「最強の地下アイドル」を自称するアイドルグループ『仮面女子』のメンバーで、今年4月に不慮の事故で脊髄損傷による両下肢麻痺となり、車椅子生活をしながらリハビリに励んでいる猪狩ともかさん(いがり・ともか 26歳)が、26日に東京・秋葉原の『仮面女子CAFE』で開催のライブに出演し、約4ヶ月ぶりにステージ復帰することが発表されました。
公式サイトでの発表によると、猪狩ともかさんは1日も早くファンに元気な姿を見せたい、挨拶をしたいと強い希望で26日に『仮面女子CAFE』で行われる公演に出演し、そこでサプライズ発表があると予告しています。
<↓の画像は、26日にステージ復帰する猪狩ともかさんの写真>
また、福井県鯖江市の「めがねのまちさばえ大使」を務めている『仮面女子』は、31日と9月1日に「めがねのまち さばえDAY」として行われるプロ野球の試合「オリックス・バファローズ×埼玉西武ライオンズ」(京セラドーム大阪)の2日間をジャックし、ミニライブなどを行うことも発表しており、ここに猪狩ともかさんも参加(※体調次第での参加)し、31日に鯖江市・牧野百男市長が行う始球式のお手伝いとして登板予定とのことです。
約4ヶ月ぶりにステージ復帰することが決定した猪狩ともかさんは、「突然の事故から4カ月が経ちました。たくさん、ご心配をおかけしました。毎日、皆さんの応援がとても大きな支えとなっています。入院してからずっと『早くみんなに元気な姿を見せたい!』という想いでリハビリを頑張ってきました。そのかいあって、8月26日に仮面女子のホームである『仮面女子カフェ』に挨拶に行けることになりました! とても嬉しくて今から楽しみでたまりません!復帰の第一歩です!」
というコメントを発表しています。
自身のブログでは、オリックスの選手たちからサインの寄せ書きをもらったことを明かし、色紙の裏面には「猪狩ともかさんへ 9月1日楽しみに待っています!オリックス・バファローズ選手一同」というメッセージが書かれており、これを見てさらに「絶対間に合わせたい!」という思いを強くしたと綴っています。
そして、この発表を受けてネット上では、
- 前向きな姿に心を打たれた。応援したい!
- 目標があれば諦めずに頑張れる。ステージに戻れて良かった。少しでも症状が良くなってくれるといいですね。
- 車いす生活になってしまったにも関わらず前向きに頑張っている姿勢すごいと思います。応援してます!
- 私も脊髄損傷の重たいのにかかり、約13年が経つ。仮面少女のともかさん絶対にステージへ立って下さい。こっちが勇気をもらいます。
- 諦めずに前を向く姿勢を応援したい。頑張れ。
- 本人が頑張ってるのは応援したいけど、事務所が完全にアウトな事務所だからきちんとサポート出来るのか。今回の件が良い宣伝ぐらいに思っててもなんの不思議もない事務所
- ほんとに見習うべきポジティブさ。アイドルにあまり関心がないけど、この子は頑張ってほしい
- 若さもあるのだろうけど、人知れず泣いていると思う。応援が彼女のパワーの源だと思うので、無理しすぎず頑張って欲しい。
などと、ファン以外からも数多くの応援コメントが寄せられています。
猪狩ともかさんは仕事がオフだった今年4月11日14時前に、東京都文京区湯島1丁目にある史跡・湯島聖堂近くの歩道を歩いていたところ、強風によって吹き飛ばされた大型の木製看板(縦2.8メートル・横3.5メートル)が直撃、下敷きとなりました。
その後搬送先の病院で緊急手術を受けたのですが、「瞼(まぶた)裂傷」「頭部挫創(ざそう)」「骨折(脚、肋骨、胸椎、腰椎)」「脊髄損傷」の重傷で、脊髄損傷によって「両下肢麻痺」となり、足を動かすことが出来なくなってしまいました。
現在の状態から治る可能性は極めて低く、これから車椅子生活を余儀なくされることが分かったものの、猪狩ともかさんは『仮面女子』として活動していくことを望み、それを運営サイドも受け入れ、自立した車椅子生活を送るために現在もリハビリ治療に励んでいます。
3日に行われた会見にVTR出演した際には現在の体の状況について、「車椅子からベッドやお手洗いに行くときに、腕の力でお尻を持ち上げて移動する『移乗』というのを頑張っていますけど、女性はなかなか筋力がつかないので苦労しています。今は大変だなと思うこともたくさんありますが、できなかったことができるようになったことがたくさんある。できないことはないと思っているので、頑張っていきたい」
と前向きに語っていました。
今後の活動についても、「これまで、ライブが中心だったのでライブもしたいですし、いろいろな地域に行って講演会をしたり、似たような境遇の人に対して勇気を与える存在になりたい」「車椅子でしか見たことがない世界があると思うので、アクティブにいきたいです!」
と語っており、猪狩さんはこうした目標を持つことでリハビリを頑張ることができ、辛いながらも前を向くことが出来ているのだろうと感じます。
不慮の事故によって両下肢麻痺という状態になりながらも、明るく前を向いてリハビリに励み、これから自分に何が出来るかを考え、新たな目標に向かって進んでいくということはそう簡単に出来ることではないので、素晴らしいなと思います。
短期間に大きく変わるということはないのかもしれませんが、引き続きファンたちの応援などを糧に、これから1つ1つ出来ることを増やしていき、まずは自立した車椅子生活を送れるように頑張ってほしいですね。