SMAPが年内で解散することが14日に発表され、SMAPと共演経験がある多くの芸能人らも驚きを隠せず、ブログやツイッターなどでSMAPの解散について言及をしていますが、テレビ朝日のアナウンス部課長でもある大下容子アナウンサー(46)が15日、MCを務めている情報ワイドショー番組『ワイド!スクランブル』でSMAPの解散について涙ぐみながら語り、SMAPのファンの間で大きな反響を呼んでいます。
大下アナは、2001年10月から放送されている情報バラエティ番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)で2002年1月からサブ司会を務め、メンバーの香取慎吾さんと約14年半共演しているほか、2009~2013年に放送の特別番組『SMAP☆がんばりますっ!!』では、SMAPのメンバー全員と共演しています。
そのため、大下アナはSMAPに対しては特別な思い入れがあるようで、15日放送の『ワイド!スクランブル』でSMAPの解散について、「(解散発表があった)昨日、考える度に涙が出てきそうになってしまいました」と目を潤ませて涙声で語りました。
さらに、SMAPを解散する意思を示したという香取さんについては、「香取さんが決断したと伝えられていて、そういう面もあるんでしょうが、香取さんは本当にSMAPのことが大好きで、SMAPのことを考えてこられていたのを存じ上げている」といい、「ビジネスマンであるんですけど、芸術家肌でらっしゃるので、心で動く方だと思うんです。SMAPという作品を作っていく上で、一緒に作り上げてきたマネジャーさんの存在もあるでしょうし、プレーヤーでありプロデューサーの面もお持ちの方なので、やはり今、心が動かなくなってしまったのかな」と、香取さんの胸中を推察していました。
また、目に涙を浮かべながらSMAPの解散について、「すべてのメンバーが誰よりもSMAPのことを考えてファンのことを考えて出した結論ですので、ほんとに寂しいですけど、尊重したいし、これからの皆さんを応援したい」と語っていました。
このように語ったのは、番組の第1部(10時30分~12時00分)でSMAPのニュースを扱った場面なのですが、第2部(12時30分~13時45分)でも番組ではSMAPの特集が放送され、その際にも大下アナはSMAPについて言及。
特集の最後に話を振られた大下アナは、「香取さんと14年くらいご一緒させていただいてるのですが、本当に真面目でひたむきでピュアな方。何よりSMAPのことをすごく愛してらっしゃる、ファンのことも愛している。」と、改めて香取さんの人柄やSMAPに対する愛を説明し、「その香取さんがこの解散という結論を出されたことに、非常に不条理なものを感じます。メンバーどなたも悪くないと思うんですね。」と持論を展開し、「なのに、こういう結論になってしまったんですけれども、みんなそれぞれに才能溢れる方なので、それぞれの道で輝かれると思いますし、それを応援したいです」と語っていました。
SMAPの解散についてこのような言及をした大下アナの声は終始震えながらも、一言一言を噛みしめ、涙ぐんでいるのを隠すためなのかカメラの方を見ず、斜め下に目線を落とした状態で話し続けていました。
そんな大下さんの姿を見てSMAPのファンからは、「大下さんの愛のあるコメントに涙しました。」などと感動したという声が多く上がり、さらに大下アナがSMAPの解散について、「香取さんがこの解散という結論を出されたことに、非常に不条理なものを感じます。メンバーどなたも悪くないと思うんですね。」と語ったことに対し、「勇気ある発言をありがとうございます…!」などと、番組でここまで語った大下アナに対して感謝する声も上がっています。
その他にもネット上では、
- スマステーションでのこの2人の進行ってつかず離れずで結構合ってると思う。長年毎週2人で進行してるから大下さんも肌で感じるところがあるかもしれない。
- ちょうど見ていたんだけど泣けました。色々なSMAP解散報道があったけど、泣きそうな声で、言葉を選びながら一生懸命伝えてくれた大下さんの言葉が1番響いた。知りもしない癖に事実の様にペラペラ喋る芸能リポーターとは比べ物にならない
- テレ朝の一社員という立場の大下さんが精一杯に慎吾さんを擁護してくれて涙が出ました。
- 温かくて、香取君を思いやる優しいコメントに、涙…。香取君のことを大人げないなどと言う人もいるけど、ビジネスとして割りきって続けるのが困難なほど、SMAPを大切に、愛してきた彼なら納得がいく。香取君に笑顔が戻りますように。
- 心で動く…。まさにその通り。涙が止まりません。大下さん、ありがとう。
- ミヤネ屋では山田美保子さんが、スポーツ紙の報道は違和感しかないって言ってたね。反論する人、もっと出てきてほしい。
などのコメントが寄せられています。
大下アナがSMAP解散について、ここまで言及したことに対して驚いたのですが、香取さんとはスマステで15年近くも共演し、毎週隣でその姿を見てきたことから、思わず想いが溢れてしまったのでしょうね…。
大下アナは香取さんがSMAPの事が大好きで、愛していたと語っていましたが、2014年7月に放送された『武器はテレビ。SMAP×FNS 27時間テレビ』のオープニングで行われた「SMAPが生まれ変わるための生前葬」で、SMAPとゆかりのある著名人から弔辞としてメンバーに様々な質問が寄せられ、スティーヴィー・ワンダーさんからの「SMAPとは何か?」という質問に対し、香取さんは「僕の生きる意味」だと答えています。
ちなみに、この時に中居正広さんは「2つ目の苗字」、木村拓哉さんは「今ある自分の基礎、帰れる場所」、稲垣吾郎さんは「自分の中を流れる血液」、草彅剛さんは「生きていることを強く実感させてくれるもの」と答えていました。
香取さんはメンバー最年少で、11歳の時からSMAPとして活動しているのですが、2008年からはSMAPのコンサートの演出を手掛けるなどしており、SMAPに対する思い入れはどのメンバーよりも強かったのではないかと思われます。
そのため、一連の騒動で状況が一変してしまったことで、SMAPとして活動することに生きる意味を見いだせなくなり、解散するという決断をしたのかもしれないのですが、これからはSMAPではなく、自身のソロ活動に生きる意味を見いだしていってほしいと思いますね。