美術家団体『二科会(にかかい)』主催の美術展『第103回 二科展(にかてん)』が5日、東京・六本木の国立新美術館で開幕(17日まで)し、木村拓哉さんの妻で歌手・工藤静香さん(48)が描いた作品が、22回目の入選を果たしていたことが明らかになりました。
『二科展』は1914年から開催されている美術展で、画家としても活動している工藤静香さんは1990年(当時20歳)から『二科展』に作品を出品しており、現在までに22回全てで入選を果たしているほか、2010年開催の『第95回 二科展』では『瞳の奥』という作品で特選を初受賞し、2012年に個展「あふれる感情 工藤静香展」(青森県立郷土館)を開催しました。
<↓の画像が、2010年に特選を受賞した作品「瞳の奥」の写真>
その後も『二科展』などに自身の作品を出展し続け、2016年には「心模様A・B」という2作品で20回目の入選を果たし、『二科会』の会友(※会員に準ずる資格を与えられた人)に推挙され、昨年から「二科会絵画部」の会友となっています。
<↓の画像は、2016年に出品した作品「心模様A・B」の写真>
<↓の画像は、2017年に出品した作品「礼にあらざれば」の写真>
(左側の絵が二科展で入選)
そして、今年の『第103回 二科展』出品したのは「心の声」と題した80号(縦1.45m×横1.12m)の油絵で、『スポーツニッポン』の取材に対して工藤静香さんは、「歌っている人を描いたのは初めて。6月からのピアノライブツアーの準備に入っていた時期で、歌の世界が筆に投影された気がします」と語っています。
<↓の画像は、今年入選した工藤静香さんの作品「心の声」の写真>
ちなみに、「心の声」は2枚の連作となっており、国立新美術館に飾られているのは右側の絵のみなのですが、自身のインスタグラムでは2枚の絵を合わせた写真を公開しています。
<↓の画像は、工藤静香さんがインスタグラムで公開の写真>
工藤静香さんは今年ライブツアーがあることから、『二科展』に絵を出品しようか迷っていたそうなのですが、長女の心美さん(ここみ 17歳)、次女でモデルのKoki,さん(本名=光希 みつき 15歳)が背中を押してくれたといい、「“頑張って”と励ましてくれて、長女は誕生日に絵の具をプレゼントしてくれた。これには完全に背中を押されましたね」と明かしています。
また、5月末にモデルデビューを果たしたKoki,さんについて聞かれると、「私は見守ることしかできないので」「一つ一つの経験や人との出会いを大切に積み重ねていって、人生の宝物にしてほしい」と話しています。
ちなみに、『二科展』には乃木坂46の若月佑美さんも2012年~2018年の7年連続で入選を果たしており、欅坂46の佐藤詩織さんは2017年に入選、奨励賞を同時受賞し、今年も入選を果たしています。
<↓の画像が、佐藤詩織さん(左)と若月佑美さん(右)が描いた作品の写真>
そして、工藤静香さんの油絵が今年も『二科展』で入選を果たしたことに対してネット上では、
- どんな力が働いているのだろう
- 二科展は芸能人なら入選すると思う。話題作りの二科展
- 芸術でなく、手芸みたいな発表会です。
- 二科展芸能人枠。二科会も商売だから展示会場に人が来て欲しいわけで、有名人が描いてくれれば有りがたいのですよ。
- この人の絵って、そんな高い評価を受けるほど上手いの?私個人はこの人の作品になんの魅力も感じないんだけど。
- やっぱり本人も絵も苦手です。
- 何枠で入選?今まで一度も良いと思った事ない。基準がわからん。八代亜紀さんは凄いと思う!今回は自分自身がモデルかな?似てる。けど、何も伝わらない響かない!
- こういうのって芸能人常連枠があるよね。世の中にはもっと優れた作品があるでしょうに。個人的には、この方の絵は全体のバランスに違和感を感じてしまい、どうにもこうにも美しい作品とは感じられないのです。私が写実派推しという事もあるでしょうが。それにしても入賞常連に違和感ありあり
- 二科展は芸能人が出展すれば、殆どが入選するからね。本当の実力か分からない。そろそろ違う場に出展してみてはどうでしょう。東日本大地震のとき、被災地に自分の絵を贈って『絵を見て癒されて欲しい』と言っていましたが、正直お門違いでしたよ。まだ絵を見る気持ちの余裕などない時期。親戚や友人の安否も分からないと時に、あんな大っきな絵を体育館に送られてもね。
- この人のセンスにはいつもゾッと寒気がするのはなぜだろうか、とにかくアクが強くて温かみがない。絵もクリムト真似じゃないかな。センスがない。悪趣味。
などのコメントが寄せられています。
このようにネット上では散々な叩かれようとなっているのですが、工藤静香さんのファンたちからは、素敵な絵だという絶賛コメントが多数寄せられています。
私は絵が不得意で、芸術に関する知識なども全く無いことから、工藤静香さんの絵を見ても何が良いのか、どこが悪いのかなど判断できないのですが、工藤さんが描いた他の作品を見ても、そこまで批判するほど下手だと感じないというのが正直なところです。
しかし、工藤静香さんが毎年のように作品を出品している『二科展』に関しては、以前から様々な芸能人が入選を果たしており、モデルの押切もえさんも初出品した2015年から昨年まで3年連続で入選しています。
<↓の画像は、『二科展』で3年連続入選した押切もえさんの作品の写真>
そのため、ニュースサイト『サイゾーウーマン』が以前報じていた記事では、「二科展はPR効果を狙って芸能人を積極的に入選させていると言われている。一部の画家からは批判の声も絶えない」
という話があると芸能記者が語っていたと伝えていました。
ちなみに、今年の『二科展』の出品応募総数は868作品、入選作品は295作品となっており、3作品に1作品は入選しています。
昨年も1004作品中352作品が入選し、毎年同程度の割合で入選作品が選ばれていることから、入選すること自体はそれほど難しくはないようです。
『二科展』で入選を果たすことによって、毎年スポーツ紙やテレビ番組などの各メディアによって取り上げられることから、話題作りに利用しているとも言われているため、今回も入選を果たした工藤静香さんに対しては厳しい声が多く見受けられますが、果たして来年も出品し、入選作品に選ばれることになるのでしょうかね。