今年8月に結成10周年を迎えるアイドルグループ『乃木坂46』が27日、通算26枚目となるニューシングル『僕は僕を好きになる』をリリースしたのですが、売り上げ枚数が伸び悩んでいることをニュースサイト『WEZZY』が伝えています。
昨年3月にリリースした前作『しあわせの保護色』から約1年ぶりとなる新曲『僕は僕を好きになる』は、これまでと同じく計5形態で27日にリリースされ、オリコン集計によるフラゲ日(26日)の推定売り上げ枚数は「44万5,852枚」でした。
2日目の27日は推定売り上げ枚数が「6万6,793枚」、28日は「2万5,514枚」、29日は「1万6,147枚」、30日は「2万1,197枚」となっており、30日までの売り上げ枚数は約57.5万枚です。
『僕は僕を好きになる』は、2期生の人気メンバー・堀未央奈さん(24)の卒業シングルで、堀さんのソロ曲『冷たい水の中』が収録されているバージョンもあります。
表題曲では、ファッション誌『CanCam』の専属モデルでもある3期生・山下美月さん(21)が初のセンターを務めており、そうしたことでもファン等の間では注目を集めていました。
そして、初日には44.5万枚の売り上げを記録していたのですが、昨年3月リリースの前作『しあわせの保護色』は初日に「81万550枚」を売り上げており、前作と比較すると35万枚以上のダウンとなっています。
なお、2019年9月リリースの前々作『夜明けまで強がらなくてもいい』は初日売上枚数が「78万8,576枚」、同5月リリースの『Sing Out!』は初日「81万5,286枚」、2018年11月リリースの『帰り道は遠回りしたくなる』は初日「82万2,049枚」を売り上げています。
ちなみに、乃木坂46は前作『しあわせの保護色』まで9作連続でミリオンセラーを達成しており、「シングル通算ミリオン獲得作品数」「連続ミリオン獲得作品数」は、女性アーティストとしてAKB48に次いで歴代2位となっています。
『僕は僕を好きになる』の売り上げが過去作と比較して大幅ダウンとなった原因について、『WEZZY』は新型コロナウイルスの影響で「握手会が失われたこと」にあるとしており、前作もコロナ禍でのリリースではありましたが、昨年1月末から「forTUNE music限定 個別握手会参加券付通常盤」の予約を開始し、通常通り販売されました。
その後、3月~7月にかけて全国4ヶ所で個別握手会を開催予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって握手会は中止、その代替イベントとして「オンライン ミート&グリート(個別トーク会)」が行われました。
新譜の『僕は僕を好きになる』も、オンラインミート&グリート参加権を特典として付け、さらに初回限定盤には「全国イベント参加券orスペシャルプレゼント応募券」を封入し、記載されたURLもしくはQRコードにアクセスすると、1枚につき1回の応募で、オリジナルミュージックビデオ(全20種)を1種もれなくプレゼントするとしています。
こうした特典商法を行っているのですが売り上げは伸び悩んでおり、初日の売り上げ枚数が45万枚を下回るのは、2015年3月リリースの12枚目シングル『命は美しい』以来となっています。
乃木坂46のCD売り上げ枚数が激減した背景には、グループでトップクラスの人気・知名度を誇っていた“まいやん”こと白石麻衣さんの脱退もあるとみられており、白石さんは『しあわせの保護色』をもって卒業しました。
そして、『僕は僕を好きになる』をもって堀未央奈さんが卒業し、今後は3期生以降のメンバーが中心になって活動していくわけですが、握手会も開けない状況になっていることから、今後また新たな手を打っていかないとCDの売上は伸び悩みそうで、このままだとAKB48と同様に、終わったグループとして扱われるようになってしまうかもしれないですね…。