AKB48が公式YouTubeチャンネルで、レコード会社『キングレコード』を離れて『ユニバーサルミュージック』へ移籍することや、4月26日に61枚目シングル(タイトル未定)を移籍後第1弾シングルとして発売することを発表したのですが、ネット上では冷ややかな声が上がっています。
AKB48は2008年8月から14年半所属していたキングレコードから、ユニバーサルミュージック(日本法人)内のレーベル『EMI Records』へ移籍し、ユニバーサルミュージックのルシアン・グレンジ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「日本で最も成功している女性グループの一つであるAKB48をUMGファミリーに迎えることができ大変嬉しく思います。新しい章を迎えるAKB48が更なる成功を遂げ、より多くのファンの皆様と繋がるお手伝いができることを世界中のUMGのチームと心待ちにしています」
とコメントしています。
AKB48グループでは、HKT48とNGT48が同じくEMI Recordsに所属し、NMB48はユニバーサルミュージック内のユニバーサルシグマ、STU48はキングレコード、SKE48はエイベックスに所属しています。
そして、移籍後第1弾となる61枚目シングルでは、昨年5月発売の59枚目シングル『元カレです』で初めてセンターを務めた本田仁美さん(21)が2度目のセンターに抜擢されています。
<↓の画像は、現在のAKB48の主要メンバー写真>
このタイミングでレーベル移籍となった理由について『スポーツニッポン』は、「ブームが一段落した中、移籍を再浮揚の起爆剤にしたい考えがあるとみられる。姉妹グループのHKT48、NGT48、NMB48もユニバーサル所属で、AKBも合流することで相乗効果が見込まれる。」
としています。
『東京スポーツ』(東スポ)の記事では事情に詳しい関係者が、「すでに1期生ら黄金期メンバーは卒業している。現役メンバーたちは『何かを変えたい』『このままだとAKBは終わる』と危機意識を持っていた。絶頂期を知るレコード会社からあえて離れ、新たな環境で再浮上を狙う意図もあるとか。運営会社もレコード会社に任せていた部分が多かったが、心機一転で積極的に仕掛ける姿勢も見せるつもりのようです」
と語っています。
また、AKB48がユニバーサルミュージックに移籍したことがきっかけで、2018年を最後に開催されていない選抜総選挙が復活する可能性もあるとしているのですが、AKB48のレーベル移籍発表などを受けてネット上では、
- いくらレーベルが変わっても、メンバー個々の人気と能力が上がらない限り復活は無理でしょ
- これぞオワコンだな 何やっても無駄だと思うよ 解散して違うグループ組んだほうがまし
- どれも終わってんのに、姉妹グループもいて相乗効果ってなんだよ
- 今さら総選挙復活しても…昔みたいにオタがCD何百枚も買うとは思えない
- 総選挙やってもテレビ中継もないだろうし世間ではまーだやってたの?あははみたいな惨めな扱い受けるだけだからやらん方がいい
- レーベルを変えても無駄だろう。岡田問題で結局総監督は暴走、運営は誰一人出てこようとしなかった。
レーベル云々よりも、既成ファンをないがしろにすることばかりやり、たとえば総選挙のようなサプライズも仕掛けられなければ新規も見込めずじり貧 - これが全盛期だった頃とか、ソニーが悔しがったキングへの移籍の時代なら話題性も十分だろうけど、選抜メンバーも大して代り映えしないし、今となってはどこのレコード会社に行ったとしても再浮上は難しいんじゃないかな
などの声が上がっています。
AKB48は2005年に結成後、2006年2月にシングル『桜の花びらたち』でインディーズデビューし、その後『ソニー・ミュージックエンタテインメント』傘下の『デフスターレコーズ』に所属、同年10月にシングル『会いたかった』でメジャーデビューを果たしました。
2007年には“アキバ枠”として、『NHK紅白歌合戦』に中川翔子さん、リア・ディゾンさんと共に出場しましたが、その後も人気が伸び悩んでいたことや、2008年2月発売の8枚目シングル『桜の花びらたち2008』の特典に対して、独占禁止法の不公正な取引方法に該当する疑いが生じるという騒動が勃発、これにより同シングルをもってデフスターとの契約が終了となりました。
そして、9枚目シングル『Baby! Baby! Baby!』を配信限定で発売後に『キングレコード』の所属となり、2008年10月に発売した移籍後初のシングル『大声ダイヤモンド』が過去最高のヒットを記録。
それ以降のシングルも売上が好調で、2009年10月発売の14枚目シングル『RIVER』で初のオリコン週間シングルチャート1位を獲得、2010年10月発売の18枚目シングル『Beginner』では初のミリオンセラーを記録し、2013年10月発売の33枚目シングル『ハート・エレキ』で14作連続ミリオンを達成、『B’z』が持つ13作連続ミリオン記録を17年ぶりに塗り替え、通算ミリオン獲得数は15作でB’zと並んで歴代1位となりました。
AKB48は現在も、「女性アーティストによるシングル連続1位獲得作品数」と「女性アーティストによるシングル通算1位獲得作品数」の記録更新を続けているほか、昨年10月発売の60枚目シングル『久しぶりのリップグロス』で「シングル連続TOP10入り獲得作品数」が58作となり、嵐と並んで歴代1位タイとなっています。
ただ、相次ぐ人気メンバーの脱退などによってファン離れが止まらず、2020年には11年連続出場していた『NHK紅白歌合戦』から落選し、2021年9月発売の58枚目シングル『根も葉もRumor』の売上枚数は100万枚に届かず、連続ミリオン達成記録(38作)が途絶えるなどしていて、コロナ禍に握手会等のイベントを開催できなくなったこともあってシングルの売上が減少しています。
そこに追い打ちをかけるように、昨年11月にはグループでトップクラスの人気・知名度を誇る人気メンバー・岡田奈々さんの熱愛スキャンダルがスクープされ、俳優・猪野広樹さんとの同棲疑惑も浮上し大炎上騒動に発展し、岡田さんは脱退を決断しましたが、これによってファン離れがさらに加速しています。
こうした状況の中で、今さらユニバーサルミュージックに移籍したところで劇的な変化があるとは思えず、選抜総選挙などのイベントを開催しても、新規にファンを獲得して勢いを取り戻すことはかなり難しいとみられます。
そのため今後も人気低迷は続くのではと正直思いますが、レーベル移籍で心機一転し新たな試みを行い、人気回復となるのか否か見ものですね。