2011年8月にAKB48グループの公式ライバルとして誕生した乃木坂46、坂道シリーズ第2弾として2015年に誕生の欅坂46の人気が上昇しており、現在テレビ・CM、雑誌などの各メディアに多く登場するなど、AKB48グループ以上の人気を獲得しています。
AKB48グループの人気低迷ぶりは昨年から顕著に現れており、メディアの調査を行っている『ニホンモニター』が毎年発表している「タレントCM起用社数ランキング」では、2015年までAKB48グループのメンバーが上位にランクインしていたものの、昨年のランキングでついに姿を消しました。
週刊誌『週刊新潮』によれば、現在AKB48のメンバーが複数人出演するCMは激減し、新規のCMはゼロに近い状態にあるといい、AKB48グループ全体の勢いが落ちていることから、業界内では坂道シリーズへのシフトチェンジを開始しているそうです。
現在は、乃木坂46の中心メンバーたちが『明治エッセルスーパーカップSweet’s』『明治 白のひととき珈琲』『明治 The MilkTea』のほか、『バイトル』『マウスコンピューター』などのCMに複数人で出演中です。
<↓の画像は、『バイトル』CMキャラクターを務めている乃木坂46の写真>
2年前に結成したばかりの欅坂46についても、『ロッテ』『バイトル』『MECHAKARI(メチャカリ)』『コーワ 三次元マスク』など、大手企業のCMに出演しており、CMでメンバーの姿を見る機会が増えています。
<↓の画像は、『コーワ 三次元マスク』のCMキャラクターを務めている欅坂46の写真>
こうした状況について芸能記者は、「最近はCMオファーがあっても、運営側がAKBではなく乃木坂や欅坂に仕事をまわしてしまうと聞いています。坂道グループの露出を増やしたい意向でしょうね」と語っています。
一方の広告業界関係者は、「AKBの子たちは認知度がありすぎて、新味がない。その点、“坂”の子たちを使えば、『誰?』と注目してもらえる。乃木坂がネズミに扮した『マウスコンピュータ』のCMなどはその最たる例でしょう。それだけAKBという存在がお茶の間に定着した、ともいえますが」と語っています。
これに対してネット上では、
- 乃木坂も欅坂もどうせ飽きられる。女性アイドルグループの寿命は短い。
- 指原の需要があるとはおもえないんだけど、出過ぎじゃね?
- 今知名度あるのは未だにヘビロテとかの頃のメンバー位だもんね。ただ乃木坂も欅坂もじきにそうなると思う。アイドルグループの世代交代は難しい
- 坂道シリーズは劇場が無いからメディア頼り
- でも坂道は今が多分ピーク。かつてのAKB48の全盛期にあたる時期。今から卒業ラッシュ。それでもこの感じ。いかにあの頃が異常だったか。
などのコメントが寄せられています。
広告業界で現在このような動きが起きているそうなのですが、出版業界でも同様の動きが起きているようです。
ニュースサイト『日刊サイゾー』などによると、雑誌でAKB48グループのメンバーか坂道シリーズのメンバーを表紙に飾るかで売れ行きに大きな差が出るそうです。
坂道シリーズにいま対抗出来るのは、NMB48の“さや姉”こと山本彩さんかHKT48兼AKB48の宮脇咲良さんが、ビキニを披露した場合ぐらいのもので、この2人でも乃木坂46の白石麻衣さん、西野七瀬さん、齋藤飛鳥さんといった人気メンバーには及ばないとのこと。
<↓の画像左から白石麻衣さん、齋藤飛鳥さん、西野七瀬さんの写真>
雑誌の表紙を飾ったアイドルが、AKB48選抜総選挙でTOP10以内に入っていないメンバーだとすると、雑誌の売れ行きが20%以上もダウンする時もあるといいます。
最近では、欅坂46のセンター・平手友梨奈さんなど、欅坂46も平均以上の売り上げを期待できるようになったそうで、どこの出版社内でも「表紙は坂道シリーズにしろ」と厳命されているようです。
坂道シリーズは写真集などの売れ行きも好調をキープしており、白石麻衣さんが今年2月に出した2ndソロ写真集『パスポート』は、1万部売れればヒットと言われている写真集業界で、初版10万部というスタートを切り、発売から3ヶ月で20万部を突破、11月1日までに11度目の重版が決定しており、現時点で累計発行部数は24万部突破という前代未聞の大ヒットになっています。
<↓の画像は、大ヒットを記録している白石麻衣さんの写真集『パスポート』の表紙写真>
今年1月リリースの齋藤飛鳥さんの1stソロ写真集『潮騒』も初版7万部、出版から間もなく累計発行部数は10万部を突破し、6月までに12万部を突破しています。
さらに、今年2月に卒業した橋本奈々未さんの写真集も10万部を突破し、秋元真夏さん、桜井玲香さんのソロ写真集も5万部以上の売り上げを記録しています。
このような結果を残していることから、出版業界などはより坂道シリーズに傾倒していくとみられ、12月12日には松村沙友理さんの1stソロ写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』がリリースされます。
<↓の画像は、1stソロ写真集をリリースする松村沙友理さんの写真>
また、欅坂46の渡辺梨加さんは12月5日に『饒舌な眼差し』、長濱ねるさんは12月19日に『ここから』というタイトルの1stソロ写真集をリリースするなど、売れ行きが非常に良いことから、写真集を出すという流れは来年以降も続きそうです。
かつてはAKB48グループの方が圧倒的な人気を得ていたものの、テレビ番組への出演もピーク時と比べて明らかに減少しており、完全に形勢逆転となっていますね。
しかし、乃木坂46も世代交代が行われていき、ここまで人気を築き上げてきた白石麻衣さんなどの知名度が高い1期生メンバーが離れていくことによって、AKB48と同様に衰退が始まる可能性は十分あるので、今後もAKB48グループ、坂道シリーズがどのような争いを繰り広げていくのか注目していきたいですね。