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ニジューの現状と今後、K-POP市場進出は困難? 韓国人不在、ライバル多数で日本で活動が得策か

NiziUデビュー1周年も韓国進出が未定の理由…人気・知名度伸び悩み、国内活動メインの状況継続か

日韓合同のグローバルオーディションプロジェクトから誕生した9人組ガールズグループ『NiziU(ニジュー)』が2日、本格的なデビューから1周年を迎えたのですが、韓国でのデビューが未だに実現に至っていない理由などを、週刊誌『週刊女性』のWEB版『週刊女性PRIME』が報じています。

NiziUは、日本の『ソニー・ミュージックエンタテインメント』と韓国の『JYPエンターテインメント』の共同プロジェクトで誕生し、昨年6月に日韓同時リリースの配信ミニアルバム『Make you happy』でプレデビューを果たしました。

『Make you happy』ミュージックビデオ

表題曲の『Make you happy』の振り付け「縄跳びダンス」がブームとなり、正式なデビューシングル『Step and a step』もヒットし、初週に約31.2万枚を売り上げ、同年の『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました。

また、今年4月発売の両A面シングル『Take a picture/Poppin’ Shakin’』も初週に31.7万枚を売り上げ、『日本レコード大賞』の優秀作品賞に選出され、紅白に2年連続で出場することも決定しています。

レコ大の優秀作品賞受賞曲『Take a picture』ミュージックビデオ

このように国内で活躍をしているNiziUですが、韓国での正式デビューは未だに決まっていないと『週刊女性』は伝えており、その理由について韓国の芸能プロダクション関係者は、「オーディション番組『Nizi Project』はそもそも韓国では放送しておらず、提携していた動画配信サイト『Hulu』も海外からは視聴できないようになっています。韓国の人たちにはほとんど知られていないため、具体的な活動の話が進んでいないのでしょう」と語っています。

それだけでなく、NiziUはK-POPシーンのトレンドにもマッチしていないとし、「韓国のガールズグループは、デビューまで時間をかけてパフォーマンスやルックスを洗練させ、完璧な状態でデビューします。だからこそ韓国女性の憧れの対象になり、支持を得られる。その象徴的な存在である『BLACKPINK』は、国内アイドルの枠を超えて、外国人アーティストのような存在になっています。一方、『NiziU』はルックスも含めて、キャラクターの親しみやすさが特徴。日本の音楽シーンではそれが大きな武器になっていますが、実力派がしのぎを削る韓国の音楽シーンで存在感をアピールするのは難しい」と指摘しています。

BLACKPINKの代表曲『Kill This Love』ミュージックビデオ

また、K-POP事情に詳しい音楽ライターの“K-POP番長”ことまつもとたくおさんは、「韓国の芸能界では外国人オンリーのグループが大々的に活動した例がないこともあり、『NiziU』に限らず韓国人メンバーがいないグループをストレートに売り出しても、支持を得るのは難しいのではないでしょうか。彼女たちが所属する『JYPエンターテインメント』は来年2月に新しいガールズグループをデビューさせる予定で、現在はそのグループに力を入れているでしょうから、『NiziU』の韓国での本格的な活動はまだ先だと考えている気がします」と分析しています。

ただ、今後の活動戦略次第ではNiziUが韓国で成功する可能性もあるといい、「『JYPエンターテインメント』は、『TWICE』など人気ガールズグループで実績を作ってきました。『TWICE』などとコラボレーションし、“韓国版E-girls”のような別ユニットで活動をすれば『NiziU』の魅力も伝わるでしょうから、韓国でも人気が爆発する可能性は大いにあると思います。」「世界でも活躍できるポテンシャルは十分秘めています」と語っています。

日本と韓国では音楽市場の規模が違い、韓国はより小さい市場の中で激しい競争をしながら海外進出を試みており、NiziUの場合は、すでに日本である程度の人気を獲得していることから、韓国でのデビューを急ぐ必要はないという見方もあるようです。

前出の韓国の芸能プロ関係者は、「韓国と行き来をしているのは、『JYPエンターテインメント』のトレーナーから直接レッスンを受けるためでしょう。その甲斐あって、曲を出すたびにパフォーマンス力も上がっています。」「彼女たちが一番輝けるマーケットでのびのびと活動していくのが、全方位でWIN‐WINとなるのでは?」としています。

『週刊女性』は真相を確かめるため、NiziUが所属する『ソニー・ミュージック』に今後の韓国デビューについて問い合わせたところ、昨年デビューして以来、韓国を含む世界で音源配信リリース及びミュージックビデオも公開しております。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、日本でもようやく今年9月になって初めて有観客でのパフォーマンスが実現したというような状況です。コロナの状況などまだまだ予断を許さない状況ではありますが、こういった国内外含めた活動の幅をさらに拡げ邁進すべく、日々活動を行っておりますとの回答があったとのことです。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

『週刊女性』は昨年12月に、NiziUの韓国での正式デビューが白紙状態にあると報じており、その理由としてコロナの影響だけでなく、グループに韓国人のメンバーが不在であるため、現地であまり支持を得られていないこと、日韓関係の悪化による反日感情の高まりなどを挙げ、様々な事情から韓国デビューは一旦白紙になったとしていました。

それから1年が経ち、現在も日本での活動にとどまっているのですが、NiziUのプロデュースを手掛ける音楽プロデューサー・J.Yパークさんは、NiziUはまず日本での活動に集中し、徐々に世界進出する計画だとし、デジタルでの進出を経て実際に世界進出をすると明言しています。

NiziUの公式YouTubeチャンネルでは、一部楽曲の韓国語や英語バージョンも公開しています。

『Take a picture』英語バージョンのミュージックビデオ
『Make you happy』韓国語バージョンのミュージックビデオ

そのため、状況を見ながら韓国でも正式にデビューするのだろうと思いますが、NiziUが国内で活動しているうちに、韓国内外で大きな注目を集めるような新グループが次々に誕生し、NiziUの注目度が落ちていくことが予想され、結局海外進出しても日本での活動がメインの状況は変わらなそうな気がします。

そして、国内での人気に関しても微妙な状況にあるようで、NiziUは11月にリリースした1stアルバム『U』の初週売り上げ枚数が約18万枚と、そこそこの売り上げを記録しているものの、ジャニーズや坂道グループ等と比較すると低く、グループのインスタグラムアカウントのフォロワー数も、ピーク時には204万人超えまで伸びていましたが、現在は190万人まで減少しています。

ミュージックビデオのYouTubeでの再生回数も伸び悩みが指摘されており、デビューからまだ1年ながら当初の勢いを失いつつあるNiziUですが、今後世界を股にかけるようなガールグループに成長することはできるでしょうかね。

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