テレビ朝日の富川悠太アナウンサー(とみかわ・ゆうた 43歳)の新型コロナウイルス感染が発表されてから1週間が経過し、テレビ朝日内の混乱ぶりを『東京スポーツ』(東スポ)が明らかにしており、オーバーシュート(爆発的患者急増:感染者数が2、3日で倍になった場合に使用)の危機に瀕し、局員たちが上層部に怒りをあらわにしていると伝えています。
富川悠太アナは3日に発熱症状がありましたが、その後平熱に戻ったことで6~9日までの4日間、月~木曜日のメインキャスターを務める報道番組『報道ステーション』(平日21時54分)に出演、11日に新型コロナウイルスの陽性が判明しました。
<↓の画像は、富川悠太アナの写真>
また、富川悠太アナと濃厚接触したチーフプロデューサー、総合演出担当のチーフディレクターも15日に感染が判明、さらにチーフディレクターの妻であり、元ABC朝日放送でフリーの赤江珠緒アナも18日に感染が明らかになりました。
現時点で富川悠太アナの周辺で感染が判明しているのは3人のみですが、3人の他にも体調不良を訴えてPCR検査を受けた番組スタッフは先週末までに「9人」いるといい、『報道ステーション』で気象担当の男性ディレクター、ニュース担当の男性ディレクターについては陰性と判明しているとしています。
残る7人は新型コロナウイルス感染疑いの症状があり、14日以降にPCR検査を受けて、先週末段階では結果待ちの状態にあるそうです。
ちなみに、現在自宅待機している徳永有美アナ、森川夕貴アナらは現時点で体調に異常はないとされています。
『報道ステーション』以外の社員も感染疑いでPCR検査を受けているといい、『グッド!モーニング』(平日午前4時55分)のニュース担当ディレクター、社会部のデスク、さらにネット番組『AbemaPrime』(AbemaTV)のニュース担当スタッフが16日にPCR検査を受けたとのことです。
PCR検査を受けたスタッフの中には、7日放送の『報道ステーション 緊急拡大スペシャル』で応援に駆り出され、その後体調不良を訴えた者もいるといい、そのため「あの緊急特番で大勢が密状態になり、クラスター(感染者集団)が発生した可能性がある」との声も多く上がっているといい、「対応が後手後手になっていることもあり、報ステひいては報道局を中心に感染が広がっている可能性が高まっている」と話す局スタッフもいるとしています。
現時点で体調不良を訴えているスタッフ、現在自宅待機などを命じられているテレビ朝日のスタッフは累計「約190人」にも及ぶというものの、どの番組を担当しているスタッフなのかなど、詳細な情報はテレビ朝日の上層部だけで共有し、一般局員にはその情報を伝えていないそうです。
こうした対応に対して局スタッフは、「人を殺す可能性のあるウイルスなのに、会社は個人情報を理由にこうした情報を公表せず、報道局員や出入り業者、その家族の多くが不信感を募らせている」
と現状を明かしています。
さらに、「問題なのは、上層部の危機管理意識の低さ。具合の悪い人が出たらすぐ情報共有し、接触者を含め自宅待機措置など徹底すべきなのに、それを怠り、その間に拡散し、家族や世間の人たちにも迷惑を掛けている。」
とし、「大事に至る人が出てきたら、どう責任を取るつもりなのか。社員やスタッフの命より、会社のメンツやビジネスを重視するのであれば組織は崩壊しますね」
と語っています。
このように東スポはテレビ朝日が今、とんでもない事態になっていることを報じているのですが、これに対してネット上では、
- どういう経緯でこのような事態になってしまったのか、よく言うお得意の説明責任があるのではないでしょうか?
- テレ朝は他人ばかり批判しないで、特番でこの事件を徹底検証してください
- 政府に「遅い、遅すぎる」と言ってきたことが、ホントにブーメランのように刺さりつつある…
そんな状況でしょう。テレ朝コメンテーターに「遅い、遅すぎる」は禁句でしょうね。 - 朝日新聞のコメンテーターの方が、政府に対してよく説明責任があると言っていませんでした?是非説明してみて下さいよ。
- テレ朝と立憲は同じ穴の狢だね。反政府であることないこと言い散らして、壮大なブーメランを食らう。そして自分達に関しては、頑なにダンマリ。
- メディアの中で一番コロナの対応内容に激しく厳しい批判してたのに、一早く感染者続出してるとは、どういうこと?
- 社内体質の問題が大きいんだろうね。特に報ステはプロデューサーのセクハラ問題や、財務官僚への女性記者による取材方法など過去に前歴がある。
今回も結局はうやむやにして終わりにするつもりだろう。 - 今すぐとは言わないが、時期がきたらモーニングショー辺りはこの一連の経緯を特集したらいいと思うが…
ジャーナリズムが死んでなければ身内のこともきちんと取材するべきだよね。
などのコメントが寄せられています。
富川悠太アナの感染で端を発した『報道ステーション』周辺でのクラスター発生疑惑については、16日に週刊誌『週刊新潮』なども報じていました。
番組出演者やスタッフ等の危機意識が低いのか、自分たちは絶対に感染しないとでも考えていたのかは不明ながら、三密(密閉・密接・密集)状態を避けるよう注意喚起される中で、番組放送前にはスタジオ横の個室でメインキャスターの富川悠太アナ、徳永有美アナのほか、チーフプロデューサー、番組デスク、総合デスク等が集合し、打ち合わせを行っていたといいます。
こうした三密状態にありながら、参加者のほとんどがマスクも着用しないという無防備ぶりだったといい、これが原因だったのかは不明ながら富川悠太アナのほか、チーフプロデューサー、チーフディレクターが感染、他にも10人をくだらない番組スタッフが次々に発熱を訴えているとしていました。
この他にもスポーツ紙は、『報道ステーション』には直接関与していない報道局幹部の男性も発熱症状を訴えていると報じています。
テレビ朝日側はこうした報道が相次ぐ中でも「保健所からクラスターとは言われていない」と答えつつ、さすがにこれ以上の感染拡大を招いたらマズイと思ったようで、17日~19日の3日間は、東京・六本木の本社ビルを完全閉鎖して全フロアの消毒作業を実施しました。
ですが、東スポによればすでに深刻な状態にあるようで、経過観察対象となったスタッフは「約190人」にも上るといい、こうした非常に重要な情報の詳細を一般局員には伝えていないというのは疑問で、これによって今後さらに状況が悪化したらどうするつもりなのでしょうかね…。
ちなみに、テレビ東京は21日から社員の勤務体制について出来る限り在宅勤務とし、現時点では社員の出社割合が平均約17%まで減少、引き続き在宅勤務の強化や時差出勤などを行い、感染拡大防止に努めていくことを発表しています。
一方でテレビ朝日は、バラエティ・ドラマの収録休止を発表した程度で、『報道ステーション』に関しては他番組のスタッフらを集めて放送を継続しており、複数の感染者を出している割には対応が不十分に感じますが、これから新たな感染防止対策を実施していくのでしょかね。