フジテレビが中居正広と女性アナAのトラブル巡る検証番組放送へ。内容は佐々木恭子アナの名誉回復番組に?

2025年6月17日（火）23:53

中居正広さんと元フジテレビアナウンサー・Aさんのトラブルを巡り、フジテレビが元社長・港浩一さんと元専務・大多亮さんを相手取り裁判を起こすことや、元編成幹部・B氏らに対する処分などを発表し、7月6日に一連の問題に関する検証番組を放送することが決まったと週刊誌『女性自身』が報じています。

女性自身によると、フジテレビが放送する検証番組では、一連のトラブルでAさんから直接話を聞いて対応に動いていたものの、週刊誌『週刊文春』によって実名で適切な対応をしなかったと報じられ、世間から猛バッシングを浴びた佐々木恭子アナ(52)の名誉を回復するための番組内容になりそうだとしています。

＜↓の画像が、佐々木恭子アナの写真＞

佐々木恭子アナはトラブルが発生した2023年6月2日時点でアナウンス室部長を務め、同月末にアナウンス室局次長に昇進しており、Aさんの上司だった佐々木アナは相談役を任されていました。

Aさんは中居正広さんとのトラブルによって「PTSD（心的外傷後ストレス障害）」を発症していたほか、うつ状態で自殺する危険もあるような不安定な状態にありましたが、当時アナウンス室長を務めていたE氏（現・事業局長）が佐々木恭子アナにAさんとの連絡窓口を任せられ、佐々木アナは上層部との間で板挟みになり、大きな精神的な負担が生じていたといいます。

しかし、週刊文春の報道では佐々木恭子アナは「大変だったね、少し休もうね」と言うだけで、問題に対して真摯に対応していなかったなどと報じられバッシングを浴び、それが原因で今年に入ってから『ワイドナショー』などの担当番組から姿を消しており、佐々木アナも一連の報道で精神的ダメージを負い、出社を停止してリモートワークをしているとも報じられていました。

これによりフジテレビは5日に、一連のトラブルに関与した社員の懲戒処分を発表した際に、佐々木恭子アナについて、「産業医等の医師や上長の指示等に従い、女性Aに配慮した対応を一貫して行っていたことから、処分の対象とならなかった。」とあえて説明していました。

『フライデー』の取材によると、フジテレビ内では佐々木恭子アナに対して同情の声が多く上がっていて、他部署からも佐々木アナの名誉回復を求める声が上がっていたそうで、フジテレビは取材に対して「社内から名誉回復を望む声はありました」と認めています。

そして、女性自身の取材に対してフジテレビ関係者は、「こうした声に後押しされるかたちで“汚名返上”を果たした佐々木さんですが、さらに今回の局長人事で、彼女は『アナウンス室部長』から『アナウンス室長』への昇進を果たしたとも聞いています」と明かしています。

また、一連の問題に関する検証番組の放送日時が「7月6日(日)の午前中に決定した」とし、当初は視聴者数が多いゴールデン帯（19～22時）での放送を見込んでいたものの、会社法に基づいてフジテレビ監査役が港浩一さんと大多亮さんを提訴することになり、ゴールデンでの放送が難しく日曜午前に放送することになったそうです。

気になる検証番組の内容については、「“とても報道局をあげて制作したクオリティとは言えない“との声が局内で上がっています。というのも、元取締役相談役の日枝久氏（87）や女性トラブルに関与したとされる編成幹部B氏、港元社長、中居氏など、騒動の中心にいた人物がそろって取材に応じていないのです。当初は数時間にわたる特番を予定していたのですが、取材データが全く集まらないという事情もあって、検証番組は“たったの1時間ほど”の放送になるといいます」と、前出のフジテレビ関係者が明かしています。

『産経新聞』が4月に報じた記事によれば、報道局で検証番組を制作するチームを結成し、取材現場で実績を残してきた中堅記者たちが集められ、独自検証への取り組みが始まっているとし、報道局の本気度がうかがえるとフジテレビ関係者が語っていました。

ですが、結局はトラブルに関与した元上層部や中居正広さんらに取材できず、その中で唯一、佐々木恭子アナは検証番組に協力的な姿勢を見せていたそうで、「検証番組では、佐々木さんのインタビューがメインになると聞いています。しかし、局内では関係者の多くが取材に応じていない検証番組に対して『こんなの誰が観るの？』との厳しい意見も少なくありません。佐々木さんばかりが取材に応じていることもあって『騒動の検証番組ではなく、“佐々木アナの名誉回復番組”になっている』との声もあがっているようです」とフジテレビ関係者が語っています。

これに対してネット上では、

また批判にさらされるだけだな
当該者の取材、コメントが取れてもいない内容でどうして「検証番組」が出来るのさ？「真相」が分かってこその検証じゃないか
フジテレビは自分たちの問題を全て中居さんにすり替えて逃れようとしてる気がしてならない。
主要キャラが不参加じゃ意味がない　佐々木さんが何か爆弾落とさないと、何でもない一時間で終わりそう
佐々木さんの名誉回復は必要だろうけど、こんななんちゃって検証番組でコメントしたら、反感買うと思う
検証番組なんてフジの気が済めばいいんだから、名誉回復番組でもいいんじゃない？辞めた女子アナのための番組になるよりはマシでしょ
佐々木氏はアナウンス室部長で大きな責任が伴う大きな役職ですよね。その部長が、部下が人権侵害されているのを「板挟みだから」と隠蔽して良いのか。
何でこの人は偉いのにそんな擁護論が出るの？ちゃんと処理できなかったら、その責任を負う立場では

などの声が上がっています。

5月に『週刊新潮』が報じた記事では、報道局はフジテレビの一連の問題を幅広く取り上げるために動き、複数の幹部クラスが取材に応じ、そしてフジサンケイグループの代表を務め“フジテレビの天皇”とも呼ばれていた日枝久さんが、どのよにして人事権を掌握していたのかについても証言が得られたとしていました。

しかし、女性自身の取材によると中居正広さんとAさんのトラブル対応にあたっていた上層部やB氏、中居正広さんらが取材に応じていないというのが事実とすれば、一連の問題に関する検証と言っても第三者委員会の調査がベースとなり、どこにどのような問題があったのか新たな情報などには期待できないですね。

そして、検証番組は佐々木恭子アナのインタビューがメインになるとのことで、フジテレビ関係者が指摘しているとおり、佐々木アナの名誉回復を目的とした番組になりそうで、週刊文春の報道によって佐々木アナは大きなダメージを受けたのも事実なので、名誉回復は局として必要なことだと思います。

ですが、わざわざ番組として放送するものではないため、中途半端な検証番組を放送することでフジテレビに対する批判は再び過熱することになりそうですが、果たしてどうなるでしょうかね。