川地民夫が死去、死因は脳梗塞。菅原文太らと共演の俳優、ウルトラマンティガでサワイ・ソウイチロウ総監役を演じる

訃報
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川地民夫

俳優・川地民夫さん(かわち・たみお 本名=河地猛)が「脳梗塞(のうこうそく)」により、神奈川県横須賀市内の病院で10日16時59分に亡くなったことが明らかになりました。79歳でした。

15日18時から通夜、16日13時から葬儀・告別式が、神奈川県逗子市内の逗子二葉会館で執り行われるといいます。

川地民夫さんは2週間前に神奈川県逗子市内の自宅で倒れたそうで、妻・河地レスリーさんは『デイリースポーツ』の取材に対して「2週間前に、昼ご飯を一緒に食べて、ちょっと用事で離れている間に、ソファに座って寝ているのかと思って声をかけたら意識がない状態で、救急車で運ばれました」と話し、それから意識を戻すこと無く、妻や娘、親友が最期を看取ったとのことです。

『スポーツニッポン』の取材に対して、60年来の友人という男性(77)は「苦しむことなく、眠るように息を引き取った」と話しています。

川地民夫さんは3年半前に脳梗塞を発症し、その後も3ヶ月前に脳梗塞で倒れて入院、さらに1ヶ月後にも脳梗塞で1週間入院し、細かい血管を拡げるカテーテル手術を受けたそうです。

しかし、退院後は杖を使って散歩ができるまでに回復していたそうなのですが、大好きな酒とタバコは周囲から度々注意を受けても最後まで止めなかったといいます。

そんな川地民夫さんは故・石原裕次郎さん(1987年7月没 享年52)の隣家に住んでいたという縁で、大学1年の時に『日活』へ入社、1958年に映画『陽のあたる坂道』で俳優デビューを果たし、主演を務め裕次郎さんの弟役を演じました。

<↓の画像が、『陽のあたる坂道』出演当時の川地民夫さんの写真>『陽のあたる坂道』出演当時の川地民夫

『日活』はその後、川地民夫さん、小林旭さん(79)、沢本忠雄さん(82)の3人を「三悪トリオ」として売り出し、川地さんはアクションや青春映画で多数主演しました。

『日活』を退社して以降は、故・菅原文太さん(2014年11月没 享年81)と共に『まむしの兄弟』シリーズで主演を務め、この作品でのユーモラスな演技で当時人気を博していました。

<↓の画像は、『まむしの兄弟』で共演した菅原文太さん(右)とのツーショット写真>
1974年公開『まむしの兄弟 二人合わせて30犯』共演当時の川地民夫と菅原文太

その後も、『必殺仕掛人』や『仁義なき戦い』など数多くの作品に出演したほか、時代劇ドラマや2時間ドラマを中心に多数出演しており、1996年~1997年まで放送のV6・長野博さん主演『ウルトラマンティガ』(TBS系)では、地球防衛軍のサワイ・ソウイチロウ総監役を演じ、最近では昨年3月に放送された名取裕子さん主演の2時間ドラマ『トクチョウの女〜国税局特別調査部〜』(フジテレビ系)に出演していました。

<↓の画像は、『ウルトラマンティガ』出演時の川地民夫さんの写真>
『ウルトラマンティガ』出演時の川地民夫

一方のプライベートでは、1961年11月に当時婚約していた女優・中原早苗さん(2012年5月没 享年76)と結婚式を行いましたが結婚前に破局し、その後は一般女性と結婚して女児を2人もうけたものの、結婚から7年で離婚しています。

1975年には、宝塚歌劇団で男役を演じていた麻生薫さん(1988年10月没 享年41)と再婚しましたが、1984年に麻生さんに卵巣ガンが見つかり、1988年10月に死別しました。

川地民夫さんはそれからしばらく独身生活を続けていましたが、2001年にフランス系アメリカ人と日本人のハーフであるレスリーさんと再婚しました。

そんな川地民夫さんの訃報に対してネット上では、

  • 川地さん懐かしいな。。悪役もこなせるオールマイティないい役者だったな。お疲れ様でした、安らかにお眠り下さい。
  • 近年は低予算のヤクザVシネで見かけたな。合掌
  • スターとは言えないが、準主役までの名わき役ではあった。ご冥福を
  • ウルトラマンティガでガッツの上の一番偉い司令やってた方じゃないっすか。子どもながらに無茶苦茶カッコイイお爺ちゃんって印象でした。合掌。
  • 合唱。あっちで文太さん、松方さん等と昔話に花を咲かせてください。
  • 文太と一番相性いい役者だったな。Gメンや特捜でもゲストで存在感ありまくりだった。心より合掌

などのコメントが寄せられています。

川地民夫さんは昨年9月に週刊誌『アサヒ芸能』でテリー伊藤さんと対談し、デビュー当時の秘話などを元気そうな様子で話していたのですが、3年前に倒れたことを告白していました。

<↓の画像が、テリー伊藤さんと対談した際の川地民夫さんの写真>川地民夫がテリー伊藤と対談

最初に倒れた時には半年間、体や言葉のリハビリをしていたことや、今年も再び倒れて病院に運ばれたことを明かし、妻や娘には「今度倒れたら、そのまま置いといてくれ。死んだほうが楽だから」とお願いしたところ、「それはできません」と言われたというエピソードを笑いながら話していました。

アサヒ芸能の取材を受けた生前の川地民夫

この対談から約半年後に亡くなられてしまったのですが、川地民夫さんをはじめ昭和を彩った俳優たちが相次いでこの世を去っており、大ベテランならではの演技をもう見られないのかと思うと非常に寂しい気持ちになりますね…。

川地民夫さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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