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買収疑惑のレコード大賞の出来レースは継続か。乃木坂46のシンクロニシティが受賞で疑問の声

乃木坂46のレコード大賞2連覇に批判殺到し炎上。DA PUMPのU.S.A.が今年大ヒット、審査基準は無視?

『第60回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)が30日に放送され、乃木坂46が今年4月にリリースした20枚目シングル『シンクロニシティ』がレコード大賞を受賞したことで、乃木坂46が史上8組目となるレコ大2連覇を達成し、公式ライバルグループのAKB48の記録に並んだのですが、ネット上では批判の声が噴出し炎上状態になっています。

レコード大賞を受賞の『シンクロニシティ』は、人気メンバーの“まいやん”こと白石麻衣さんが、14作ぶり2度目の単独センター(Wセンターを含めると3作ぶり4度目)を務めた作品で、リリース翌日付のオリコンデイリーチャートでは累積売り上げ枚数が約101万枚に達し、週間ランキングでは約112万枚で初登場1位を獲得しました。

乃木坂46『シンクロニシティ』のミュージックビデオ

発売初週のミリオンセラー達成は歴代5組目、2000年代以降ではAKB48に続いて2組目の快挙となっており、この曲で2年連続のレコード大賞受賞が発表されるとメンバーたちは喜び、白石麻衣さんは年内の活動もってグループを卒業する西野七瀬さんとハグし、涙を浮かべながら喜びの挨拶をしていました。

<↓の画像が、今年のレコード大賞を受賞した乃木坂46の写真>

レコード大賞受賞には乃木坂46のファンたちも歓喜の声を上げている一方、ファン以外からは『シンクロニシティ』がレコード大賞を受賞したことに疑問の声が上がっており、今年大きな話題になったDA PUMPのヒット曲『U.S.A.』こそが、レコード大賞に相応しいのではないかとして批判の声も噴出しています。

DA PUMP『U.S.A.』のミュージックビデオ

ネット上で反応を見てみると、

などの批判が上がっており、炎上状態になっています。

なお、今年のレコード大賞の受賞対象となる優秀作品賞には、以下の10曲が選出されていました。

    【第60回日本レコード大賞 優秀作品賞受賞曲】
  1. AKB48『Teacher Teacher』
  2. 欅坂46『アンビバレント』
  3. SEKAI NO OWARI『サザンカ』
  4. DA PUMP『U.S.A.』
  5. TWICE『Wake Me Up』
  6. 乃木坂46『シンクロニシティ』
  7. 西野カナ『Bedtime Story』
  8. 氷川きよしさん『勝負の花道』
  9. 三浦大知さん『Be Myself』
  10. 三山ひろしさん『いごっそ魂』

乃木坂46の『シンクロニシティ』はミリオンセラーを達成し、CDが売れたのは事実ではあるのですが、このCDは全5形態でリリースされており、さらに4つの初回限定盤には「全国握手会参加券・スペシャルイベント応募券」が封入されていて、いわゆる“特典商法”によって売り上げを伸ばした作品となっています。

特典が付かない今年のデジタル配信ランキング(オリコン発表)を見てみると、1位は米津玄師さんの『Lemon』でダウンロード数は約180万、2位はDA PUMPの『U.S.A.』で約54.1万、3位はback numberの『瞬き』で約43.4万となっているのですが、乃木坂46の『シンクロニシティ』は50位以内にすらランクインしていません。

こうした結果などから、乃木坂46のCD購入者の多くが特典目的のファンとみられます。

一方のDA PUMPの『U.S.A.』は、CDの出荷枚数こそ11月時点で13万枚を超えた程度ではありますが、デジタル配信数は54万ダウンロードを突破、YouTube上の公式ミュージックビデオの再生回数は公開から5ヶ月で1億回再生を突破し、12月31日午前10時時点では1億3800万回も再生(『シンクロニシティ』は約1967万)されており、米津玄師さんの『Lemon』に次いで今年大ヒットした作品となっています。

そのため、今年のレコ大で優秀作品賞に選出された作品の中では、『シンクロニシティ』よりも『U.S.A.』の方がレコード大賞に相応しいという声が上がるのは当然かと思います。

<↓の画像は、DA PUMPメンバーの写真>

ちなみに、レコード大賞の審査基準は、「作曲、作詩、編曲を通じて芸術性、独創性、企画性が顕著な作品とする。優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る。審査対象は『優秀作品賞』に選ばれた作品とする。」とされています。

『U.S.A.』は、イタリアのユニット『Joe Yellow(ジョー・イエロー)』が1992年に発表した同名楽曲のカバーで、これまで外国人が作曲した楽曲が大賞を受賞したことは無いのですが、レコード大賞の審査基準としている「大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映、代表したと認められた作品」に当てはまる作品です。

Joe Yellowの『U.S.A.』

しかし、レコ大はかねてから出来レース疑惑があり、2016年には週刊誌『週刊文春』が、2015年のレコ大では買収が行われていたとスクープするなどしており、実際に曲がヒットしたかどうかに関係なく、大賞を受賞できるのではないかと疑われているのですが、今年の結果を見る限りでは現在もそれは変わらないようです。

こうした疑惑があることによって、レコード大賞の注目度は一昔前に比べると大きくダウンしているのですが、来年以降も世間の批判を受けながらも続けていくのでしょうかね…。

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