漫画家・楳図かずおが死去、死因の病名は胃ガンと公表。中川翔子も追悼コメント。
『まことちゃん』『漂流教室』などの作品で知られるホラー漫画の巨匠・楳図かずおさん(本名=楳図一雄 うめず・かずお)が、10月28日に亡くなられていたことが分かりました。88歳でした。
『小学館』などの発表によると、楳図かずおさんの死因となった病名は「胃ガン」で、先月28日15時40分に息を引き取り、葬儀は関係者のみで執り行い、お別れの会は後日開く予定といいます。
楳図かずおさんは1955年に漫画家デビューし、1960年代からは役者としても活動しており、自身の漫画を原作とした実写映画『漂流教室』『神の左手 悪魔の右手』のほか、『真夜中の弥次さん喜多さん』などに出演、2009年にはドキュメンタリー映画『グワシ!楳図かずおです』が公開され、2014年には自伝的映画『マザー』で監督・脚本・原案を務めました。
代表作品は『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』『おろち』などで、これら複数の作品がアニメや実写化されており、海外でも高い評価を受けて、2018年にフランスで開催の『第45回アングレーム国際漫画フェスティバル』で遺産賞、2020年にイタリアの『ナポリコミコン』で最優秀クラシック作品賞を受賞するなどしています。
<↓の画像は、楳図かずおさんが描いた主な漫画の写真>
そんな楳図かずおさんの訃報を受けてネット上では、
- さみしいです。楳図さんのまことちゃんやホラー漫画、子どもの頃怖怖だけど楽しく読んでました。
楳図先生のキャラクターもまた好きでした。天国でも思う存分暴れてください! - 少女漫画家からホラー漫画家への見事な転身と、斬新かつインパクトのある名作の数々。
恐怖と笑いが表裏一体だという事も知らしめた偉大な作家でもありました。ご冥福をお祈りいたします。 - 数年前、吉祥寺で遭遇してお声がけさせていただいたとき、とても弱々しく「写真撮ってください」とは言えませんでした。
周りの友達には、梅図先生に「グワシ」をやってもらった人がたくさんいました。サービス精神溢れるお方でした。ありがとうございました。 - 小学校時代、近所にいらして、学校帰りに友達とピンポーンと鳴らし、サインをもらいに行きました。今では考えられませんが。子供に優しかった!
校庭から手を振れば振り返してくれたのも忘れられません。本当に残念です。 - ウォーリーを探せよりずっと先に赤白シャツだった梅図かずお先生。怖い絵のパワーが半端なくドキドキしながらページをめくった時を思い出した。
絵だけじゃなく物語も凄く、特に好きなのは「おろち」でした。本当にありがとう、お疲れ様でした。
などの声が上がっています。
また、楳図かずおさんの大ファンを公言し、これまでに様々なコラボをしてきたタレントの“しょこたん”こと中川翔子さんはX(旧ツイッター)に長文を投稿し、「もうお会いできないなんて信じられないです 2年前のこの時がお会いできた最後になってしまいました とても純粋で優しくてあたたかくて あまりにも大きな存在です」「喪失感でいっぱいです またお会いすることがいつも私の夢でした 素晴らしい作品たちは永遠に これからもたくさんの人たちに届き続けます 楳図かずお先生、永遠に大好きです」
と追悼しています。
楳図かずおさんは、漫画家としては珍しく表に出る活動にも積極的で、その個性的な見た目やキャラクターによってお茶の間にも親しまれていた方でした。
2007~2012年にかけては、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)にも出演し、体を張る姿を披露するなどしており、こうしたバラエティ番組でも活躍する姿を見て慣れ親しんでいたことや、胃ガンを患っていることは公表していなかったので突然の訃報には驚きましたし、ただただ残念な気持ちでいっぱいです。
楳図かずおさんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。
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