中京圏を拠点に活動するAKB48の姉妹グループ『SKE48』の須田亜香里さん(すだ・あかり 26歳)が24日、情報・ワイドショー番組『サンデー・ジャポン』(TBS系 日曜午前9時54分)に出演し、AKB48グループのスキャンダル対応に対して怒りをにじませ、総合プロデューサー・秋元康さんの発言に対しても素直な思いを明かし反響を呼んでいます。
この日の番組では、元横綱・日馬富士さんの暴行騒動に関する話題を取り上げ、現在も続く一連の騒動によって相撲界のイメージに大きな変化が出ていることから、番組MCの爆笑問題・田中裕二さんが「スキャンダルというとね、須田さん。AKBグループの人たちも結構スキャンダルあったりするじゃないですか?」と、須田亜香里さんに話を振りました。
須田亜香里さんは、「AKBグループで言うと、そのスキャンダルの処分はいろいろあって、週刊誌に撮られただけでクビになる人もいれば、処分を受けることによって活動を続けることが許される人もいる一方で、表立った処分を全く受けない人もいるんです。」と、AKB48グループ内でのスキャンダル対応には差があると説明。
<↓の画像が、『サンデー・ジャポン』に出演した須田亜香里さんの写真>
これに対して、「処分の基準があいまいになると、それは内部にいる人も、外にいる人にとって、そのファンの人とかも、その不信感を抱かざるを得ないから、それは駄目だなって思います。」とまくし立て、これに対して田中裕二さんが「ずいぶん怒ってますけど、須田さん。何かあるんですか? 人によって処分が違うだろと」と質問。
すると、「はい、ちょっと怒っているんですけど、だってそのルールを破ったりとか、週刊誌に撮られることによって、メディアに取り上げられるじゃないですか。それで注目度が上がると、AKBグループはどうせみんな恋愛してるんじゃないかって思われたりするんです。で、真面目にやってる人もいるんだよってことを私は知ってほしくて。」と訴えていました。
こうした発言に対して女医の西川史子さんが「真面目にやってない人がいるってことなの?」と聞くと、「まあスキャンダルが出る人…」と答え、さらにテリー伊藤さんが「恋愛はさ、いいじゃないしたって」とコメントすると、「恋愛はしちゃ駄目って言われている。ルールなんです」とキッパリと反論していました。
須田亜香里さんの発言に対して爆笑問題・太田光さんが、「別に恋愛は禁止じゃない。秋元康が禁止した覚えはないって言ってたよ」と指摘すると、「それは都合が良過ぎるなって思いました」と返していました。
<↓の画像が、AKB48グループの総合プロデューサー・秋元康さんの写真>
須田亜香里さんがこのように自身のアイドル論を語り、AKB48グループのスキャンダル対応について言及したことによってネット上では、「スキャンダルでクビになったメンバー」「処分を受け活動を継続しているメンバー」「表立った処分を全く受けなかったメンバー」は誰なのかが注目を集めています。
ネット上の反応を見てみると、
- 処分を受けない人→柏木由紀
- 柏木由紀なんて証拠写真まであるもんね。完全アウト。
- これは、ゆ〇りんの事だな。確かに処分なしだったし、新潟の活動に全然参加してないし、それはファンじゃなくてもわかる。
- ぐうの音も出ない正論。ちょっと見直した。
- 何をしてもファンが多い子が勝ちなんだよ、不条理だね。これが芸能界なんだ
- 確かにクビになった人がたくさん居る一方で、一部そのまま活動している人もいるのは不公平だな。判断基準は売れていて切ったら損する?お気に入りの娘?特別なナニカある?いずれにしろそんなルールじゃ守られないだろうな…。
- 秋元がお気に入りの指原、峯岸、柏木、松井珠理奈、渡辺美優紀、須藤、がスキャンダルした時に自身の責任逃れとお気に入りメンバーをクビにしないために恋愛禁止ではないと都合よくコロコロ変えるからいけないんだよ。しかも秋元のお気に入りでないメンバーがスキャンダル発覚した時はグループをクビにしてるのにな。
などのコメントが寄せられています。
これまでにスキャンダルでクビになったメンバーは数多くいますが、処分を受けながら活動しているメンバーと表立った処分を受けていないメンバーはある程度限られます。
処分を受けながら活動を続けているのは、AKB48の峯岸みなみさん、HKT48の指原莉乃さんなどで、一方の処分を受けずに活動を続けているのは、AKB48兼NGT48の柏木由紀さん、HKT48の村重杏奈さん、SKE48の松井珠理奈さんなどが有名で、すでにグループを卒業していますが元NMB48の渡辺美優紀さん、須藤凜々花さんなどに関しても、運営側はかなり甘い対応をしていました。
メンバーのスキャンダルに対して最近は厳しい処分を下されるようになったとは言われていますが、やはりある程度高い人気を得ているメンバーや、『ホリプロ』『ワタナベエンターテインメント』などの大手芸能事務所に所属しているメンバーには甘いと感じられ、こうした対応の差に不満の声が上がるのは当然かと思います。
また、須田亜香里さんは今回、秋元康さんが「恋愛禁止条例」を否定する発言をしたことに対して、「都合が良過ぎる」と思ったと素直に明かしているのですが、これは多くのファンたちも感じていることです。
AKB48グループに恋愛禁止というルールがあるというのは、グループに所属するメンバーたちが様々なところで明かしており、2012年4月放送のテレビ番組では「異性とも同性とも恋愛禁止」などと書かれた誓約書の存在が明らかにされ、誓約書にハンコを押したことを柏木由紀さんが明かしています。
<↓の画像が、AKB48メンバーが恋愛禁止ルールの存在、誓約書について語っていたシーン>
しかし、秋元康さんは2012年12月にラジオ番組で「多分ですよ、僕は一度も言ってないんですよ、恋愛禁止条例って。」と語り、2013年2月放送の『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』では、「私は恋愛するなとは言ってない。“恋愛禁止”というのはいわばネタであり、ペナルティというのは、どうしたらファンに許してもらえるのか、彼女たちが考えること」「だからファンからはペナルティの差に納得できないという声も上がるが、本来規則がないんだから罰則もないから仕方ない。何をやっても狙っているように思われ、万策尽きたかもしれない…」と語っていました。
また、2012年6月放送の『爆笑問題の日曜サンデー』に出演した際には、「(恋愛禁止は)暗黙のルールだよね」「決して僕はみんなの前で、恋愛禁止って言ったことはない。みんなはでも、そりゃアイドルだからねって」「恋愛がいけないんじゃなくて、スポーツと同じで、そんな暇はないはずなんですよ、一生懸命やったら」と説明しています。
このようにAKB48グループ内には恋愛禁止条例というのは無いとしているのですが、スキャンダルによってクビになったメンバーも数多くいるほか、秋元康さん自ら恋愛禁止というルールの存在について様々な場面で言及しており、都合が悪くなった途端に無いものとするのはさすがに酷い話です。
総合プロデューサーがこうしたブレブレの発言をしていることによって、メンバーやファンらが運営側に不信感を抱いており、グループのイメージが悪化する要因にもなっていると感じられます。
26日に東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行うAKB48・渡辺麻友さんも2015年6月放送の『情熱大陸』に出演した際に、「AKBはまじめに頑張ったり一生懸命にやったりストイックにやったり、それが正解じゃない所なんで。まじめな子が損をするような世界でもあるので、AKBは」と発言し話題になっていたのですが、今後こうした部分を改善していかなければ、AKB48グループは衰退の一途を辿っていくのではないかと思いますね。