中居正広の性暴力問題、交際のもつれは事実無根。メール内容を週刊誌公開、橋下徹ら擁護発言も実際には…

中居正広さん(52)と元フジテレビアナウンサー・Aさんのトラブルを巡り、中居さんの芸能界引退と弁護士による反論などによって、現在もAさんに対する誹謗中傷などが続く中で、27日発売の週刊誌『週刊ポスト』が新たに、トラブル当時2人が交わした実際のやり取りを公開し注目が集まっています。

Aさんの友人が週刊ポストの取材に応じ、「“失恋事案”の言葉が独り歩きして、被害者であるAさんが『交際のもつれ』から訴えたように世間には受け止められている。誤解が広まったままではあまりにも可哀想。Aさんの名誉を守るためにも、中居さんとのメールのやり取りを出すしかないと思ったんです」と語り、2023年6月2日にトラブル発生後、中居正広さんとAさんの間で一体どのようなやり取りがあったのかを明らかにしています。

Aさんの友人によると、フジテレビが設置した第三者委員会が中居正広さんの行為を「フジテレビの業務の延長線上で発生した“性暴力”」だったと指摘し、これに対して中居正広さん側が5月に反論して以降、再び誹謗中傷が増えたほか、殺害予告などもあったことでAさんは警察に相談したといいます。

特にAさんは中居正広さんとのトラブルを巡り、「付き合っていた男女関係の延長線上」「婚約破棄の腹いせ」といった、事実とは異なる書き込みに大きなショックを受けていたそうです。

友人はそうした姿を見かねて、2人のトラブルが“失恋事案”ではないことを証明するために、週刊ポストに当時のやり取りを公開することを決断したといい、友人はAさんが入院していた2023年7月に本人から被害の相談を受け、中居正広さんとAさんのショートメッセージのやり取りの写しを受け取ったとしています。

週刊ポストがメッセージを確認したところ、時系列に並んだやり取りは調査報告書と同じくトラブルが発生した2023年6月2日から始まり、調査報告書には記載されていないやり取りもあり、事案発生翌日に中居さんが「無事帰れたかな？」などとメッセージを送り、これに対してAさんは「帰りました！」「昨日はありがとうございました」などと返信していました。

中居正広さんはその後も「楽しかったです。早いうちにふつうのやつね。早く会おうね！」「水曜日は、どうでしょうか。仕切り直しでのみましょう。何人か声かけてみます」などと、間を空けずに飲み会に誘っていたものの、Aさんは仕事を理由に「行けません」と断っていました。

＜↓の画像が、事案発生後の2023年6月3日～5日のやり取り＞

同6日にAさんはフジテレビ指定の産業医を受診し、中居正広さんから受けた行為や現在の体調などを相談し、この時点で死をも考えるほど精神的に追い込まれていることを口にし、医師からは「急性ストレス反応」との診断を受けたほか、号泣しながら当時のアナウンス室長・E氏に事案を報告、E氏は性暴力を受けたと認識したと調査報告書に記載されています。

一方、中居正広さんは自身の行為によってAさんが精神的に大きなショックを受けていることを知らず、その後もAさんに「自分は、会いたいです～」「金曜日、どうかな。ご飯行けないかな」とのメッセージを送って猛アプローチを続けていました。

それに耐えかねてAさんは「私は普通の人間で、貞操観念も真面目なタイプで　そういうことがあると、正直気持ちがついていけず、食事に行けるメンタルではないです」と送り、これに対して中居さんは、「そんな気持ちにさせちゃって、申し訳ない。何て伝えれば…。思いやる気持ちの至らなさです。また、皆んなで食事ができれば思ってました。嫌な思いさせちゃったね。ごめんなさい。落ち着いたら…、落ち着かないかな。連絡して下さい。」と返していました。

＜↓の画像は、2023年6月6日のやり取り＞

同7日にAさんは、E氏に促されて当時アナウンス室部長だった佐々木恭子アナにも事案を報告し、8日に医師が佐々木恭子アナらにAさんの状態を伝え、数日後に都内の病院に入院し休職となりました。

入院後も中居正広さんとAさんのやり取りは続き、同15日にAさんが「やっぱり私にとってはショックな気持ちが大きくて、しばらく仕事も休むことにしました」と送ると、中居さんは「大丈夫かな。大丈夫ないですよね。自分にできることがあったら、言ってください。そっと、した方がいいのかな。」と返信し、それ以降も「その後、どうですか？ 体調は、安定してきましたか？」「週が明けました。その後はどうですか？ 回復してきました？ 心配してます」と送っています。

＜↓の画像は、2023年6月15日以降のやり取り＞

Aさんは中居正広さんに対して、うつ状態で入院していること、2日の出来事は意に沿わないもので泣いていたこと、怖かったこと、産業医からは中居さんを訴えるべきだと言っていることなどを伝えていました。

しかし、Aさんは中居正広さんを訴えた場合、自身にも悪影響が及ぶことを懸念し、穏便に済ませたい意向であることも中居さんに伝え、それに対して中居さんは「当時の事を考える事、振り返る事、大変しんどかったと思いますが、正直な思いを、伝えてくれてくれました。申し訳ないです。自分と解釈のズレがあるものの、その様な思いだとは、大変自分も辛いです。少しでも、何か、協力できることがあれば、と、言う思いは変わりません」と返していました。

調査報告書によれば、その後Aさんの入院治療費に関するやり取りがあったものの、中居正広さんはこの時点では、Aさんの体調不良と入院が今回のトラブルが原因なのかが分からず、「仕事や家族関係によるものかもしれない」と思っていた等とヒアリングで話したとしています。

Aさんは中居正広さんとのやり取りが負担になり、加えて病状も悪化していたことから8月1日に、治療に専念することを理由に退院までメッセージは控える旨を中居さんに伝え、一方の中居さんは9月中旬ごろまで、1週間に1回の頻度で一方的にメッセージを送っていたそうです。

そして、週刊ポストはAさんにも取材を行い、同誌が友人から得たメッセージの内容は本物か聞いたところ、「本物かそうでないか明言はできませんが……当時、自分の身を守るため、友人やフジテレビの番組スタッフなど複数人に法律相談として、また心境を打ち明けるために加害者とのショートメールのやり取りを送っていたのは事実です」「被害に遭った私が、なぜここまで貶(おとし)められなければいけないのか。ずっと本当のことを言っているのに、誹謗中傷を受けています。日本の社会は被害者に厳しいと痛感しました。やり取りを見れば少なくとも、失恋や恋愛ではなかったと信じてもらえるのではないか」と、改めて中居正広さんとの交際、失恋事案との憶測を否定したとのことです。

Aさんから直接相談を受けていた友人が、本人から直接受け取ったメッセージの写しで、Aさんもやり取りを否定していないことから、このメッセージは本物で間違いないのだろうと思います。

これまで中居正広さん側は、Aさんとは家族やプライベートの出来事に関するやり取りをしていたとし、「メールで『勇気づけられた』等のお礼をもらうような関係でもありました」と、Aさんとは仕事を超えた関係性であるとミスリードを誘うような主張をしていました。

しかし、『週刊文春』の取材に応じたAさんの友人によると、「交際を求めたり、好意を寄せたりするメールは一切送っていない」とAさんは話していたほか、「自分のプライベートな写真や、無関係のポエムを送ってきて、とても嫌な思いをしました。それらのメッセージを目にすること自体が負担でした」と打ち明けていたとしています。

今回公開された事案発生後のやり取りなどからも、Aさんは中居正広さんからの誘いを何度も断るなどし、好意を抱いていなかったことがうかがえるほか、Aさんが入院するほど精神的に大きなダメージを受けていることを明かした後も寄り添うことなく、どこか他人事のような感じのメッセージを送っており、中居さんの事後対応に大きな問題があったと改めて感じます。

元大阪府知事・橋下徹弁護士や社会学者・作家の古市憲寿さんらは、果たしてこうしたやり取りも見たうえで、中居正広さんのことをかばうような言動をしているのかは定かではありませんが、現時点で出ている情報を見た限りでは中居さんのことは決して擁護はできません。

複数の情報から、Aさんの可能性が高いとみられる元フジテレビアナウンサー・渡邊渚さん(28)は、写真集を発売したり、テレビ番組のMCを務めるなど再び勢力的に活動している一方、現在もフラッシュバックが続いているとし、それに加えて誹謗中傷によって非常に苦しい思いをしていることなどを明かしています。

今回新たに公開された事案発生後の実際のやり取りなどを通じて、失恋事案がトラブルの背景にあるという誤った認識が改められていき、そうした誤解をもとにした誹謗中傷がこれから少しずつでも減っていくことを願うばかりです。