AKB48を卒業してから2年が経った大島優子さん(27)は、グループ卒業後は女優としての活動を本格的に行っており、ドラマや映画、舞台に出演していますが、過剰なまでの“脱AKB”戦略に対して周囲は困惑しているようです。
大島さんは5月30日まで、放送作家の鈴木おさむさんが原作・演出を手がけた舞台『美幸-アンコンディショナルラブ-』に出演し、俳優・鈴木浩介さんとの2人芝居に挑戦。
この舞台の公開稽古の際に囲み取材が行われ、6月18日に開票イベントが開催される『第8回AKB48選抜総選挙』についてコメントを求められると、苦笑いしながら「あ、そうか。もうCD出しているんですか?あぁ来月?(舞台の準備で)テレビを見ないでいっぱいいっぱいな生活を送っていたので忘れちゃっていたんですけど」「何回目なんでしたっけ? もう8回か…8回目なのでいよいよダレてくるんじゃないですかね?全体的に」と、完全に他人事のようなそっけないコメント。
これに対しては、共に取材を受けていた鈴木さんから「ダメでしょ…先輩からの大事なメッセージだから、イベントに関してダレてくるとかじゃなくて、違う違う! もうちょっと後輩たちに向けてあるでしょ」とツッコミを入れられていました。
<舞台『美幸-アンコンディショナルラブ-』で共演した大島優子さんと鈴木浩介さん>
また、今一番押しているメンバーを聞かれると、「一番推している方は…まぁ(舞台に)花贈ってくれたし、武藤十夢って言っておきます(笑)」と語り、ネット上では、「自分が卒業したらどうでもいいわけか」「AKBは結局踏み台扱いか」「自分を人気者にしてくれた古巣を否定するなんてかなりの恩知らず」などと批判的な声が上がっていたのですが、記者からも不評を買っていたといいます。
こうした態度を取った理由については、AKB48と距離を置こうとしているのではないかと言われているのですが、ニュースサイト『アサ芸プラス』が報じている記事によると、大島さん本人ではなく、周囲のスタッフがAKB色を消すために躍起になっていて、AKB48関連の話題に対して過剰に敏感になっているとのこと。
周囲のスタッフは記者らに対して事前に、「AKBに関する質問は避けてください」と注文したり、原稿チェックの段階でAKB48に関する質疑応答の部分を大幅にカットしたりするそう、大島さんがそっけない態度を取っていたのも、スタッフの指示があったのではないかとみられるそうです。
ちなみに、この取材でも理不尽な制限が設けられていたことをニュースサイト『ビジネスジャーナル』は報じており、この日の公開稽古は約1時間半行われたものの、撮影が許可されたのは冒頭の20分のみで、その中で大島さんが下ネタを連呼するシーンについては、記事に使用することなどはNGとされたといい、記者たちからは「大島の下ネタが話題のわりに制約多すぎ」と不満の声が上がっていたとのことです。
大島さんだけでなく、高橋みなみさん、前田敦子さん、秋元才加さん等もAKB48と距離を置こうとしていると指摘されており、高橋さんが出席したイベントの記者発表会では、「元AKB48」という表現を控えるよう事前に通達があったと言われています。
大島さん等は、AKB48を卒業後も同グループのイベント、今年3月にリリースされたシングル『君はメロディー』に参加するなど、都合の良い時だけAKB48を利用するというのはどうかと思いますが、それぞれの所属事務所としても上手いこと利用しつつ、女優として独り立ちさせようと必死なのかもしれないですね。
そんな大島さんは、9月22日に公開予定の中村勘九郎さんが主演の映画『真田十勇士』(堤幸彦監督)、11月26日公開予定の阿部寛さんが主演の映画『疾風ロンド』(吉田照幸監督)に出演しており、現時点では女優業が順調な様子なのですが、一人前の女優として世間に認知されるようになるのか注目したいところです。