フジテレビが29日に定例社長会見を行い、入社1年目の上垣皓太朗アナウンサー(うえがき・こうたろう 23歳)の容姿を先輩アナらがイジり、炎上した件について言及しました。
炎上騒動に発展したのは、フジテレビが運営する『めざましmedia』の公式YouTubeチャンネルで公開した動画で、『めざましどようび』の司会者3人がCM中に上垣皓太朗アナの容姿をイジり倒す場面がありました。
<↓の画像は、新人・上垣皓太朗アナの写真>
番組のお天気キャスターを務める上垣皓太朗アナが『27時間テレビ』のTシャツに着替えたところ、タレントの阿部華也子さんが「あ~なんか着替えてる、ちゃっかり。スゴイ似合わないね~Tシャツが(笑) 着られてる」と指摘し、生田竜聖アナも悪ノリして「ポップなデザインが似合わないね~」とイジり、西山喜久恵アナは手を叩いて笑っていました。
<↓の画像は、『めざましどようび』司会の阿部華也子さん、生田竜聖アナ、西山喜久恵アナの写真>
その後も、生田竜聖アナが上垣皓太朗アナに年齢を確認し、2001年生まれだと答えたところ、阿部華也子さんは「信じられない(笑)」、生田アナは「絶対ウソつきだよ」と容姿イジリを続けていました。
こうした一連のやり取りに対してネット上では、モラハラ・パワハラにあたり、後輩イジメだとしてネット上で大炎上騒動に発展しましたが、その後の放送でこの件について当事者たちは言及しませんでした。
そして、炎上から1ヶ月経って初めて港浩一社長がこの件に初言及したほか、めざしどようびの司会者で、アナウンス室ゼネラルアナウンサーを務める西山喜久恵アナが当事者として後輩イジりについて説明し、本人に直接謝罪したことを明らかにしました。
港浩一社長は問題の動画について、「制作側は、上垣アナの奮闘ぶりを伝えたかったと聞いております。寄せられたご意見、ご指摘を真摯に受け止めて、今後もコンテンツ制作に従事していきたいと思います。阿部華也子さん、西山アナ、生田アナは、誠実で後輩思いで優しいアナウンサーたちです。これからも温かく見守っていただければと思います」
と、社員の言動を擁護しました。
また、会見で進行を担当した西山喜久恵アナは、「不快な思いをされた方がたくさんいらっしゃったこと、私、そして、生田アナ、阿部アナ、本当に深く受け止めております。上垣アナは大切な後輩で、研修の頃から知っているアナウンサーであり、さすがにデビューの時に緊張が見られましたので、その緊張を解こうとしてあのような表現になってしまったと思います」
と、容姿イジりは緊張を解くためのものだったと釈明しています。
続けて、上垣皓太朗アナを炎上騒動に巻き込んでしまったことから、「私たち3人、そして番組スタッフで謝りました。その時に彼は本当に戸惑っていたんですけれども、むしろ私たち3人のことをすごく心配してくれまして。その誠実さというか、その気持ちに、本当に私たち3人は本当に助けられました。」
と、本人に謝罪時の様子を明かしました。
最後に、「若手アナウンサーが気持ちよく、仕事を進んで前向きにできる環境を整えるのが先輩の役目だと思っております。これからも『めざましどようび』は今のメンバーで仲良く明るく頑張っていきますので、温かく見守っていただければなと思います」
と語りました。
これに対してネット上では、
- 西山さん、昔から見ていて印象良かったけど、この説明も残念だわ
- 西山アナの言葉に泣けてきました。いじめの加害者の発言ですね。酷すぎる。
- 下手な言い訳をするより正直に、パワハラ・モラハラしました、ごめんなさいって言った方がよかったのでは
- 緊張を解くのに人を蔑む言動で対応するなんて、彼の先輩としていち母親として人間性を疑う
- 「ポップなTシャツが似合わない風貌」と言われて喜ぶ人はこの世に存在しないよ。
緊張をほどくどころか、どうにか変な空気にしないように上垣アナに気を遣わせていて、よくこんな言い訳できたな
などの批判が殺到し再炎上しています。
上垣皓太朗アナはベテランの風格漂う落ち着いた見た目により、入社から間もなく出演した番組で明石家さんまさんに「ベテラン! 入社15年目」とイジられるなどし、港浩一社長も「見た感じ、入社15年目の中堅のアナウンサーですね」「大御所さんにも可愛がられていくんじゃないかな。あと、声がいいですよね」と評していました。
その後も様々な番組で見た目をイジられながら注目を集め、そして落ち着いた語り口からアナウンサーとしての評価も高く、フジテレビ期待の新人と言われています。
そんな上垣皓太朗アナの容姿を、先輩アナたちもイジり倒す様子をYouTubeでわざわざ公開し、炎上前までは動画タイトルに「CM中の掛け合いが面白すぎ」との文言が入っており、共演者たちの言動もさることながら制作サイドの感覚も異常で、フジテレビはやはり世間と大きなズレがあると指摘されていました。
そして、今回の会見では上垣皓太朗アナに直接謝罪したことが明らかにされたものの、西山喜久恵アナは「緊張を解こうとしてあのような表現になってしまった」と説明し、決して悪気はなかったと釈明しているのですが、厭味ったらしい言い方で突然イジられた上垣皓太朗アナは顔を引きつらせているように見え、これもまた都合のいい酷い言い訳として再炎上しています。
あの動画に対して視聴者からは不快との声が相次ぎ、上垣皓太朗アナにも悪影響が及んでしまっていますし、アナウンサーは言葉を扱う仕事だけに、素直に非を認めて今後注意をしていくという形で事を収めた方がよかったのではないかと思います。