2016年3月にAKB48を卒業し、その後は『ホリプロ』に所属し女優・タレントとして活動する岩田華怜さん(いわた・かれん 20歳)に対して、ストーカー行為を繰り返していた東京都江戸川区の職業不詳・大西秀宜容疑者(おおにし・ひでのぶ 42歳)が19日、ストーカー規制法違反で警視庁に逮捕されたことが明らかになりました。
警視庁・人身安全関連事案総合対策本部によると、大西秀宜容疑者は4月28日に開催された岩田華怜さん出演のミュージカル『タイム・フライズ』のチケット売り場に押しかけたほか、6月13日に自身のTwitterやブログを更新し、「ストーカー規制法違反を捏造して訴えたことに関して所属事務所の意思などを考慮せず、自分の意思において速やかに謝罪せよ」などと岩田さんに訴えた疑いが持たれています。
<↓の画像は、大西秀宜容疑者のツイート写真>
<↓の画像は、大西秀宜容疑者の逮捕報道>
大西秀宜容疑者は岩田華怜さんがAKB48に入ってから1年後の2012年頃からのファンで、1年余りで500通以上のファンレターなどを送り、握手会ではプロポーズするなどしていましたが、岩田さんはそれを拒否していました。
こうした行為が繰り返されたため、見かねた事務所側が岩田華怜さんい近付かないように注意したところ、自身のブログに岩田さんの家族を脅迫するような文章を綴り、岩田さんの出演イベントでつきまとい行為を繰り返していたため、最終的に運営側から握手会やコンサートなどへのイベントに出入り禁止、さらにSNS『Google+』へのアクセスブロックなど徹底的な対応を取りました。
これを不服とした大西秀宜容疑者は2014年に、AKB48の運営会社『AKS』、CD販売を行う『キングレコード』、『Google』の3社を相手取って債務不履行などで提訴しました。
この裁判では、大西秀宜容疑者が当時15歳の中学生だった岩田華怜さんに対して、性的な表現を使ったり、プロポーズをするなどの行為を行っていたことが明らかにされ、これらの行為について裁判長は「社会通念上、未だ精神が発達途上にある者に対する言動として適切さを欠いている」「原告との握手を拒否すべきであると考えることにも相当の理由がある」として、大西容疑者の訴えを棄却していました。
<↓の画像が、2012年ごろの岩田華怜さんの写真>
しかし、大西秀宜容疑者はそれでも諦めずに、岩田華怜さんに関する言動を続け、ブログに「愛は邪魔されると逆に燃え上がる」などと記して舞台会場に訪れるなどしていたため、警視庁はストーカー規制法に基づいて、つきまとい行為を禁止するよう警告を出していました。
それにも関わらず、大西秀宜容疑者が警告を無視し、岩田華怜さんに接近したとしてストーカー規制法違反容疑で逮捕されたそうで、取り調べに対しては「逮捕状には事実もあるし、事実と違うところもある」などと述べているとのことです。
そして、岩田華怜さんはストーカーの逮捕を受けてツイッターを更新し、「お騒がせしています。そして今までご迷惑をおかけした全ての人に心からの謝罪申し上げます。一緒に闘ってくれたファンのみんな、苦しい思いをさせたね。それでも一緒にいてくれてありがとう。私は大丈夫です。これでこの件が終わりになることを切に祈ります。」
とツイートしています。
<↓の画像が、岩田華怜さんのツイート写真>
この事件に対してネット上では、
- おーにっちゃんかwwwwww 懐かしいwwww
- おーにっちゃん…まだやってたんか……
- この人まだいたのか…まとめ見たら狂気しか感じない
- このストーカー前もやってたよな
- コイツマジで頭逝ってるからな いつか死人出すぞ
- 人の形してるのに人の理が通用しないというのは恐怖でしかない
- こいつのtwitter見たら頭おかしくなりそう マジヤバだな
- なんでアイドルオタクって、そのアイドルに嫌われる方向に全力疾走するんやろうな
- 阪大から日立のエリートで知恵があるだけに質が悪い
- そのうち必ず刃物持って現れるから、さっさと閉鎖病棟にでも隔離して人知れず薬でも盛って駆除しとけよ
- こういうのって本当に地味な子が狙われやすいよな
- どうせすぐ釈放だろう まだ続くよ、ストーカー行為 やっかいだね、どうしようもできない
- 出てきたらどうせまた再開するのが怖い もう何も失うものがないキチ〇〇て最凶だからな
などのコメントが寄せられています。
大西秀宜容疑者はAKB48ファンの間ではかなり有名だった方で、“おーにっちゃん”という愛称で呼ばれていました。
大西秀宜容疑者のツイッター、ブログを見てみると支離滅裂で意味不明な文章を書いているというわけではなく、文章自体はしっかりしているものの、その内容が妄想によるものとなっており、自分が間違っていることをしているとは一切思っていない様子です。
この方は恐らく何を言っても無駄で、口頭で注意したところで同じ行為を今後も繰り返す可能性は非常に高く、今回の事件についても自身のツイッターなどでは、自身のストーカー行為は「捏造(ねつぞう)」だと主張し、「私のほうがホリプロからストーカー行為されとる」「接触禁止命令が出るもなにも、接触なんかやってないから。その他どんな不当な内容が出てくるかのほうが見もの」「私のストーカー規制法違反容疑は捏造であると主張する。」などとツイートしています。
岩田華怜さんは今年4月末にも自身のブログで、「実はAKB時代から、ある人からの誹謗(ひぼう)中傷、営業妨害に悩まされていました。母親へ殺害予告されたこともありました」
と、最近またエスカレートし始めたことを理由にストーカー被害を告白しており、相手については、出演舞台の劇団に連絡したり、接近禁止命令を無視して会場にも来ると明かしていたため、大西秀宜容疑者のことを言っているのは間違いありません。
そして、岩田華怜さんはこれまでの苦悩を明かし、「私が望むことは、もう私に関わらないでほしい、ただそれだけです。私がいくら努力して、芝居を磨いて、ここまで築いてきたものが、たった1人の身勝手な人間によって妨害されるのは、本当に悔しいです」
と切実に訴えた上で、「いくら私が心の叫びを文字にしたところで、『私が書いているんじゃない』『マネジャーや警察の捏造だ』などと言い訳を見つけては一向に現実を見ようとしません。なのでこの件について公に触れるのは、これが最初で最後にしようと思います」
と綴っていました。
岩田華怜さんに今後何かあったらでは遅く、大西秀宜容疑者が今後逆上して危険な行動を取るようになる可能性も十分あるので、厳しい処分を下して欲しいところなのですが、禁止命令を守らずにストーカー規制法違反で逮捕された場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金とされています。
大西秀宜容疑者が今後起訴され、有罪判決を受けたとしても執行猶予付きの判決となる場合もあり、実刑だとしても2年弱という短い刑期であるため、再犯する可能性は高そうですね…。
岩田華怜さん本人や家族が今後、ストーカーの存在に怯えることなく普通に生活できる日が来ることを願うばかりですが、果たしてどうなるでしょうか…。