもイメージの回復は難しいことから、これ以上こうした形で声明を出すのはやめた方がいいのではないかと思いますね。