『乃木坂46』の早川聖来さん(はやかわ・せいら 22歳)が生放送のラジオ番組『らじらー!サンデー』(NHKラジオ第1)で、ライブ演出家のSEIGOさん(本名=稙田成吾 わさだ・せいご 48歳)から「死ね」「ブス」などと言われたことを明かし、この件に対してグループの運営が声明を発表しました。
早川聖来さんは21日放送の『らじらー!サンデー』で、「演出家のSEIGOさんという人がいるんですけど、“超ドS”なんですよ。結構『死ね』とか『ブス』とか、『お前1人いなくてもいい』とか(言われる)」「私は関西人なんで流すんですけど…多分、皆を心配して言ってくれているんですけど、『今回のライブのリハで、(掛橋)沙耶香が事故ったのはお前らのせいだ』とか色々言われて、『自業自得だ』とか言われて…」
などと語り、完全なパワハラ発言として炎上騒動に発展していました。
これに対して乃木坂46の運営サイドは公式サイト上で、「SEIGO氏本人及びスタッフ、メンバーに聞き取り調査を行った結果、SEIGO氏の言動や指導において、一部行き過ぎた点があったことを確認致しました。ただし、昨年夏の掛橋沙耶香のステージ転落事故を引用して『掛橋沙耶香が落ちたのはお前らのせい』という発言を行った、という点につきましては、事実とは異なっておりました。」
と報告しています。
その上で今後の対応についてSEIGOさんと協議し、「誤解を招く発言があったこと、及びSEIGO氏の意図とは異なる認識をしてしまったメンバーがいた事実等を鑑み、SEIGO氏より辞任の申し出があり、当社と致しましても7月から開催予定の真夏の全国ツアー2023より、演出家の変更を決定致しました。応援してくださるファンの皆様におかれましてはご心配をおかけいたしまして大変申し訳ございませんでした。」
としています。
また、SEIGOさんは代表を務める『株式会社USB』の公式サイトでコメントを発表し、「『らじらー!サンデー』におきまして、私が乃木坂メンバーに対して『容姿を否定する発言』や『落下事故に対するメンバーへの責任転嫁をする発言』を行なったとのコメントがございました。この点に関し、私はメンバーの容姿に関する不適切な発言があったことを認めます。」
とし、メンバーに対する「ブス」などの発言は事実としています。
<↓の画像は、ライブ演出家・SEIGOさんの写真>
ライブで笑顔を見せていないメンバーに対して、「ブスな表情をするな!」などと指導したこともあったとし、「これによって傷ついたメンバー及びそのファンの方々、こういったお話を聞いて気分を害された全ての方々に深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。」
と謝罪しています。
しかし、昨年8月のライブ中に掛橋沙耶香さんが階段から転落し、顔面骨折などの大ケガを負った件に関して、「メンバーへの責任転嫁をする発言は一切しておりません」と完全否定しています。
事故の翌日には、SEIGOさんがメンバー全員に「転落させてしまったのは僕の責任です。大変申し訳ございません。」と謝罪したそうですが、「早川聖来さん本人は、当時休業中でライブ会場にはいなかったため、僕の気持ちを伝えきれていなかったことが、今回の件につながってしまったように思います。 ただ、メンバーを誤解させてしまったこと自体に私の責任があると感じており、この点についてもお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。」
と謝罪しています。
そして、SEIGOさんの辞任と謝罪コメント発表を受けてネット上では、
- 勇気を出した告発が報われて良かったね
- ヘイポー謝罪文並みのカス謝罪文
- 解任ではなく辞任。発言も一部否定。早川聖来さんが、演出家の発言を誤認したということ?
- よくやったせーら この結果を想定してたのか否か 乃木坂の運命を大きく変えたのは事実 救われたメンバーも他にもいるのでは?
- 早川が誤解してラジオでデマ流したってこと?それで辞任まで追い込んだとかヤバくね?
- 現場にはマネージャーとかもいただろうし、本当にそんなこと一切言ってないなら辞める流れにはならないだろ
- 運営にとって最も都合のいい幕の引き方
- 掛橋は復帰できないほどのかなりの重傷だったのに軽傷とした運営の責任はどうなるのか
また事故の原因は演出家よりも運営スタッフの責任が大きいのでは - たぶん運営的にはこれで掛橋問題も解決したつもりなんだろうな
- 演出家変更という事だけど、SEIGOや会社の息のかかった人じゃなく全く繋がりのない人だよね?
- 「死ね」とか「ブス」とかどストレートな暴言放っておいて誤解を招くってなんなんですか?どう考えても悪質なパワハラだと思うのですが
- パワハラ演出家に正義の鉄槌をくらわして退治といえばそうなのだろうけど これが早川が望んだ展開とも思えず
早川は演出家を辞職に追い込んだ呵責に苦しんでるのではないか まだメンタル完全回復というわけでもなかろうに
こんなんなる前に現場のコンプライアンスを徹底出来なかった運営の不甲斐なさよ
などの声が上がっています。
SIEGOさんは1990年代からジャニーズの振付などを手掛け、2010年代に入って以降は乃木坂46のほか、AKB48、HKT48、NMB48、=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)等のコンサート演出を担当し、運営サイドからの信頼が厚く、元AKB48・HKT48でアイドルプロデュースを手掛ける指原莉乃さんからも信頼を置かれています。
ただ、SEIGOさんは指導が厳しい演出家として有名で、これまでに様々なグループのメンバー等がエピソードを明かしており、2014年放送の『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にSEIGOさんが出演した際に指原莉乃さんは、「咲良が言ってたんですけど、HKTも結構怒られるんですよ。1人のメンバーがとちったら、『おい、もう出なくていいからそこ。そこの曲の時出なくていいよ。出れないなら出んな』みたいな感じで。もう、その子が本当に追いやられるまで。」
と明かしていました。
SEIGOさんの厳しい指導によってメンバーたちは言動に注意を払うようになり、ミスやトラブルが減るなど良い面もあったそうで、早川聖来さんがラジオでパワハラ言動を告白した後にも、元乃木坂46の1期生・井上小百合さん(28)はインスタグラムで、「なんだかとても違和感」「理不尽なことを言う方では、決してなかった」「しっかりと自分たちと向き合って、色んなことを考えて下さる貴重な方」「ちゃんとプロ意識と責任と覚悟を持っていないと アイドルはつとまらないって沢山気付かされた」「今の子達には違う意味で伝わっちゃったりするのかな 難しいし、なんだか悲しい時代だな」
等と綴っていました。
<↓の画像は、元乃木坂46・井上小百合さんのインスタグラム投稿写真>
こうした元メンバーによる擁護発言を巡っても物議を醸す中で、SEIGOさんは自ら辞任を決断し、乃木坂46の演出から離れる形になったものの、掛橋沙耶香さんの転落事故に対して「沙耶香が事故ったのはお前らのせいだ」「自業自得だ」といった発言は一切していないと完全否定したことで、ファン等の間で物議を醸しており、早川聖来さんに対して批判の声も上がっています。
運営サイドがこの問題にすぐ対応したところまではよかったものの、後味の悪い結末を迎えることになり、早川聖来さんが今後追い詰められて活動休止、グループ脱退等のトラブルが発生しないように、運営サイドにはこれから様々な対策を行ってもらいたいです。