元『モーニング娘。』の“さゆみん”こと道重さゆみさん(35)が、芸能界引退を電撃発表しました。
所属事務所『ジェイピィールーム』が19日に公式サイトを更新し、道重さゆみさんが7~8月に開催予定のコンサートツアーをもって、芸能界を引退すると報告しています。
芸能界引退の理由として2023年末に公表した「強迫性障害」を挙げ、本人と話し合いを重ねた末に、芸能界引退となったとしています。
道重さゆみさんもコメントを発表し、ファンのことが大好きで、ライブが一番楽しいという気持ちは変わらないものの、「ここ数年は、ステージから降りて、1人になると途端に、不安感や恐怖心がなかなか頭から離れてくれず、日々、不安定な気持ちでした。安心したいと思っての行動が、結果、また不安に繋がってしまう事も分かっているのに、どうしても止まらず、敢えて自分から不安を探してしまっているような感覚にもなって、苦しい時間が続いています。」
と、現在も心が不安定な状態が続いていると告白しています。
2023年に強迫性障害と診断されて以降、一部の活動をセーブする状況が続き、それに対してもどかしさを感じていたそうで、「今まで出来てた仕事の中に、もうできないかもしれないと思う事も増えてきました。そんな中で活動を続けていくのは、難しい、限界だな、と感じるようになり、会社にもその都度、相談させていただいていました。そして、今回、この決断をさせていただきました。」
と、芸能界引退を決断した理由を説明しています。
最後に、「本日、2025年1月19日、私がこの世界に入って22年が経ちました。芸能生活22年、私のそばにはいつも、ファンの方がいてくれました。心から、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。皆さんに会えなくなるのは寂しい、皆さんに寂しい思いをさせてしまう、それは休業を経験した私が1番分かっているはずなのに、この選択になってしまったこと、ごめんなさい。夏のコンサートツアーまで約半年、今、私にできることを精一杯し、感謝の気持ちを届けたいと思っています。そして、勝手ではありますが、大好きなファンの皆さんとたくさん笑い、楽しく過ごしたいです。」
と綴っています。
道重さゆみさんは2002年に6期生オーディションに合格し、亀井絵里さん(36)、田中れいなさん(35)と共にモー娘。のメンバーとなり、ぶりっ子キャラなどで人気を博し、2012年にはモー娘。の8代目リーダー、『ハロー!プロジェクト』の4代目リーダーに就任、2014年頭に当時のモー娘。最長在籍期間記録(4000日)を更新し、同11月をもってモー娘。とハロプロを卒業、芸能活動も無期限休止しました。
<↓の画像は、同期の田中れいなさん、亀井絵里さんとの写真>
それから2年後に芸能活動再開をブログで発表し、2017年3月からソロで音楽活動を行い、ファンからは歓喜の声が上がりました。
その後も大きなトラブルもなく順調に活動している様子でしたが、2023年12月に突如、一部の活動を制限することを発表し、歌手活動はその後も続けていたものの、テレビやラジオ番組などメディア露出は控えていたようです。
道重さゆみさんが活動をセーブし、芸能界引退の原因となった「強迫性障害」は、「パニック障害」などと同じ不安障害の1つで、人気俳優・佐藤二朗さん、女優・遠野なぎこさん、元『プラス・マイナス』の岩橋良昌さん、元『King & Prince』の岩橋玄樹さんらも発症を公表しています。
強迫性障害の主な病状は、自分の意思に反して、ある物事に対して強い不安や恐怖心を抱き、その不安な気持ちを解消するために特定の行為を繰り返し行うことによって、精神状態も不安定になって生活に支障をきたします。
この病気は、不安を解消するために、明らかにおかしい行動を取っていることを自覚しながらも、その行為を止められないことで心身が疲弊し、重症化するとうつ病などを併発する恐れもあるといいます。
パニック障害などと同様に完治が難しい病気ではあるそうですが、投薬治療などによって症状を抑えながら、強迫行為を我慢し、それに慣れる訓練をすることによって症状を軽減させることができるそうです。
しかし、道重さゆみさんは強迫性障害と診断されてから1年以上経った現在も、芸能活動をする中で不安な気持ちを払拭できず、活動に限界を感じていたとのことで、芸能界引退は非常に残念ではあるものの、何よりも体が大事なので仕方がありません。
夏まで芸能活動は続けていくとのことで、悔いが残らないように引退の日まで、いま出来る範囲で全力で歌手活動を行ってもらいたいです。