“まゆゆ”の愛称で親しまれているAKB48の渡辺麻友さん(21)と女優の稲森いずみさん(43)が主演を務めるドラマ『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)は、小説家・碧野圭さん原作の人気小説『書店ガール』シリーズが原作となっており、渡辺さんはゴールデン・プライム帯(19時~23時)の連続ドラマで初の主演を務めることから注目されていたものの、14日放送の初回平均視聴率は6.2%で、今期ゴールデン・プライム帯に放送されている中で最も低い数字となり、更には、フジテレビ系の「火曜22時枠」のドラマの中でも歴代1位の最低視聴率となるなど残念なスタートとなりました。
その後第2話の平均視聴率は6.4%とわずかに上がったものの、28日に放送された第3話の平均視聴率は4.6%までに下がっており、5%を下回りかなり厳しい状態となっています。
そして、このドラマに対して視聴者からは、渡辺さんの演技に対する批判に加え、第3話終了時点では脚本に対して批判的な意見が出てきているようで、今後さらなる視聴率低下の可能性がありそうです。
なお、脚本は羽鳥慎一アナの妻としても知られる渡辺千穂さんで、昨年4月クールの沢尻エリカ主演深夜ドラマ『ファースト・クラス』の脚本も手がけています。
これにネットでは、
- なんとなく月9っぽい恋愛スレ違い要素、居酒屋で本音トークとかあって、職場パートでも事件があって解決してとかでシナリオはいいと思うけど、なんとなく中途半端と思います。特に職場の事件解決は爽快感がない。そして、もう少しリアルを入れないとつまらんよ。
- 視聴率も5%を切り落ち着く所に落ち着いたみたいだな。偏に制作側の責任だと言える。キャストも失敗だろうし、脚本、演出も今のフジを象徴している。
- 原作が好きで、しかも稲森いずみさんが主演というので楽しみにしていたのですが、これほど原作のイメージを壊されてしまうともう見ることができません。W主演の渡辺麻友さんもこの脚本ではかわいそうだと思います。もう見ません。とても残念
- すべてがオーバーリアクションなのに表情が変わらないって、どうなっているのか不思議?ストーリーは嫌いじゃないんですが、まゆゆの演技がどうにも受け入れがたいです・・・
- 書店員として頑張っている姿やトラブルに対処する場面は面白い。年齢的に崖っぷちにいると自覚している理子、好きな気持ちをストレートにぶつける亜紀。二人の対比も面白い。だがドラマとしてはまとまりがないように感じる。どんな層を想定して作られたドラマなのか、残念だが見えてこない。
などのコメントがありました。
昨年7月期に柳葉敏郎さんが主演で、剛力彩芽さんや反町隆史さん等が出演したドラマ『あすなろ三三七拍子』(フジテレビ系)が第7話で平均視聴率3.6%を記録し、全9話の期間平均視聴率は5.2%と見事な大コケとなりましたが、このドラマは視聴者からは非常に高く評価され、Yahoo!テレビ等に寄せられた口コミは、NHK連続テレビ小説『花子とアン』に次いで2位の口コミランキングを記録していたと言われており、更に、打ち切りを危惧した熱狂的なファンが本作のためにネット署名運動を行い、連続ドラマの打ち切りシステムを無くすよう働きかける動きなども現れたほどでした。
その一方で、『戦う!書店ガール』は視聴者から渡辺さんの演技に対する不満や、脚本に対する批判の声が寄せられ、今期日本テレビ系で木曜深夜0時台に放送されている比嘉愛未さん主演の『恋愛時代』や、テレビ朝日系で金曜23時台に放送されている同力彩芽さんが主演の『天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課』をも下回る数字となっており、このままでは打ち切りも避けられないでしょう。
ちなみに、『恋愛時代』は初回平均視聴率4.4%、第2話が4.3%、第3話が3.0%、第4話は5.5%を記録、『天使と悪魔 未解決事件匿名交渉課』は、初回平均視聴率6.4%、第2話は5.5%、第3話は6.3%を記録しています。
主演を務めている渡辺さんは、今回初めてゴールデン・プライム帯の連続ドラマで主演を務めるにあたり、「私は将来、幅広い役を演じられる女優になりたいので、夢への大きな第一歩。アイドル“まゆゆ”ではなく、女優・渡辺麻友に期待してください!」と意気込みを語っていたのですが、大コケによって黒歴史になってしまうのではないかと心配なところです。