中居正広さん(52)の弁護団が12日に、フジテレビが設置した第三者委員会の調査報告書に反論し、「性暴力」認定に至った証拠の開示などを求めた件で、第三者委員会は22日に「事実認定は適切であった」とする回答を公表しました。
中居正広さんは第三者委員会の調査報告書で、元フジテレビアナウンサー・Aさんに対する行為は「業務の延長線上でAさんが、中居氏から性暴力による重大な人権侵害の被害を受けた」と認定されました。
しかし、中居正広さんの弁護団は中居さんにヒアリングし関係資料を精査した結果、「『性暴力』という日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」
と反論しました。
また、第三者委員会が性暴力の認定にあたり、『WHO(世界保健機関)』の定義をもとに性暴力認定したことを不服とし、「日本語としてその言葉が持つ凶暴な響き・イメージにはなんら留意することなく、漫然と使用した」
などと訴えています。
なお、WHOは性暴力について、「強制力を用いたあらゆる性的な行為、性的な行為を求める試み、望まない性的な発言や誘い、売春、その他個人の性に向けられた行為」「強制力とは、有形力に限らず、心理的な威圧、ゆすり、そのほか脅しが含まれるもので、その強制力の程度は問題とならない」と定義しています。
弁護団はさらに、中居正広さんは約6時間にわたって第三者委員会の聴取に応じたにも関わらず、そこで話した主要な部分が調査報告書に反映されていないほか、その理由も書かれていないとも指摘し、「中立性・公平性に欠け、一個人の名誉・社会的地位を著しく損ない、貴委員会設置の目的や委嘱事項から大きく逸脱したものとなっており、極めて大きな問題がある」
と訴えています。
そのうえで中居正広さんの弁護団は第三者委員会に対して、「調査報告書作成のために使用したヒアリング記録とその他の証拠」、「性暴力認定はどの証拠に基づいてしたのか、その証拠と対応関係が分かる資料」を26日までに開示するよう求めました。
この請求に対して第三者委員会は22日に、「ご請求をいただいた資料につきましては、開示を差し控えます」と開示請求を拒否しました。
その理由として、一連の調査にあたっては「フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスに守秘義務を負っている」こと、「日本弁護士連合会が定める第三者委員会のガイドラインでは、調査の過程で収集した資料等は、原則として第三者委員会が処分権を専有する」こと、第三者委員会が収集した「資料等を一部関係者に開示する行為は、調査に協力した関係者からの信頼を失い、第三者委員会の独立性・中立性を損なう結果になる」ことを挙げています。
そして、一連の調査ではトラブル前後の客観的状況、各関係者の供述や伝聞証拠を積み上げたとし、「事実認定は適切であったと考えております」と断言しています。
中居正広さんが話した要旨がほとんど反映されていないと訴えていることについても、「中居氏の証言内容や証言態度についても、重要な証拠として十分に吟味して事実認定をしております」
と説明し、中居さん側の要求には一切応じない姿勢を示しています。
これに対してネット上では、
- こうなる事が分かってていちゃもんつけてるだけ
- これは提訴やな 泥沼裁判の始まりや
- 当たり前 裁判して自分の主張と証拠を出してからだわ
- 証拠開示拒否はめちゃくちゃ怪しくなったね やましいことがないなら堂々と開示すれば良いのにしないって事は黒でしょ
やっぱりフジテレビは信用できんわ 会社としての性格はやっぱり役員を一掃しないと直らないんだろうな - 中居側はこうなるとわかってて、「証拠が開示できないんだから性暴力とは限らない」という印象操作が目的だろ
タレントUの物的証拠はない事が確認できましたみたいなもん - 第三者委員会が適切な調査を行ったか別の第三者委員会を立ち上げて調査するしかないな
- そんなに言いたいことがあるなら表に出てきて自分の口で語り訴えれば? 影に隠れたまま代理人を通じて世論が味方すると思うのかな?
味方するのは中居氏を無条件に愛してやまないファンだけだと思う。 - まともな弁護士はみな言ってたが、中居側の要求は当然守秘義務に基づき拒否されるだろうと、また中居側の弁護士もこういう流れになることは重々承知の上このような行動に出てると
要するに中居側の壮大な印象操作。中居擁護素人つかヅラなんかはこれで中居が正しいじゃんとか言い出すのが目に見えてる。要するに世間の素人騙し戦法みたいなもん
などの声が上がっています。
第三者委員会に対する証拠資料などの情報開示に関しては、第三者委員会の弁護士たちも守秘義務を負っていることから、間違いなく証拠の提示などには応じないと予想されており、これは中居正広さん側の弁護士も承知のうえで、あえて請求を行ったものとみられています。
今回の請求に関しては、中居正広さんが性暴力と認定されたことに対して納得していないことや、最初はAさんとの間で交わした守秘義務に関しても、解除する姿勢を見せていたことを世間にアピールし、第三者委員会の調査報告書に対して疑いの目を向けさせながら、今後会見を行うなど次のアクションに移るのではないかとも推測されています。
そして、中居正広さんの弁護団が反論声明を発表後には、大阪府知事や大阪市長を務めた橋下徹弁護士が情報ワイドショー番組『旬感LIVE とれたてっ!』(関西テレビ)に出演し突如、中居さん側の関係者から一連の問題について意見を求められていたことなどを告白し話題になりました。
橋下徹弁護士は中居正広さんの代理人でもなく、本人から直接話を聞いたわけではないとしつつ、関係者から聞いた話として、「関係資料に基づけば、性暴力をやった、重大な人権侵害をやったって、ちょっと待ってくれよと。中居さんは事実を全部言いたいらしいんです。それを取り上げてくれなかったらしい」「言おうと思ったら、『そこはいいです』『その話はいいです』と言われて、聞いてくれていない。僕が聞いている限り」
と語っています。
橋下徹弁護士によると、中居正広さんは「全てを語りたい」と訴えていて、その前に第三者委員会に全てを打ち明け、改めて判断をしてもらいたい意向を示しているそうです。
また、中居正広さんとAさんの間で一体何があったのか「ちょっと把握しています」とし、「『えっ? これ性暴力なの?』って感じる人も多くなると思う」「当日の状況を見てもらえれば、これだけ性暴力だとか、少なくともこれだけ社会的制裁を受けるような話ではないと感じる人も僕はすごく増えると思う」
との見解を示しています。
このように中居正広さん側は、橋下徹弁護士も使って自らの主張を世間に発信し始めており、名誉回復に向けて今後また大きな動きを見せることが予想されますが、第三者委員会のアンサーを受けてどういった対応をしていくのか、引き続き動向を注視していきたいです。