2016年大晦日に放送の『第67回NHK紅白歌合戦』では、AKB48として紅白に出場するメンバー48人を、視聴者投票によって決める「AKB48 夢の紅白選抜をみんなで選ぼう!」という企画が行われ話題になりましたが、この結果によって、AKB48の凋落ぶりがあらわになってしまったとマスコミ関係者の間で話題になっているようです。
この企画では、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48に所属する総勢342人の中から、紅白に出場する上位48人が選出されたのですが、上位16人のうちAKB48に所属するメンバーは、島崎遥香さん(3位)、渡辺麻友さん(4位)、小嶋陽菜さん(7位)、横山由依さん(8位)、柏木由紀さん(9位)、大家志津香さん(12位)、峯岸みなみさん(16位)の7人。
1位を獲得したのはNMB48の山本彩さん、2位はHKT48の指原莉乃さんとなっており、紅白選抜の全体で見るとAKB48は最も多い17人が選出され、2番目はNMB48で11人、以下はHKT48が9人、SKE48は8人、NGTは3人という内訳で、約3分の2はAKB48以外のメンバーが選出されていたことから、AKB48とは言えないグループ構成になっていました。
そうしたことから、マスコミ関係者の間では「AKB48の凋落が露見してしまった」と話題になっているとニュースサイト『サイゾーウーマン』は報じており、アイドル誌のライターは「AKBは、シングル曲の選抜メンバーを見ても、48グループの本店ではなく、単なる連合軍であるのが実態です。というか、48グループ自体の地盤低下が否めない状況でしょうね。」と指摘。
また、昨年の紅白では、AKB48の公式ライバルとして誕生した乃木坂46、妹分として2015年8月に結成した欅坂46については、それぞれ単体で出場を果たした一方で、AKB48は5つのグループをまとめて紅白選抜が行われており、人気の凋落によって扱いにも明らかな差が出てきていることも指摘されています。
こうした差は紅白だけでなく、AKB48と乃木坂46が同時期に開催する卒業メンバーのコンサートの規模にも表れているといい、AKB48の“こじはる”こと小嶋陽菜さん(28)は、2月21日に「こじまつり~前夜祭~」、同22日に「こじまつり~小嶋陽菜感謝祭~」を東京・渋谷の国立代々木競技場第一体育館で開催。
乃木坂46の“ななみん”こと橋本奈々未さん(23)の卒業コンサートは、橋本さんの誕生日である2月20日に行われ、会場はさいたまスーパーアリーナとなっています。
<↓の画像左がAKB48の小嶋陽菜さん、右が乃木坂46の橋本奈々未さん>
代々木第一体育館の収容人員は13,245人、さいたまスーパーアリーナは約3万7,000人となっており、2人はそれぞれグループの中でトップクラスの人気を誇るメンバーなのですが、収容人数に明らかに差があり、こういった部分でもAKB48の勢いが落ちているのが分かるとのことなのですが、これに対してネット上では、
- これどうなんだろ? 小嶋は、公演含め卒業キャンペーンが長いし、代々木は、思い出の場所だしね。橋本は、一括集金って感じがする。
- AKBは支店のトップ引き抜いてやってるから下が育たないのは当たり前
- AKBのシングル曲の選抜見ててもだれがAKBなのか、だれが支店グループなのかわからない。知ってるメンバーはまゆゆと総監督の横山さんと峯岸ぐらい。一回AKBのみでシングル出せばいいのに。売れないかもだけど、今のままじゃ若い子たちが育たないよね。
- AKBも乃木坂もそのうち人気が無くなる。笑
などのコメントが寄せられています。
小嶋さんと橋本さんの卒業コンサートの規模の差については、AKB48の勢いが低下していることはもちろんのこと、小嶋さんはすでに人気のピークが過ぎてしまっていることも大きく影響しているとみられ、それに加えて、橋本さんは芸能界引退も決定しているので集客数にも差は出てくるかと思います。
紅白での扱いの差については、AKB48はシングル曲に他グループのメンバーも参加するなど各グループのメンバーが入り混じっているため、ファン以外の方からすると誰がAKB48のメンバーなのか分からないというのが正直なところであるため、今後もAKB48単体での人気は下降していく一方な気がします。
そして、AKB48グループと乃木坂46の人気に変化が出てきていることについては、AKB48はグループの拡大、メンバーの増加で人気が分散していることのほか、世代交代の失敗、相次ぐスキャンダルによるイメージの悪化などが凋落の原因として以前から挙げられていますが、こうした点が改善されない限り、乃木坂46との人気の差はさらに広がっていくのではないでしょうかね。