J.Y.パークが男性グループ育成へ。NiziUゴリ押し、人気に疑問の声も…オーディション企画が乱立、否定的な反応相次ぐ

昨年デビューの9人組ガールズグループ『NiziU（ニジュー）』を輩出したオーディションプロジェクト『Nizi Project』（通称：虹プロ）のシーズン2が始動し、第2弾ではNiziUの弟分となるボーイズグループを発掘、育成することが正式に発表され、ネット上では様々な声が上がっています。

『Nizi Project シーズン2』は、前回と同じく『ソニー・ミュージックエンタテインメント（SME）』と、韓国の芸能事務所『JYPエンターテインメント』がタッグを組み、「世界基準のボーイズグループを発掘・育成する」としており、2023年3月のメジャーデビューを目指すとのことです。

12日に行われた会見には、『SME』の村松俊亮・代表取締役社長CEO、『JYP』のCCOで音楽プロデューサーのJ.Y.パークさん（本名＝パク・ジニョン）、特別ゲストとしてNiziUのメンバーが出席しました。

J.Y.パークさんは会見で、「私たちを苦しめた厳しい状況（コロナ禍）が収まってくることを願い、皆さんに会いに、そして新しい人材に会いに、日本に向かいます。ただ、今度は男子です」とボーイズグループを結成することを発表しました。

『Nizi Project シーズン2 グローバル・ボーイズ・オーディション』のエントリーは13日からスタートし、受付は10月29日17時までで、応募資格は2023年3月に中学校を卒業予定で、オーディション締め切り時点で満22歳までの男性となっています。

国籍は不問ながら、日本語でコミュニケーションが取れることが条件となっており、エントリー部門は「ボーカル」「ダンス」「モデル」「ラップ」「作詞・作曲」の5部門です。

エントリー受付終了後、11月～12月にかけて国内8ヶ所のほか、アメリカのニューヨークとロサンゼルス、韓国のソウルで地域オーディションを実施予定となっています。

各地域の最終審査はJ.Y.パークさんが参加し、直接面接を行った上で東京での合宿に参加する選別メンバーを決定、この合宿では韓国へ行くデビュー準備組の選抜を行います。

韓国ではデビューに向けたトレーニングを行い、2022年12月に最終デビューメンバーを決定し、2023年3月にメジャーデビュー予定となっています。

シーズン1では、情報番組『スッキリ』（日本テレビ系）や動画配信サービス『Hulu』にて、オーディションの模様などを放送・配信しましたが、シーズン2は「来年下半期にメディアを通して皆さんにお届けする予定です」としています。

『Nizi Project』で新たなボーイズグループを作るとの構想は、2019年にプロジェクトが発足した時点からあったといい、シーズン1の成功を受けてシーズン2が実現したそうで、SMEの村松俊亮代表は会見で、「今回はボーイズグループということで、パークさんご自身がアーティストであり、パフォーマーでもあるので、手取り足取りの熱血指導が見られるのではないか」と期待を寄せています。

2023年デビューの新ボーイズグループの活動拠点については、「デビューして直後の2～3年間というのは、その基盤を置いているローカルな地域においてファンと頻繁にコミュニケーションを取って触れ合い、ファン層をしっかり築いていくことが大切だと考えています。NiziUもデビュー後はまずは自分たちの基盤である日本での活動を重点的に行ってきました。今回のボーイズグループに関しても、序盤は日本での活動をまずはしっかり行い、ファンの皆さんとしっかり関係を築いた後に、本格的に世界進出を計画できたら」としています。

そして、『Nizi Project』のシーズン2発表を受けてネット上では、

• niziuもデビュー当時がピークで今は陰りが見えているのに、弟分？？
• もう似たようなのいっぱいいるじゃん。お腹いっぱい。もう韓国型はいらん。やるならちゃんと日本オリジナルを生み出そうよ。
• 先細りのNiziUはもう諦めたのか。見世物になった子たちは可哀そうに
• 最近こんなプロジェクトばっかりだよな。ファン層も丸かぶりで、既存はあっという間に消えてゆく。
  ニジューだってCMはよく見るけど、そんな大人気って感じじゃなくなってるよね。
• 本当にこの娘たちは売れてるのか？ゴリ押しというかクラシカルなステマにしか思えない。
  昔で言うガール・ネクスト・ドアみたいな。
• NIziUって話題性だけで一発屋に近い印象。もう一度シッカリ売れるようにしてから次に進んで欲しい。NiziUの子達が使い捨てされてる気がします。
• NiZiUもピークは過ぎた感あるし、単体で出てきたところで、そんなに実力があるわけではなさそうだし、誰？くらいな感じになりそう。
  話題作りがエンターテイメントにとって重要なのは分かるけど、類似品を量産されても、ちょっと厳しいのでは？
• 結局オーディション時がピークで、その後がパッとしないグループが誕生するだけ。
  まずは既存グループをしっかり育て上げて欲しい。

などの声が上がっています。

『Nizi Project』から誕生したNiziUは昨年6月末に、デジタルミニ・アルバム『Make you happy？』でプレデビューを果たし、国内外の複数の音楽配信サイトでランキング1位を獲得、YouTubeで公開された『Make you happy？』のミュージックビデオは、公開から2ヶ月で1億回再生、半年で2億回を突破しました。

その後も、『日本レコード大賞』で特別賞を受賞したほか、正式にデビューする前には『NHK紅白歌合戦』への出場が決まり、昨年12月と今年4月にリリースしたシングルは、それぞれ発売から1週間足らずで30万枚以上の売り上げを記録しています。

現在も国内のガールズグループとしては、トップクラスの人気を獲得しているのは間違いないとみられますが、事務所やメディアの猛プッシュによる“ゴリ押し”に対して批判的な声も多く、プレデビューから1年経ち、人気も落ち着いてきているように感じられることから、『Nizi Project』のシーズン2に対しても否定的な反応が多く見受けられます。

ここ最近は、国内でもボーイズグループが量産されており、韓国のオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』からは昨年、11人組グループ『JO1（ジェイオーワン）』が誕生しデビュー、シーズン2からは『INI（アイエヌアイ）』が誕生し、年内にデビュー予定となっています。

他にも、『AAA』のメンバーでラッパー・日高光啓さん（別名＝SKY-HI）が、ボーイズグループ発掘オーディション『THE FIRST』を今年からスタートさせるなどしており、似たようなオーディション企画、K-POPを意識したボーイズグループが増えていることに辟易している人も少なくない様子です。

そうした中で『Nizi Project』のシーズン2が始動し、果たしてどのようなボーイズグループが新たに誕生するのか、今後の展開を引き続き見守っていきたいですね。