芸能事務所『ワタナベエンターテインメント』の常務取締役で、“ナベプロのナンバー2”とも言われる大澤剛さん(おおさわ・つよし 47歳)が、事務所所属の20代の若手男性アイドル・Aさんに対して、セクハラ、わいせつ行為を1年にもわたって行っていたと週刊誌『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』が報じています。
大澤剛さんは自動車会社勤務を経て1998年にワタナベエンターテインメントに入社、メディア広報を長年担当しているという方で、所属タレントのスキャンダル対応が業界内では特に有名といい、業界での影響力はナベプロの会長で、ワタナベエンターテインメントの渡辺ミキ社長に次いで大きいといい、それによって周囲からは“ナベプロのナンバー2”と言われるほどとのことです。
<↓の画像が、ワタナベエンターテインメントの常務取締役・大澤剛さんの写真>
意見を頭ごなしに押し通すところがあるため、タレントなど身内にも多くの敵がいるとのことですが、その豪腕によってAKB48の柏木由紀さん、俳優・志尊淳さんといった親しいタレントの人気をバックアップし、志尊さん主演で秋公開予定の映画『さんかく窓の外側は夜』ではエグゼクティブプロデューサーを務めているそうです。
2015年に取締役に就任後は、広報活動だけでなくアイドルグループのプロデューサーとしても手腕を発揮し、セクハラ・わいせつ行為の被害に遭ったAさんが所属していた人気イケメンアイドルグループのプロデュースも手掛けているといいます。
ナベプロに出入りしている関係者X氏は週刊文春の取材に対して、「大澤さんは我々のなかでは秋元康みたいな存在で、タレントもスタッフも『BOSS』と呼んでいた。マネジャーは大澤さんの発言にビクビクしており、彼の一言で曲の振り付けや撮影の立ち位置までがすべて決まる。そんな大澤さんが、ひと際目をかけていたのが、Aでした。このことは事務所内ではスタッフや一部のタレントには知られていましたが、その親密さについては他言無用の禁句とされてきました」
と明かしています。
Aさんは中性的なイメージのイケメンで、人気イケメンアイドルグループに所属していた頃には、情報番組やラジオにもレギュラー出演していたほか、ドラマにも出演するなど活躍していたそうです。
<↓の画像が、セクハラ・わいせつ行為被害にあった男性アイドルAの写真>
しかし、昨年にグループを卒業し、今年ワタナベエンターテインメントを退所して現在はフリーで芸能活動をしているとのことです。
前出の関係者X氏は、以前からAさんに大澤剛さんとの関係を相談されていたといい、「Aは2018年頃からメンバーとの人間関係がギクシャクしていた。グループは空中分解寸前。バラバラになっていました。その原因の一つとして、Aの性格が問題視され、大澤さん自らが立て直しを買って出たのです。ですが、大澤さんは彼に恋をしたのか、別宅の鍵を渡し、恋人のように扱っていた。」
と2人の関係が親密になった経緯を説明しています。
続けて、「Aは大澤さん本人にこそ愛想良く言葉を返していましたが、周囲には涙ながらに大澤さんとの関係を相談していました。話を聞いた当初は、大澤さんには奥さんもいますし、六本木などの飲み屋も頻繁に出入りしている、『まさか!?』と思いました。が、2人のLINEを見せられて、その酷いセクハラぶりに言葉も出なかった」
と明かしています。
2人のLINEのやり取りは2018年12月から始まり、2018年12月13日にはAさんが東京へ行くと伝えたところ、大澤剛さんが「東京は泊まれる友達とかいるの?やる相手のところには泊まらせないけどね(中略)女とだけは絶対ダメだよ」と返信、同27日には「出会った頃は出会った頃で可愛い子やと思ったよ」と返していました。
2019年1月になるとLINEトークの内容が徐々にエスカレートし、1月2日には「俺のプライベートルームにしてる部屋を泊まる日貸してあげるよ(誰もAが連れこまなければ)青山にあるタワーマンション」「一緒にいて欲しいの??Aに愛されてる感じ??」などと送っていました。
こうしたやり取りについてX氏は、「Aは本当は大澤さんのことを好きでも何でもなかった。ですが、仕事欲しさの媚びもあり、思わせぶりな態度をとってしまったようです。逆らえないような教育を受けていた。ですが、事務所の大幹部が自らの欲望のためタレントに手を出すのはどう考えてもおかしい。実際、Aは2月に大澤さんのマンションに泊まりに行き、関係を迫られています。Aはこのとき、裸の恥ずかしい写真を撮られ、その後、頻繁に写真やわいせつな文面を送られているのです」
と語っています。
昨年2月28日のLINEでは「約束のキスしたからね」、翌日には「(裸のAさんの写真と共に)大好きだよ 次いつ会えるんだろうね」、7月29日には「〇〇〇ピクピク 触りたかった?もうAの〇〇〇忘れてきちゃったなぁ」といったメッセージを送っています。
こうしたセクハラ、わいせつ行為を受けていたAさんは今年に入ってからワタナベエンターテインメントを退所し、「退所理由として会社側は、彼が怠慢で仕事にやる気がなかったことを上げています。ですが、実際には大澤さんのセクハラが大きく関係しているんです」
とX氏が証言しています。
真相を確かめるために週刊文春の取材班は大澤剛さんに直撃取材を敢行し、事実確認をしたところ、「自分は、Aがこれまで(仕事先で)トラブルを起こしていたので教育的指導の意味合いでやりました。タワーマンションに呼んだのは、Aを辞めさせたくなくて、よかれと思ってやったことです。あそこは知人から借りたマンションで私の所有物ではありません。(キスなどは)彼から誘ってきました。セクハラだと指摘された私のLINEの文章は、Aを辞めさせないため。管理するためです。彼は精神的にも病んでいて、私たちが支えてあげなくてはいけなかった。そもそも自分は男性に対して性的興味をもっていません」
などと答えたとのことですが、Aさんの裸姿を撮影した理由などを聞くと、黙り込んでしまったといいます。
一方のAさんは取材に対して、「僕はもう事務所を辞めているし、本当は忘れたい過去なのです。が、これ以上、僕と同じような被害者が出てほしくない。何より大澤さんには、僕が何に傷つき、怒っているのかを分かってほしいです。」
として、大澤剛さんから受けたという様々な被害を赤裸々告白しています。
<↓の画像が、週刊文春の取材を受けた男性アイドルAの写真>
Aさんは、「僕は大澤さんのことを恋愛対象として好きになったことは一度たりともありません。」とした上で、「ただ、自分の芸能活動を大きく左右するプロデューサーとして見ていました。正直、彼の話に合わせるように、まんざらイヤでもなさそうなLINEを送り、媚びていたことはあります。僕も悪いところがあったと思います。」
と自身の言動にも反省するべき点があったとしています。
続けて、「大澤さんは僕ら若手からすると神様のような存在でした。事務所スタッフは、みんな彼を『BOSS』と呼び、日々怒鳴られていました。普段、僕たちを怒るマネジャーも彼の前ではビクビクしていて、『大澤さんだけは怒らせるな』が口癖でした」
と語っています。
Aさんは中性的なキャラクターによって周囲に誤解を招いたり、スタッフや共演者ともトラブルになっていたのは事実で、2018年冬ごろには芸能活動を辞めることも考えていたといいます。
そうした中で所属アイドルグループのプロデューサーである大澤剛さんから、直接「俺が管理、教育する」と告げられてLINEを交換、そこから徐々に2人でLINEのやり取りをするようになり、Aさんは大澤さんに関する様々な話を耳にしてきたことで「この人は怖い人だから媚びないと」と思い、Aさんの方から自撮り写真を送ったり、徐々に大澤さんから誘いの連絡が来るようになったそうです。
Aさんもそうした誘いを断ること無く、話を合わせていたところ徐々にメッセージの内容がエスカレートしていき、「好きだよ(Aは)次いつ東京なんだろ キスしてひっつこぅ(中略)会いたい」「俺だけのAでいなよ 今日は寝る前のAの動画欲しいなぁ…」といった露骨な言葉が増え、それに対してAさんもLINE上で話を合わせるだけなら実害はないだろうと思い、色々と計算の上で大澤さんをその気にさせてしまう返信をしてしまったようです。
Aさんはその時の心境について、「この人に好かれていけば、もっと仕事が頂けるのかなと思うところもあった。今思えば馬鹿だったと思います。同時にグループの人間関係が嫌で、脱退も考えていて、大澤さんの権力を借りたいとも正直思っていました」
とぶっちゃけています。
<↓の画像が、大澤剛さんと男性アイドルAのLINEトーク写真>
そして、ついに昨年2月末に大澤剛さんはAさんを自身の高級タワーマンションに招待し、それに応じたAさんは大澤さんが用意した黒塗りハイヤーに乗ってマンションへと向かったそうです。
マンションに到着すると大澤剛さんが待っていたそうで、「部屋に入ると大きなホールケーキとお寿司が準備されていました。ソファに座り、その日の撮影の話をすると、『ごめん、少し仕事が残っているんだ』『戻ってくる』と言って、大澤さんは僕をハグして、そのあとキスをしてきたんです。」
と明かしています。
<↓の画像が、男性アイドルAが大澤剛さんのマンションで撮影した写真>
その後、仕事から戻ってきた大澤剛さんにハグやキスをされ、Aさんもそれを拒否すること無くベッドに…という流れだったといい、大澤さんの指示でアイマスクを着用したところ、裸の写真を撮られたり、卑猥な言葉を言われるなどしたといいます。
その時の心境についてAさんは、「演技をしていたけど、惨めで、とてもつらかった。早く終わってほしいということだけを考えていました。終わった後、ようやくアイマスクをとらせてもらい、そのまま添い寝の状態でしばらく話をしました。『そろそろお給料上がるの?』『そろそろ契約書の更新がある』といった会話をしたように記憶しています。」
と振り返っています。
大澤剛さんからはその後、Aさんの裸の写真とともに「大好きだよ(中略)ずっとそばにいな」というメッセージが届き、これに大きなショックを受けたAさんは友人に大澤さんからされたことを報告したそうです。
<↓の画像は、昨年1月の大澤剛さんと男性アイドルAのLINEトーク写真>
しかし、プロデューサーの大澤剛さんに逆らうことはできず、LINEで卑猥なメッセージが送られてきても愛想良く振る舞っていたところ、給料が突然17万円アップし、それまでは月給13万円だったのが17万円プラスの合計30万円となり、そのプラス分はワタナベエンターテインメントからではなく、大澤さんが代表を務める芸能PRに特化した別会社『株式会社YESMAN』(2012年設立)からの振り込みだったそうです。
この突然の給料アップについてAさんは、「お金が何に対するものなのかは今でもわからないんです。当時は大澤さんと関係を持っていたことの“お手当”かなと思ったこともありました」
と語っています。
なお、大澤剛さんは週刊文春の取材にAさんに振り込んだお金について「Aがレギュラー出演していた番組のギャラで、やましいものでは決してない」と話しています。
こうした特別手当が出るようになってからはセクハラも増え、わいせつな自撮り動画を送ってきたり、仕事帰りのタクシーで隣同士になった時には、前の席にマネージャーがいるにも関わらず下半身を触ってきたりと行動がエスカレートしていったとのことです。
それでもAさんは、「憧れのアイドルに少しでも近づきたい気持ちや有名になりたい」「夢への一番の近道はとにかくプロデューサーに気に入られること」という思いから大澤剛さんとの親密関係を続け、様々な仕事で優遇されていたといいます。
<↓の画像は、昨年8月の大澤剛さんと男性アイドルAのLINEトーク写真>
最後にAさんは、「僕は大澤さんのことを恋愛対象だと思ったことは、一度だってないです。逆らえない立場(プロデューサー)なので、話を合わせたり媚びることはしていましたが、本音はリアルタイムで友達に報告しています。あのようなことが仕事上の関係の中で許されるのでしょうか」
と語っています。
そして、週刊文春がワタナベエンターテインメントにこの問題に対する事務所としての見解を聞いたところ、「事実関係を把握するために調査委員会を立ち上げますので、現段階では回答を留保させていただきます」
との回答だったそうです。
この報道を受けてネット上では、
- これは酷い。立場を利用した遠回しな強要に恐れて従わざるを得ない若手タレント…
こういうことは芸能事務所に限らず、世の中であってはならないこと。 - 健全な事務所、子供を入れて安心な事務所などあるのだろうか?やはり高額な金が動く世界、堅気の世界ではないと思った方が良いのだな。
- 承知でやっといて、後からセクハラというのはさすがにどうなの??アイドルの子も簡単に特定出来たし…記事になってしまったら、どちらにとっても最悪の結果だと思うけどな
- LINEのやり取り見る限り、どっちもどっち
- 相手の子もノッてない?社交辞令で仕方なく返事してるようには見えないけど。
- これA氏と言われる方のLINEのメッセージもだいぶ酷くないですか?片一方の問題じゃないと思うんだけど。
- これは判断難しくない?LINEの内容見ると、むしろ被害にあったって言っている方が積極的なような…
売り出してもらおうとする下心込みで付き合ったのに、最終的に切られたので、報復したように見えてしまった。 - 正直、どっちもどっちな気がする。もちろん権力で脅したり、暴力だったり無理矢理だったりなら一方的に上司が悪いと思うけど、この男の子は自分も打算的でLINEをみても好意的に受け止めてるとしか思えないLINEを返してる。
もちろんあってはならないことだけど、男の子にも責任はあると思う - A氏も常務にすり寄っているようにしか感じられないけど。関係を切られたか、いつまでも売れなくて週刊誌に売ったかではと勘繰りたくなる内容。
- 仕事をとる為に思わせ振りな態度をとっていたのならホストと同じ様な気がするけれど。片方の意見だけでパワハラセクハラとは決めつけられないね。
などの声が上がっており、賛否両論となっています。
アイドルグループのプロデューサー、事務所の社長など大きな力を持つ方が、所属アイドル・タレントに対してセクハラ、わいせつ行為をしていたという問題は度々発生しています。
つい最近も、アイドルグループ『dela』のプロデューサーで、運営会社『エムディーエム』の前代表が、デビュー志望の女性に対して“わいせつカメラテスト”を行っていた問題で、プロデューサーと会社代表を辞任しました。
この方も週刊文春の取材に性的な行為をしたことを認めつつ、「僕、何度も(相手女性から)誘われたんです」などと主張していました。
2018年にも、アイドルグループ『虹のコンキスタドール』をプロデュースしていた方が、元メンバーの脱衣所盗撮行為、全身マッサージの強要といった問題行為が発覚しています。
大澤剛さんがAさんに行った一連の行為も、主従関係を利用した非常に問題のあるセクハラ、わいせつ案件ですね。
文春オンラインの記事では、被害に遭った男性アイドルAの顔や実名は明らかにされておらず、これによってネット上では特定が行われており、記事中の複数の情報に合致、持ち物なども一致することから、“マジプリ”こと『MAG!C☆PRINCE』の元メンバー・西岡健吾さん(にしおか・けんご 22歳)という説が有力視されているようです。
<↓の画像が、男性アイドルA説が浮上している元マジプリ・西岡健吾さんの写真>
西岡健吾さんは中性的なキャラクターで、アイドル時代にはピンで情報バラエティ番組『PON!』(日本テレビ系)に、お天気お兄さんとしてレギュラー出演したほか、様々なドラマやラジオに出演していました。
<↓の画像は、『PON!』でお天気お兄さんを務めていた元マジプリ・西岡健吾さんの写真>
しかし、昨年9月から体調不良を理由に活動を休止、同10月にマジプリからの脱退を発表し、昨年末をもってグループを離れてからはソロ活動をしていましたが、今年3月をもってワタナベエンターテインメントを退所、独立してフリーで活動をしています。
このように男性アイドルAと西岡健吾さんの特徴が一致していますが、西岡さんがセクハラ、わいせつ行為の被害に遭っていたのかどうかは定かではありません。
大澤剛さんとAさんのLINE上でのやり取りから、ネット上ではどっちもどっちとの声も少なくありませんが、Aさんにとって大澤剛さんは絶対的な存在で、もし拒否したり、逆らうような言動をすれば事務所をクビにされる可能性もあると思い込んでいたそうなので、迎合したのも仕方がないと思います。
ただ、Aさんの言動にも色々と問題があるように見え、要求を受け入れすぎて大澤剛さんの行動をエスカレートさせてしまった部分もあったかと思うので、反省は必要かもしれません。
そして、ワタナベエンターテインメントは2人のトラブルを受けて今後、調査委員会を立ち上げて調査していくつもりのようですが、今後また同様の問題が発生しないように様々な対策も講じていってほしいですね。