26日に、今年の大晦日に放送される恒例番組『第66回NHK紅白歌合戦』の司会者と出場歌手の発表がありましたが、この発表に合わせて人気アイドルグループ『ももいろクローバーZ』(通称:ももクロ)の公式HPが更新され、紅白からの卒業を宣言するとともに、初のカウントダウンライブ開催を発表しました。
ももクロは公式HPで「モノノフ(ファンの愛称)のみなさんへ」と題しコメントを発表し、「モノノフのみなさんいつも応援ありがとうございます。ももいろクローバーZは紅白歌合戦を卒業します。ありがとうございました。冬の軽井沢、5大ドームツアー、そしてその先も私たちは私たちのやり方で、みなさんと一緒に『私たちの道』を歩き続けます。ど真ん中しか歩きません」と綴り、さらに12月31日に東京都・豊洲PITで22時~25時にかけて『第一回 ももいろカウントダウン ~ ゆく桃くる桃 ~』の開催を発表。
そして、ももクロのプロデューサーである川上アキラさんは27日にツイッターを更新し、「今回落っこちたの受けての卒業」と紅白落選を受けての卒業宣言だと説明。
また、ももクロのメンバーで“あーりん”の愛称で親しまれている佐々木彩夏さんは27日にブログを更新し、「楽しみにしてくれてたみんなごめんね。あーりんも、昨日さみしくて心がぽっかりしちゃったよ。正直、すごい悔しいし残念」と素直な心境を吐露。
<↓の画像が、佐々木彩夏さんの写真>
しかし、「来年はアルバム発売もあるし 5大ドームツアーもあるし その前にももクリもあるし なんてったって、みんなとカウントダウンもできるんだもんね!」と気持ちを切り替え、「3年連続で紅白に出させていただけたことを誇りにその名に恥じないももクロでこれからも走り続けたいと思います」と決意を綴っています。
さらに昨年インフルエンザにより出場を辞退したメンバーの有安杏果さんは26日にブログを更新し、「去年私だけ出れなくてせっかくみんながメッセージ書いてくれた衣装着れなくて絶対着る!って思ってたんだけどね、、、」と残念がり、それでも「あの衣装は米ちゃん(ももクロの衣装担当・米村弘光さんの愛称)がしっかり縫い合わせていつでも私が着れるよーに色褪せることなく大事に保管してあるからいつかどこかでみんなの前で絶対着るから待っててね」などとファンに誓っています。
<↓の画像が、有安杏果さんの写真>
ももクロは2008年に結成後、NHKホールに隣接している代々木公園で路上ライブを行っており、紅白への出場を目標に掲げ、2012年に紅白初出場を果たしました。
そんなももクロから2011年に脱退し、現在は女優として活躍している早見あかりさんは、卒業コンサートで百田夏菜子さんと「お互い成長して紅白で会おうね」と約束しており、ももクロが初出場を果たした際に早見さんはブログで「いつかわたしが12月31日紅白のあのステージに立てるようになるまでみんなも頑張ってね。六人の夢叶えよう!」と綴っていました。
<↓の画像左が百田夏菜子さん、右が早見あかりさん>
そして、早見さんはNHK連続テレビ小説『マッサン』で主人公の妹役で出演し、ももクロと紅白で共演するのも夢では無くなっていたのですが、今回紅白からの卒業を宣言したことにより、早見さんを加えた6人で紅白に出場するという夢は消えてしまったため、ファンからは「あかりんとの約束はどうなるの?」「6人で紅白出る姿を見たかった」「ももクロメンバーがかわいそう」などといった声が上がっています。
また、ネット上では、
- HPに出たコメントは事務所というか、高慢なマネージャーのシナリオだったんだろうけど、あれでかなり評判を落としたよね。今回のコメントを最初から出していたら、好感度も下がらず反感も買わずに済んだのに。メンバーが可哀想な気がする。
- ここ3年くらいはど真ん中でも何でもなく、全てが裏目に出るような戦略ミス。川上よ、責任とれや
- 今年のヒット曲もない奴が紅白出場するんだから理不尽だよな(笑)
- なんで卒業って言ったんだよ。事務所の指示かもしれないけどダサいよね。
- 選考基準がめちゃくちゃだから気にすることはない。もう紅白の時代なんてとっくに過ぎてる。ただの話題集めの番組に過ぎん。
- AKBとももクロだけはおっさんにも認知されてんだけどね。人気的にも落選は不可解だね
- 権威が落ちたとか言ってもやはり出た方がいいのは明らかだと思うけどね。Mステとかベストアーティストとかああいうのを見る人間なんてのは紅白じゃなくても見るけど、紅白じゃないと見ない層がいると思う
- 落選だったら卒業って言い方したのは運営の失策だと思うなぁ。俺がファンだったら落選発表の後に落選したけど今年の大晦日はカウントダウンライブやります!って言われた方がテンション上がる気がする。
などのコメントが寄せられています。
NHKによると、出場歌手は①今年の活躍、②世論の支持、③番組の企画・演出の3つを基準に選考しており、NHKの柴崎哲也チーフプロデューサーは落選理由について「(3つの前提条件を)総合的に判断した」とだけ説明し、それ以上の質問については「個別の案件については控えさせていただきます」と応じなかったといいます。
ももクロは一時期の勢いは失ってしまったと感じるものの、アイドル界ではトップクラスの人気を誇り知名度も高く、今年も精力的に活動しており、1月にリリースしたシングル『夢の浮世に咲いてみな』はオリコンの週間ランキング2位、3月リリースの『青春賦』は週間4位、月間10位、4月リリースの「『Z』の誓い」は週間4位、月間11位を獲得しており、選考基準は十分に満たしていると思われることから、落選に納得がいかないという方が多いのは当然でしょうね。
また、公式サイトで紅白からの卒業を宣言し、大晦日にカウントダウンライブを行うことを発表しましたが、早見さんとの約束もあることから、メンバーやファンは今年出場できなかったとしても来年こそはと思っていたとみられることから、運営側の判断?による紅白からの卒業宣言は疑問に思います。
以前に比べ紅白の重みが無くなっていることから、紅白に出場するよりも年末にライブをした方がいいと判断した結果なのだと思いますが、メンバーやファンの為にも卒業は宣言しない方が良かったのではないかと思いますね。