元ワンエン上村謙信は裁判でワイセツ行為否定。ドラマ『未成年 未熟な俺たちは不器用に進行中』打ち上げ会場で不適切行為の疑いも…

6月にメジャーデビューしたボーイズグループ『ONE N’ ONLY（ワンエンオンリー）』の元メンバーで、3月に香港で女性通訳に対するワイセツ侵犯罪（法定刑：最長10年の禁錮刑）で逮捕・起訴された俳優・上村謙信被告（かみむら・けんしん 26歳）の裁判が7月末に行われ、今後の行方に大きな注目が集まっています。

上村謙信被告は今年3月1日に、韓国の同名漫画が原作の主演ドラマ『未成年～未熟な俺たちは不器用に進行中～』（日本テレビ系）のファンミーティングで、W主演を務めた俳優・本島純政さん（もとじま・じゅんせい 20歳）と共に香港を訪れ、イベント終了後に飲食店で行われた打ち上げに出席しました。

＜↓の画像が、3月に香港でファンミーティング開催の上村謙信被告と本島純政さんの写真＞

この打ち上げの場で、女性通訳に対してワイセツな行為をした疑いで現地で逮捕・起訴され、初公判が行われた3月4日に、当時所属していた大手芸能事務所『スターダストプロモーション』から“重大なコンプライアンス違反”を理由に契約解除され、“ワンエン”ことONE N’ ONLYも脱退となりました。

ただ、上村謙信被告は4月に行われた裁判で、涙ながらにワイセツ容疑を否認しました。

そして、7月30・31日に再審が行われ、裁判所には現地のファンら数百人が殺到し、法廷の316席が満席だったことや、上村謙信被告の母親の姿もあったと現地メディアが伝えています。

1日目の審理では、女性通訳・Aさんを含めて2人の証人喚問が行われ、Aさんは裁判で「打ち上げの場で、上村被告が私の左太ももを繰り返し撫でたり叩いたりし、トイレに一緒に行こうと誘ってきた」と主張しました。

Aさんは、現地で日本語教師やフリーランスの通訳をしている方で、3月1日のイベントでは2人の通訳を担当していたといい、飲食店で行われた打ち上げにも出席し、会場には3つのテーブルがあり、後から来た上村謙信被告はAさんの隣に座ったそうです。

その後、上村謙信被告はしつこくAさんの左太ももを手で触るなどし、テーブルの下でLINEのQRコードを表示したスマホを見せてLINE交換を求めてきたり、翻訳アプリを使って「一緒に外のトイレに行かないか？」と何度も誘われたものの、Aさんは断り続けたといいます。

上村謙信被告の言動に恐怖感を抱いたというAさんは、隣に座っていた女性通訳に「ずっと太ももを触ってくる」「LINEを交換したがる」「トイレに誘ってくる」などと伝え、助けを求めたそうです。

上村謙信被告はその後もAさんにアプローチを続け、Aさんに恋人がいることが分かった後も、上村被告は太ももを触るなどの行為を続けたと訴えています。

Aさんに助けを求められた女性通訳・Bさんは、上村謙信被告がAさんの太ももを触るところを目撃していると証言し、さらにAさんが席を立った際には、上村被告が後を追って密着するように接近していたため、Aさんは上村被告から逃げようとしているように見えたとしています。

そして、Aさんは帰り際にBさんに泣きながら抱きつき、「ずっと触ってくる、何度言っても止めてくれなかった」などと訴えたとしています。

一方で上村謙信被告の弁護士は、「Aさんはその場で上村被告の手を払い除けるなどの行動を取らなかった」「初めて太ももの内側に触れられたと供述したのは、法廷での証言時だった」と指摘し、Aさんの証言は誇張されている可能性があり、信用性に欠けるとしています。

上村謙信被告がAさんにLINEのQRコードを見せた理由についても、「個人的に友達になるためではなく、ONE N’ ONLYのファンクラブに招待する意図だった」としています。

また、Aさんは太ももを触られるなどの行為に不快感や恐怖感を抱いたと主張しているものの、その場では明確な拒否の言葉はなかったと指摘しています。

太ももに触れたのは故意ではなく偶発的なものだった可能性もあるとし、そして翻訳アプリを使って「トイレに一緒に行こう」とのメッセージを伝えたことに関しても、ワイセツ目的とは限らず、他の解釈もできるものだと主張しています。

こうした弁護士の主張に対して検察は「上村被告がAさんに謝罪したのも、自らの不適切な行為によるもの」と指摘し、Aさんの証言は明確で一貫しているため信用に足りるとしています。

2日目の裁判には、上村謙信被告側の証人としてイベント主催者が出廷し、「打ち上げ会場は非常に混雑しており、被害者と上村の膝が触れ合うほどの距離だった」と証言しており、これはAさんも否定しておらず、一部の接触に関しては手ではなく膝が偶然接触した可能性もあるとしています。

＜↓の画像は、打ち上げ会場の飲食店「明記潮館」店内の写真＞

また、太ももを触ったのもAさんの注意を引こうとしたためで、ワイセツ目的によるものではなかったとし、そもそも服の上から太ももの外側を数回触れただけではワイセツ行為とは言えないと主張しています。

そして、上村謙信被告がAさんに謝罪したことについても、「必ずしも罪を認めたことにはならず、明確な自白ではない以上、証拠として採用すべきではない」と主張したうえで、「上村被告の行動がワイセツであると断定できる合理的な証拠はない」「Aの対応や態度が、上村被告に誤解を与えた可能性もあり、意図の有無を断定することは困難」としています。

このように両者は主張して閉廷し、判決公判は13日に行われる予定となっています。

結局のところ、上村謙信被告がAさんに対してワイセツ行為をしたという証拠はなく、あくまでもAさんとBさんの証言のみとなっています。

一方、上村謙信被告は手が太ももに触れたのは偶然だったとしていますが、こっそりとLINEを交換しようとしたり、Aさんと一緒にトイレに行こうとのメッセージを見せたり、Aさんに彼氏がいるのか確認を取るといった言動が事実だったとすれば、下心があったのではないかと疑いたくなります。

いずれにせよ、裁判で明らかになったのはワイセツ行為と言っても、上村謙信被告の手もしくは膝がAさんの太ももに触れた程度のことですし、裁判所がもし上村被告の非を認めたとしても、そこまで厳しい処分が下されることはないのではと思いますが、果たしてどのような判決が下されるのかに注目したいところですね。