今年の『第66回 日本レコード大賞』(主催:日本作曲家協会)の各賞が発表され、昨年初めて大賞(最優秀作品賞)を受賞した“ミセス”こと『Mrs. GREEN APPLE』の楽曲も選出されており、今年の大賞候補などに対してネットでは様々な声が上がっています。
今年の大賞候補となる「優秀作品賞」に選ばれた10曲は、アニメ『忘却バッテリー』の主題歌で、累計ストリーミング再生回数が3億回を突破するなどしているMrs. GREEN APPLEの『ライラック』。
アニメ『マッシュル -MASHLE-』の主題歌として書き下ろし、オープニングムービーのダンスも国内外で大バズりし、ストリーミング再生回数が5億回を突破しているCreepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』。
“めるる”こと生見愛瑠さん主演ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS系)の主題歌で、配信開始から4ヶ月で再生回数が1億回を突破したDa-iCEの『I wonder』。
二階堂ふみさん主演ドラマ『Eye Love You』の主題歌で、ストリーミング再生回数が3億回を突破したOmoinotakeの『幾億光年』。
日本デビューシングルで、音楽配信サービス『Spotify』での再生回数が1億回を突破したK-POPグループ・NewJeansの『Supernatural』。
ミュージックビデオの再生回数が、YouTubeで960万回を突破しているFRUITS ZIPPERの『NEW KAWAII』。
YouTubeでミュージックビデオ公開から5日で再生回数が1,000万超え、ストリーミング再生回数も約800万を記録したBE:FIRSTの『Masterplan』。
Billboard JAPANのJAPAN Hot 100で総合首位を獲得し、初週に約74万枚の売上を記録したJO1の『Love seeker』。
バラエティ番組『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)のエンディングテーマに起用された純烈の『夢みた果実』。
オリコンの週間シングルCDランキングで初登場5位、週間演歌・歌謡シングルランキングで1位を獲得し、YouTubeでミュージックビデオの再生回数が260万を突破している山内惠介さんの『紅の蝶』。
以上が今年の大賞候補となる優秀作品賞の受賞曲となっており、「新人賞」を受賞したのは、ME:I、ILLIT、梅谷心愛さん、こっちのけんとさん、小山雄大さんで、例年よりも1組多い5組で最優秀新人賞を争います。
他に、「最優秀歌唱賞」はmiletさん、「特別賞」は浜崎あゆみさん、Creepy Nuts、GLAY、tuki.さん、TOMORROW X TOGETHER、Number_i、「特別国際音楽賞」は新しい学校のリーダーズ、LE SSERAFIMが受賞するなどしており、授賞式の模様は今年も12月30日17時半からTBS系で生放送されます。
そして、今年のレコ大候補曲発表などを受けてネット上では、
- 去年よりも最優秀賞が「どれだろう?」と思えるようになり、見応えがありそう
- 文句なしでBling―Bang―Bang―Bornでしょうよ。あれだけバズったし。
- 「Bling―Bang―Bang―Born」と「ライラック」の一騎打ちかな。ブームを使ったという意味では「Bling―Bang―Bang―Born」かな。
幼稚園児もみんな踊れるもんね。パプリカ以来の現象だったように思う。 - ライラックしかないと思ってます。iTunesのランキングもまだ20位以内。AppleMusicにいたってはまだ2位。この曲、今年の春に出た曲でずっと上位。
- ライラックってそんなに流行ってたかな? 聞いたことはあると思うけど今急にどんな歌かと聞かれると出てこない。
Creepy Nutsのぶりんばんは勝手に耳に流れてくるくらい流れてた。 - 瞬発力と爆発力はBling‐Bang-Bang-Bornの方が凄かったけど、持続力はライラックが上でトータルだとライラックを沢山聞いた
- レコード大賞に権威なんてもうないよ そもそも出来レースでしょ
- 今年はどこの事務所が札束積むのかな? もう止めたらいいのに・・
- 紅白にしても、レコ大にしても、もういらないんじゃないかと思う。選ばれる基準がわからない。
- 何年も前から、日本レコード大賞に興味がなくて観なくなっている。どちらかと言うと、懐メロの方を観てしまう。
などの声が上がっています。
昨年のレコ大では、Adoさんの『唱』、新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』、NewJeansの『Ditto』、imaseさんの『NIGHT DANCER』、JO1の『Trigger』、純烈の『だってめぐり逢えたんだ』、市川由紀乃さんの『花わずらい』、BE:FIRSTの『Mainstream』、Mrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』、緑黄色社会の『サマータイムシンデレラ』が優秀作品賞を受賞しました。
この中から最優秀作品賞に選ばれたのはMrs. GREEN APPLEの『ケセラセラ』で、同曲もヒットしたことは間違いないのですが、昨年に国内外で大ヒットしたYOASOBIの『アイドル』はノミネートすらしていませんでした。
一方で、レコ大は以前まで審査対象作品について「原則として日本国内で発表された作品」としていたものの、日本デビュー前だったNewJeansの曲が優秀作品賞を受賞していたことにより、昨年も色々と物議を醸しました。
そして、今年の優秀作品賞の受賞曲を巡っても様々な反応がありますが、今年ヒットしたMrs. GREEN APPLEの『ライラック』、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』がレコ大の最有力候補とみられており、このどちらかが大賞に選ばれなければ再びヤラセ、出来レースといった批判が噴出することになるでしょうね。
Mrs. GREEN APPLEは2連覇がかかっていて、過去に連覇を達成した歌手は細川たかしさん(1982・1983年)、中森明菜さん(1985・1986年)、安室奈美恵さん(1996・1997年)、浜崎あゆみさん(2001~2003年)、EXILE(2008~2010年)、AKB48(2011・2012年)、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(2014・2015年)、乃木坂46(2017・2018年)となっています。
レコ大は1959年から始まったのですが、連覇を達成した歌手は意外に少なく、Mrs. GREEN APPLEが連覇となれば令和初となります。
レコ大を巡っては2016年に週刊誌『週刊文春』によって、前年の大賞作品を巡って芸能事務所による“審査員買収”疑惑を報じられるなど、芸能界の闇を感じる様々な報道などにより権威は失われつつありますが、果たして今年はどの曲が大賞を受賞するのか注目したいです。