AKB48グループの総合プロデューサーとして知られる作詞家・秋元康さん(58)が、20年来の友人だというエイベックスの社長・松浦勝人さん(51)とタッグを組み、劇団を立ち上げることが28日に発表されたのですが、これに対して「コケそう」といった声や、アイドルファンからは「AKB48の卒業生を見捨てたのか」などといった批判的な声が上がっています。
劇団を立ち上げるきっかけとなったのは、今年に入ってから松浦社長と食事をしたことだそうで、松浦社長から「一緒に新しいプロジェクトを仕掛けたい」と提案されて話し合った結果、秋元さんは「自分が今までにやってこなかったことをやろう」と、新たなチャレンジとして劇団を作ろうという話になったといい、『やってみなきゃわからない』という挑戦的な気持ちをコンセプトに劇団を発足したとのこと。
<↓の画像左が秋元康さん、右が松浦勝人社長>
秋元さんが新たにプロデュースする劇団は、演劇や歌、ダンスが中心で、来年2~3月に都内の劇場にて公演の実施を予定しており、秋元さんが公演の脚本、演出、プロデュースを手がけるそうです。
28日から公式サイトでオーディションの募集が始まっており、対象となるのは、現時点で芸能事務所に所属していない15歳以上の男女(年齢制限無し)で、選考は全国5都市(東京・名古屋・大阪・福岡・札幌)で11月以降に実施。
1次がウェブ審査、2次が面談審査、3次の最終審査には秋元さんと松浦社長が参加し、12月にメンバーが決定する予定で、合格者は20人前後になる見込みだといいます。
関係者によると、劇団員は芝居だけでなく、グループで音楽活動することも視野に入れているとのことです。
秋元さんは1980年代に一世を風靡したアイドルグループ・おニャン子クラブをはじめ、AKB48グループ、公式ライバルグループの乃木坂46や欅坂46のプロデュースを行い、グループの全楽曲の作詞を手掛けており、業界大手のエイベックスとタッグを組み、どのような劇団を作り上げるのか注目されますが、世間からは「コケそう」と冷ややかな声も上がっています。
その原因についてニュースサイト『日刊サイゾー』は、エイベックスは長らく所属タレントの育成に大苦戦し、一から育て上げて人気のアーティストを生み出せていないことや、ソニー・ミュージックアーティスツが2011年に立ち上げた『劇団ハーベスト』、昨年まで活動していたホリプロの『ガールズアクトリー』など、業界大手が若手の劇団を立ち上げてきたものの、そのほとんどが失敗に終わっていると指摘しています。
また、秋元さんはおニャン子クラブや、AKB48グループなどの人気アイドルグループを生み出してきたものの、チェキッ娘やねずみっ子クラブなど、あまり売れなかったグループも多く存在するため、新たな劇団立ち上げに対して心配の声が上がっているとのこと。
そして、アイドルファンからは今回の発表に対して批判的な声が上がっているのですが、AKB48グループには女優を目指して卒業していったメンバーは数多くいるものの、女優としてドラマや映画などに出演して活躍しているのはごく一部ということから、「先に、卒業生たちをなんとかしてやれ」、「卒業生集めて劇団立ち上げろ」などといった声が上がっているようです。
グループを卒業したメンバーについても、秋元さんが面倒を見なくてはいけないというのはどうかと思いますが、秋元さんがAKB48グループのプロデュースを手掛けているということもあり、パッとしない卒業生に手を差し伸べてやってほしいというファンの気持ちも分からないでもありません。
今後どのような展開があるのかは分かりませんが、AKB48グループのメンバーとのコラボや、卒業後に女優として活動しているOGらが出演する可能性もゼロではないかと思いますので、引き続き注目していきたいですね。