NGT48の“まほほん”こと山口真帆さんが昨年12月8日、NGT48ファンの男性2人から暴行を受けた事件の詳細を調査するため、グループの運営会社『AKS』が2月1日設置の第三者委員会による調査が3月18日までに完了したことを受けて、調査報告書の全内容を21日に公式サイト上で公開すると共に、調査結果を受けてのコメントを発表しています。
AKSは第三者委員会の調査結果について、「第三者委員会の報告書では、今回の事件に関する事実関係の認定がなされ、その中で、事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかったとの判断がなされるとともに、運営上の不備が指摘されました。」
と報告しています。
今後については、「かかる調査結果を厳粛に受け止め、第三者委員会からご指摘いただいた不備を改善することに全力で取り組みたいと思います。」とした上で、「二度とこのような事件が起きないように、暴行を行った被疑者らに対して断固とした対応をするため、民事上の法的措置を検討しています。」
としています。
そして、第三者委員会の調査報告書では、複数のメンバーがファンと繋がりを持っているという事実が明らかにされており、これに対してAKSは、「当社としても、私的領域におけるファンとのつながりは、特定のファンを優遇する行為として、不適切だと考えております。しかしながら、責任を問われるべきなのは、組織運営に問題があり、スタッフ及びメンバーに対して、事前に明確な基準を示して適切な指導ができていなかった当社であることから、今までのNGT48内での私的領域におけるファンとのつながりを含め、風紀の乱れ全般は、今回は不問に致します。」
と、今回の事件で明らかになったファンと繋がりのあるメンバーには、処分を下さないことを明らかにしています。
しかし、今後については、「常にメンバーと向き合い、話し合いを通じて、解決していくとともに、ファンとのつながりやグループの和を乱す行為等が発覚した場合は、運営として厳正な処分も検討していきます。」
としています。
「あらためて、メンバーの安全対策を第一と考え、メンバーの送迎時の管理体制の強化、防犯体制の強化、メンバーが居住しているマンションの管理体制の強化、握手会における警備体制の強化、特定のファンとのつながりの発生の阻止等を徹底して参ります。その上で、組織運営の強化、メンバー・スタッフへの教育の徹底、自覚を促して参ります。NGT48を皆様にもう一度応援していただけるよう、健全な運営に取り組んでまいります。」
AKSはこのように第三者委員会の調査結果を報告し、今後の対応などを発表しているのですが、これに対してネット上では、
- 誰が納得するのでしょうか。
- これでは勇気を出して公表した山口さんが救われない
- 山口真帆さんへのケアなど今後の対応が何も書いてなくない?
- 期待はしていなかったけど目先の利益と責任回避に走り、根本的な問題解決から逃げてしまったという印象。
- がっかりした。これで終わりにしようと思っているのだろうか?真面目に活動しているメンバーや応援しているファンを舐めている。
事件への関与が疑われているメンバーも決してこれで終わりなどと思ってはいけない。
『民事上の法的措置を検討』じゃなくて直ぐに訴えろよ。実際に色々活動が制限されたのだから。イベントの内容変更、CMの打ち切り、レギュラー番組の降板&打ち切り等で受けた被害を全てこの事件に犯人達に請求すべき - 第三者委員会の存在そのものに疑問が呈されていたが、時間をかけた結果がこれ。責任も、メンバーの関与もうやむやにしたいのが見え見えで、誰も納得しないだろう。
これならなぜ被害者が声を上げざるを得なかったのか。これからどうするのか、何一つ解決していない。もうNGTは応援するものではないのだろう。 - この内容で逃げ切れると思ってるのか?イジメの調査で「イジメは無かった」と組織を守るのこと優先の結果ありきの発表をしてるのと同じで、全員に聞き取り調査して『自分はやってない』と言ったのを信用して結果として出しただけでは?
山口真帆の発信したSNSの方が切実で真に迫ってたし、その後、謝罪までさせられた彼女の心の傷に塩を塗るようなことをしてる。こんな内容なら第三者委員会の調査の必要なんてなかった。
此れではオーディションを開いても歌手・アイドルになりたい子どもの親が、安心して任せられない。
などと批判の声が噴出しており、ネット上では炎上状態になっています。
AKSが公開した第三者委員会の調査報告書を見てみると、今回の事件に関与した実行犯の男2人ともう1人の男は、今回の調査には協力しなかったことが明らかにされています。
また、メンバーの関与が認められなかったとしている理由も、各メンバーへの聞き取り調査などで関与したと認められる証拠が無かったこと、男たちが山口真帆さん本人に対して、事件に関与していると話したメンバー3人の調査でも、それぞれが事件への関与を否定していること、さらに警察の事情聴取を受けたメンバー2人が逮捕などされていないことから、この事件への関与は認められないとしています。
<↓の画像は、昨年12月に警察の事情聴取を受けた西潟茉莉奈さん(左)、太野彩香さん(右)の写真>
一方で、第三者委員会が入手した事件発生後に山口真帆さんや男らの会話を録音した音声データでは、山口真帆さんを襲った男の1人が、この事件に関与したとするメンバー3人のうち1人について、暴行事件に関して何らかの事情を知っている可能性を示唆する供述をしているとしています。
しかし、これに関しても男たちの協力が得られなかったことで真相が明らかにはされておらず、結局のところこの調査では真相は明らかにはなっていません。
そのため、実際のところは山口真帆さんの暴行事件にメンバーが関与していた可能性があり、『デイリースポーツ』はこの調査報告書に対して「実質的には“グレー”な状態での回答となっている。」としています。
このような調査結果では多くのファンやメンバーの家族らも納得せず、なんのために1ヶ月半もかけて調査をしたのか、事件の収束を図るための時間稼ぎだったのではないかなど様々な声が上がっており、今後も運営サイドへの糾弾は続くことになりそうです。