フジテレビのアナウンサーたちによるステルスマーケティング(略称:ステマ)疑惑騒動で、週刊誌『週刊文春』によって実名報道された9人のアナウンサーが、それぞれのインスタグラム上で謝罪コメントを投稿したものの、具体的な説明が無い事に加えて、どれも同じような内容ということから“定型文謝罪”として批判の声が上がっています。
そうした中で、“ミタパン”こと三田友梨佳アナが事の経緯や内容を詳細に説明しており、これに対して『東京スポーツ』(東スポ)は、「無料目当てだった他の女子アナたちと同類にされたことに対する“怒りの反撃文書”だった」としています。
『週刊文春』が4月に、2週に渡って掲載したフジテレビ女子アナたちのステマ疑惑問題では、今年春から『めざましテレビ』のメインキャスターを務めている次期エース・井上清華アナ(25)のほか、杉原千尋アナ(25)、久慈暁子アナ(26)、海老原優香アナ(27)、堤礼実アナ(27)、宮澤智アナ(31)、三上真奈アナ(32)が、数多くの芸能人も訪れている東京都内の人気美容室や系列のサロンへ行き、店のインスタグラムに写真を掲載する代わりに、施術料を無料にしてもらっていたことを報じました。
<↓の画像は、ステマ疑惑を報じられたフジテレビの女子アナ7名の写真>
(左上から時計回りに) 井上清華アナ、堤礼実アナ、久慈暁子アナ、海老原優香アナ、宮澤智アナ、三上真奈アナ、杉原千尋アナ
三田友梨佳アナは他のアナウンサーとは違い、三田家御用達の美容室と、『Mr.サンデー』で共演する宮根誠司アナが用意したヘアメイクが在籍する美容室に行き、店のインスタグラムに写真や動画が掲載されていました。
これらの行為を『週刊文春』が報じ、フジテレビは当初「ステルスマーケティングに該当する行為はないと考えております。」とコメントしていましたが、外部の弁護士も入れて事実関係の調査を行った結果、「社員就業規則に抵触する行為が認められた」ため、「関係者に対して厳正な対応をした」と発表しました。
この発表から約1週間後の6月3日に、宮澤智アナが先陣を切ってインスタグラムに謝罪コメントを投稿し、同日には他にも久慈暁子アナ、堤礼実アナ、女子アナたちを美容室に斡旋したとされる木下康太郎アナが謝罪しました。
<↓の画像が、宮澤智アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、久慈暁子アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、堤礼実アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、木下康太郎アナの謝罪コメント写真>
4日には杉原千尋アナ、三上真奈アナ、海老原優香アナ、5日には井上清華アナ、三田友梨佳アナが謝罪しました。
<↓の画像が、三上真奈アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、海老原優香アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、杉原千尋アナの謝罪コメント写真>
<↓の画像が、井上清華アナの謝罪コメント写真>
それぞれの謝罪コメントでは、“ステマ”という言葉は使用せずに「報道された件」とし、謝罪内容に関しても、世間を騒がせたこと、不快な思いをさせてしまったこと、放送人としての自覚に欠けた行動を取ったことを反省しているなどと綴っているのですが、同じような文章となっており、具体的な説明をしていないことで猛バッシングを浴びています。
8人のアナウンサーが“定型文謝罪”をする中で三田友梨佳アナは唯一、「先日一部報道にありました美容室SNSにおける写真掲載について」「皆さまに少しだけ説明させてください。」として、事の経緯を説明しています。
三田友梨佳アナがプライベートで通う美容室は、中学生の頃からお世話になっている店といい、「代金はいつもお支払いしてきました。他に1店舗、担当番組のメイクさんの美容室にも何度か伺ったことがあり、そちらでもお支払いをしております。ただこちらでは、結婚祝い等としてトリートメントをサービスしていただいたことがありました。その際には後日御礼の品はお渡ししていました。ご厚意とはいえお断りすべきだったと反省しております。」
と釈明しています。
続けて、「今回、特定の美容室のSNSなどに、フジテレビアナウンサーとして自身の写真が掲載されたことは事実であり、ニュースに携わる人間として認識が甘かったと感じております。」
と、今回問題視された点についても言及しています。
<↓の画像は、三田友梨佳アナの謝罪コメント全文の写真>
こうした内容の三田友梨佳アナのコメントに対して東スポは、他の“ステマ女子アナ”たちと同類にされたことに対する“怒りの反撃文書”とし、記事ではフジテレビ関係者が、「騒動が起きてからずっと三田アナは、ほかの女子アナと一緒くたにされることに納得がいっていなかった。7人は無料サービスの代わりに、SNSで宣伝に協力していました。一方、三田アナが協力した美容室Bに関しては、資産家で知られる三田家御用達で小さいころから知っている縁での善意ですし、美容室Cに関しては宮根の紹介なので断れない。基本的に料金は払っていますし、決して無料サービスが目当てではないので『一緒にしないで!』という思いは強かったようです。生粋のお嬢さまですし、タダになることを求めていたわけではありませんから」
と語っています。
そして、女子アナたちの謝罪コメントを受けてネット上では、
- 三田さんは他のアナウンサーとは違うのだからちゃんと説明した事は評価できますよ。
それより他のアナウンサーは貰った金品はどう説明するのでしょうか? - 三田アナは、一番やらかしておいて悪びれる様子の無い井上清華の短い謝罪と一緒にして欲しくなかったかもね
- 結婚祝いにオプションサービスを一度無料にして貰っただけで、その分以外は毎回料金を支払っているという事が本当なら全然問題ないんじゃないの?
- 三田アナは他のステマ疑惑アナ達とは全然違うから、一緒くたに批判されるべきじゃないと思う。
曖昧な言葉でごまかさずに経緯を説明してるから、他のアナと違って支払いもしてたし、(多少認識は甘かったものの)自分の利益のために悪い意図でやった行為ではないことが伝わってくる。 - 他のは兎も角、三田アナは好きだったのでガッカリしていた。謝罪文を読んで、報道を鵜呑みにしたことを反省。そして理路整然と事情説明した三田アナのことが更に好きになった。
- 三田アナが言っている事が正しければステマでも何でもないことは事実。だったら他のアナと一緒にされたら自分の価値が下がってしまう大問題。
局側外部の弁護士を使っての社内調査ってのもお粗末でしかない。社としても反省し、この件に関与したアナウンサーは厳重に処分してもらいたい。 - フジテレビがちゃんと説明すれば良いだけのこと。それをしないからこーなることは想像できていたのでは。
- フジテレビがあいまいな発表しかしないのがいけない。「関係者」とは誰なのか、「就業規則に抵触する行為」とは具体的に何だったのかを一切説明しないから、自分は違うということをこういう形で言い訳するしかなくなる。
などの声が上がっています。
ステマ疑惑を報じた『週刊文春』によれば、フジテレビ内で7人の女子アナたちの行為が問題視された際、「先輩の三田さんもやっているから大丈夫だと思った」「三田さんだけ怒られないのはおかしい!」などと口にしていたそうです。
こうした声が上がったことで三田友梨佳アナも、アナウンス室の部長・野島卓アナに呼び出されて事情聴取を受けましたが、お咎め無しだったそうです。
さらに三田友梨佳アナは『週刊文春』の直撃取材にも応じ、美容室Bには中学生時代から通っていることを明かし、ステマ的な行為をしていたのか問われると、「私は意図的に何か行なった意識はないんですけど、もし周りからそういう風に見えてしまっていたことがあったのでしたら、本当に申し訳ないです」
と謝罪していました。
三田友梨佳アナ以外の女子アナたちは、木下康太郎アナの斡旋で美容室Aに行くようになり、最も多く店に通っていた井上清華アナは、2019年ごろから美容室に30回行き、系列店でネイル&マツエク施術を15回受けていたことを白状し、その合計金額は約90万円に上るとされています。
2番目に多い堤礼実アナは美容室に11回、系列店に7回、三上真奈アナは美容室3回、系列店に12回、杉原千尋アナは美容室に12回、久慈暁子アナは美容室・系列店に1回ずつ、宮澤智アナと海老原優香アナもそれぞれ数回店に行き、無料で施術を受けていたそうです。
そんな女子アナたちと一緒にされないようにと、三田友梨佳アナは詳細を説明した上で謝罪したのか真相は不明ながら、報道に携わる身として、どのようなことを問題視されたのか等をしっかりと説明することは重要だと思います。
他のアナウンサーたちが詳細説明を避けたのは、フジテレビからの指示だった可能性はありますが、謝罪コメントの内容を巡っても物議を醸し、ネット上では非難の声が多く上がっており、そうした声を受け止めて今後の対応を改めていってほしいですね。