文化放送出身のフリーアナウンサーで、司会者としても活躍したみのもんたさん(本名=御法川法男 みのりかわ・のりお)が、1日未明に亡くなったことが分かりました。80歳でした。
現時点では、死因となった病名など詳細は明らかにされていませんが、『デイリースポーツ』が関係者に取材したところ、今年1月中旬に心肺停止状態となり入院し、そのまま自宅に戻ることなく、1日未明に家族に見守られながら息を引き取ったとのことです。
1月に週刊誌『女性セブン』は、みのもんたさんが1月16日の19時ごろに、行きつけの高級焼肉店で牛タンを食べた際に、よく噛まずに飲み込んだことで喉に詰まらせて窒息状態となり、大学病院に緊急搬送されたと報じました。
みのもんたさんは一時意識不明の重体となり、20日時点でも入院していると伝えていました。
その後、『スポーツニッポン(スポニチ)』がみのもんたさんの容体を伝え、関係者に取材したところ、「病院に運ばれたことは事実ですが、処置を受け、入院もしていません。話もできています」
と語り、命に別状はないとしていました。
しかし、実際には1月に心肺停止状態となり、それから1ヶ月以上も入院を続けていたとのことで、かなり深刻な状態だったことがうかがえます。
みのもんたさんは2019年に、体調の異変を感じて精密検査を受けた結果、様々な動作が鈍くなったり、手足の震えなどの症状がみられる難病「パーキンソン病」を発症していることが分かり、それ以降は仕事を控えていました。
パーキンソン病は、半数以上の患者に摂食嚥下(えんげ)障害がみられ、肉を喉に詰まらせた原因についても老化による嚥下機能低下だけでなく、病気による影響も大きいのではとみられていました。
こうした難病によって近年はメディア露出が減っていましたが、昨年12月にTBSのインタビュー取材を受けた際には、以前に比べて少し痩せて声にも張りがなくなっていましたが、体調は良さそうで変わらず元気な様子でした。
- 昨年12月にパーキンソン病を語ったインタビュー動画(YouTube)
それだけに、こんな早くに亡くなってしまったことに驚きましたが、肉を喉に詰まらせた際に食べ物などが食道ではなく気管に入ってしまう誤嚥により、誤嚥性肺炎なども引き起こしていたのかもしれません。
みのもんたさんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。