『NGT48』の運営会社『Flora(フローラ)』の岡田剛社長が21日、NGT48劇場で「今後の活動に関する発表会」を開催し、隠蔽(いんぺい)体質から脱却を宣言するとともに、ネット上での一部メンバーに対する誹謗中傷に対しては、今後も然るべき対応をしていくと明言しました。
NGT48劇場の元副支配人で、今年4月にNGT48の新運営会社『Flora』の代表に就任した岡田剛社長は会見で、昨年1月に表沙汰となった元メンバー・山口真帆さんの暴行被害事件で、山口さんと運営サイドの主張が衝突し、大きなトラブルに発展したことについて、「当時の運営の対応の悪さ、メンバーとちゃんとしたコミュニケーションが取れてなかったことが原因。僕が責任をもって今後はないようにします」「(山口さんを)傷つけてしまったことには変わりない。申し訳ない気持ちでおりますし、応援しているという気持ちです」
などと語りました。
<↓の画像が、発表会に出席した岡田剛社長の写真>
その上で問題の事件については、「(加害者とは)4月8日に民事裁判で和解が成立しており、そこに出ていることが全てだと思っています」
としています。
現在の運営と今後については、「今は以前の体制と切り離して運営を行っている。当時の体制についてはやっぱり良くなくて、言えるものは言うべきだった。“隠蔽体質”と言われていたけど、これからはしっかり公表して、しっかり判断していく」
と宣言しています。
また、今後は新たな活動ルールを設けて、罰則の強化も図っていくといい、NGT48の今後の活動方針は【地元や地域の素晴らしさを全国に伝え、多くの人に愛されるグループ】とし、新ルールとして以下の4点を挙げています。
- SNSのDM(ダイレクトメッセージ)機能禁止
- SNSのサブアカウント禁止
- ファンとのやりとり禁止
- ファン接触時の即時報告
もしルール違反が確認された場合には速やかに公表した上で、「内容と回数を考慮し、『活動制限』『活動休止』『契約解除』のいずれかとする」と厳しい処分を下すと説明しています。
山口真帆さんの暴行被害事件では第三者調査委員会による調査報告書に、12人のメンバーにファンとの繋がりがあったとの調査結果が記されており、その中には、事件に何らかの形で関わった疑いのある人物と複数回会っていたメンバーがいることも判明したとしていました。
被害者の山口真帆さんも一部メンバーとファンの繋がり、事件への関与を訴えるなどして大騒動になりましたが、岡田剛社長はNGT48の再出発にあたり、「ファンの皆さまにも助けていただいて、NGTのことを一緒に考えていきたい。運営サイドとファンの皆さまがしっかりコミュニケーションを取れる場があった方がいい」
として、『NGT48を支援する会(仮)』の設立を発表しています。
これはファン、メンバー、運営側からの代表を含めて、20~30人程度の規模になる予定で、それぞれがしっかりとコミュニケーションを取れる場を作っていくといいます。
他に、今後また地元企業とタッグを組んだ取り組みも行っていくことや、8月初旬からの劇場公演再開を目指すこと、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、出演人数を絞ってソロもしくは最大6人程度のユニット公演を行い、観客も劇場の定員が295名のところ50名以下にすることや、しばらくは新潟県内の在住者に限定、声援などにも制限を設けるとしています。
そして、21日までにNGT48のメンバー5人(西潟茉莉奈さん、加藤美南さん、荻野由佳さん、山田野絵さん、太野彩香さん)を中傷する内容をツイッターに投稿、覚醒剤を使用しているなどのデマを拡散したとして、職業不詳の50歳男性が名誉毀損容疑で逮捕されたことについては、「絶対に許せない。(容疑者は)SNS上の情報を見て、それでメンバーが事件に関与していると思って貶(おとし)めようと思ったと…。ありえないというか、あってはならない。デマによってメンバーが傷つくことはあってはならない。しかるべき対応をしていきたい」
と宣言しています。
今後も警察や弁護士等に相談しながら、「弊社としても専門チームを組ませていただいて、今後もしっかり対処させていただく」「メンバーを守ることが第一。安心安全があってこそだと思う」
との対応を明かしています。
さらに、「大多数の(誹謗中傷の)投稿をしている方は把握している。警察の方と相談してメンバーを守る対応をしていければ。卒業したメンバーにも誹謗中傷が続いている。当事者でしか対応が出来ないが、何とかしてあげたい」
と語っています。
スポーツ紙の取材に応じたNGT48関係者によれば、すでにSNSに投稿された誹謗中傷のコピーなどを警察に提出し、被害内容などに関する説明を行っているといい、継続中の案件が数百件規模に上るとのことです。
岡田剛社長は時折、涙を流しながらこれまでの問題や今後についての説明を行い、隠蔽体質からの脱却も宣言していたのですが、これに対してネット上では、
- 今迄の運営はどう考えても山口さんを助けるより、犯人寄りだったので納得いきませんでした。
新しく良い体制になったのなら、犯人と部屋で会ってたメンバーを解雇して再出発して欲しいです。 - 隠蔽体質は変わらない。メンバーが変わっても運営会社の体質が変わらなければ…解散したらどう?
- 具体性が全くない。以前の体制が具体的にどういうもので、今の体制はどう変わっているのか。
しっかりと公表とは何をもってか。メンバーがなにか被害を訴えたら、即座に公表するのか。
いや、運営が間に入るだろう。その運営が都合が悪くなるような事実でも公表するのか。
このグループ自体が今後活躍するか希望が持てない時に、致命傷となる傷も公表して、グループ終焉への道もいとわないというのか。
涙もパフォーマンスにしか見えない程、見ていて何も変わっているように思えない。 - 今からでも山口さんの事件について真相を解明のために会見をやりましょう。
第三者委員会で村松氏はメンバーの処分を「不問」としましたが「どの行為」についてかも説明を聞きたいところです。
あと犯人が出てきた部屋の名義が誰の管理だったのか。誰を処分するのかで今後の活動が左右されると思う。 - 申し訳なかったのは良いのですがなにか山口さんに対して具体的に行動されてるのでしょうか。
渡邊さんも岡田社長も「これからは~する」というのが全く納得いきません。
結局事件や半グレとの関係について公表したり対策がないのなら、とてもではないですが県と関わるべきではないです。
今まで一年以上にもわたりひどいことをしてきておいて、まだこれからも隙あらば県と癒着していきますというのは本当に無理だと思うのですが。 - 当時のNGT運営や加害者メンバーファン達が山口とその友人メンバーへの当たりのきつさのほうが、余程警察沙汰にならないほうがおかしいレベル。
自己弁護のために茶番の裁判まで起こしてるし。 - なぜそれをシングル発表よりも前に言わなかったの、いうことがまず一つ。
そして、被害者を排除した裁判で事実を争うことなく和解しておいて、
「あれが全て」と言えるほど過去の事件にケリがついてるのかしらと。 - 要は「もう苦しんだんだから叩かないでって」うやむやにしたいだけでは?内容の無い会見自体が隠蔽体質の継続なのでは?
などの声が上がっています。
NGT48は22日に、2018年10月以来約2年ぶりに新曲『シャーベットピンク』を発売するため、このタイミングで今後の活動に関する発表会を行ったものとみられますが、相変わらず多くの批判が寄せられていますね。
山口真帆さんの暴行被害事件では、前運営会社『AKS』の対応があまりにも酷かったことでファンや関係各所に不信感を抱かせ、それによって複数のスポンサーが撤退するなどして仕事を失い、活動停止状態にまでなったことから、隠蔽体質からの脱却は当然する必要があります。
メンバーとファンの繋がりを防止するためのルール設定、厳しい処分も同様で、山口真帆さんの暴行被害事件は、そうした対策を徹底的に行なっていれば防げた可能性があり、今回挙げた4点はこれまでやってこなかったことに疑問を抱きます。
また、民事裁判で加害者との和解が成立し、メンバーと加害者の繋がりは無かったという結論にも疑問が残り、納得出来ないことがいくつもあります。
それでもNGT48の活動を続けるからには、現在も応援を続けているファンを裏切ることがないように、運営はメンバーの管理もしっかりと行い、NGT48のイメージを少しずつでも回復できるように努めて欲しいです。