フジテレビの複数の女性アナウンサーがSNS上で、「ステルスマーケティング」（略称：ステマ）をしていた疑惑が浮上し物議を醸していましたが、フジテレビが28日に「社員就業規則に抵触する行為が認められた」と明らかにしました。
フジテレビは定例社長会見の中止を受けて、ラジオ・テレビ記者会から寄せられた質問に書面で回答し、週刊誌『週刊文春』や『週刊女性』に報じられた女子アナのステマ疑惑について、「外部の弁護士も入れた詳細なヒアリング調査を実施した結果、社員就業規則に抵触する行為が認められました。『対価性があるのではと疑われるような行為』については、放送人としての自覚が問われる行動であり、関係者に対し厳正に対応しました。指導が行き届いていなかったことなどに対して、社としての責任を痛感しております。今後も社員に対しては、放送に関わる者として自律的行動をとるよう指導を徹底してまいります。」
としています。
ただ、「ステルスマーケティングに該当する行為はないと考えている」との見解に変更は無いとしています。
また、関係者への対応は5月11日に人事局から行われたとのことですが、その対応の内容についてフジテレビの広報部は「詳細については回答を控えさせていただきます」とし、規則に抵触した女子アナにどのような対応をしたのか、詳細は明らかになっていません。
そして、フジテレビのコメント発表を受けてネット上では、
- 会社の規則も守れない人間がニュースを伝えても聞く気にもならない
- しばらく番組を降板させるべきではないか。今後同様のニュースを伝えられないだろう。
- 会社員・アナウンサーと言うより、ほぼ芸能人。或いはインフルエンサー。だからこういう問題が起きるのでは？
本人の問題はあるものの、雇用者であるテレビ局側の責任も大きいと思う。 - お咎めなしなんだろうなぁ。だって会社自体が外資規制法の違法行為を行なっていたのに、申請時には修正したとか開き直ってるんだもん。
社長会見でも、腕組んで反省している様子はなかったし、社全体でそういう体質なんでしょう。公共電波を借用するに相応しくないよ。 - 従業員が就業規則を遵守するのは当たり前。知りませんでしたではないと思う。
社員の中でもアナウンス部の一部の方達は特権階級だと勘違いしているんだろうね。言い訳のコメントとか見ていても見苦しかった。 - 何とも中途半端な回答。就業規則のどれに抵触したのか不明。関係者に厳正に対応したとあるが具体的な説明なし。
今後は指導を徹底するとあるが通り一遍の言い回しで再発防止への具体策が何もない。
民間のテレビ局の人間が広告・宣伝に関して道義にもとる行為を行った事実をもっと重大に受け止めるべき。 - 政治家や他の企業とかの不祥事には厳しく詰めるくせに、自社のことだと曖昧にして有耶無耶にするよな
だから信頼なくすんだよ、フジテレビも他のメディアも
などの批判が殺到しており、炎上状態になっています。
ステマ疑惑が浮上の女子アナは、井上清華アナ、堤礼実アナ、久慈暁子アナ、海老原優香アナ、宮澤智アナ、三上真奈アナ、杉原千尋アナで、いずれも多くの芸能人が利用している人気美容室や系列店に行き、店のインスタグラムに写真を掲載する代わりとして、2～3万円はする施術を無料で受けており、店の広告塔となっていました。
＜↓の画像は、ステマ疑惑を報じられたフジテレビの女子アナ7名の写真＞
(左上から時計回りに) 井上清華アナ、堤礼実アナ、久慈暁子アナ、海老原優香アナ、宮澤智アナ、三上真奈アナ、杉原千尋アナ
この問題を報じた『週刊文春』によれば、局に無断でそうした行為をしながら女子アナたちに反省の色はなく、「何が悪いの？」「みんなやってるじゃないですか」などと開き直り、局内では『週刊文春』に情報をリークした犯人探しまで行われていたとしています。
その後『週刊女性』は、ステマ疑惑の1人として名前が挙げられていた海老原優香アナが、別の美容サロンでも約30万円分の施術を無料で受け、その代わりに写真や動画がサロンのインスタグラムで公開されていることを報じ、実質的に広告塔の役割を担っていることが発覚しました。
『週刊女性』の取材に海老原優香アナは苦しい言い訳をしており、自身の行為を深く反省している様子はありませんでした。
そして、結局フジテレビは女子アナたちの行為はステマでは無いとの見解を崩さず、女子アナの問題視されていた行為は「対価性があるのではと疑われるような行為」との見解で、無料で施術を受けた見返りとして店の宣伝に関与したことは認めず、就業規則には抵触したとして、何かしらの対応をしたことしか発表していません。
また、誰がどのような内容のサービスを受け、就業規則にどのように抵触したのか等も明らかにせず、問題の女子アナたちだけでなく、フジテレビにも多くの批判が寄せられ、局のイメージがさらに悪化しているので、今後また同様のトラブルが起きないように、しっかりと指導等を行ってほしいものですね。