日枝久がフジサンケイグループ代表辞任、フジテレビの取締役相談役も退任発表。株主代表訴訟で経営陣に責任追及へ
フジサンケイグループの代表で、フジテレビで40年以上にわたり取締役を務めている“フジテレビの天皇”こと日枝久・取締役相談役(ひえだ・ひさし 87歳)が、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングスの役職を退任し、加えてフジサンケイグループの代表を辞任することも発表しました。
フジ・メディア・ホールディングスは27日に公式サイトで、【代表取締役の異動並びに当社及びフジテレビの役員体制の変更について】と題して、一連の問題や信頼回復に向けて経営体制の見直しを実施するとして、役員体制の変更を発表しました。
経営体制の見直しでは、取締役会の実効性強化と意思決定スピードを上げるために取締役数を減らし、フジメディアHDは17人→11人、フジテレビは22人→10人に変更、そしてフジサンケイグループ代表・日枝久さんは両社の取締役相談役を退任となり、退任はフジテレビが27日付、フジメディアHDは6月開催の定時株主総会の開催日付としています。
また、取締役会の透明性や客観性を高めることなどを目的に、独立社外取締役を過半数にするほか、多様性を図る目的で女性の取締役数を3割以上に、さらに役員の平均年齢を下げ、フジメディアHDは71.2歳→61.6歳、フジテレビは67.3歳→59.5歳に変更したとのことです。
<↓の画像は、フジテレビの新役員体制>
フジメディアHDの新社長には、現専務取締役でフジテレビの代表・清水賢治社長が就任、金光修社長は会長に就任することを発表しています。
<↓の画像左から、フジテレビの清水賢治社長、フジメディアHDの金光修社長>
清水賢治社長は取締役会終了後に報道陣の取材に応じ、取締役相談役からの退任が決まった日枝久さんについて、フジサンケイグループの代表はどうなるのか問われると、「グループのガバナンスに影響を与えるものではないですし、指示する権限を持っているわけではないのですが、ご本人からフジサンケイグループ代表は辞任するという申し出がありました」「今日以前に辞任の意向を表明されていることは間違いないです」
と明かしました。
そして、フジテレビで絶大な権力を持ち、院政を敷いてきた日枝久さんが取締役を退任、加えてフジサンケイグループの代表も辞任したことが明らかとなりネット上では、
- そんなら初めから辞めろよ
- 退任が10年遅い
- これだと責任とらずに逃げちゃったように見える
- 第三者委員会報告書発表前に逃げたな
- 一度も会見しない無責任の典型だったな
- 間違いなく院政すると思う
- ここまで権力を持った人から権力を無くすのは無理 体裁で降りただけ
- 権力は日枝久という人物の人脈にあるわけで、極論この爺さんがくたばらない限りは何も変わらないと思う
- 流石に年齢考えるとな。後はいかに影響力を排除出来るかだね。役職に就いていなくても、影響力が残っていては、話にならない。
などの声が上がっています。
フジテレビは1月に行った10時間超えの記者会見で、「企業風土の刷新」が必要だと言いながらも、その企業風土を作り、現在も大きな影響力を持つ日枝久さんの進退に関しては明言を避けており、そして会見にも出席させなかったことでバッシングの嵐となり、社員からも怒りの声が上がっていました。
それ以降も日枝久さんはメディアの取材にも応じることなく雲隠れを続け、2月には自宅の壁にスプレーで落書きされる事件が発生し、その後自宅での転倒事故により、腰椎圧迫骨折の大ケガを負って現在も入院中とされています。
そして、ようやくフジテレビとフジメディアHDの取締役相談役を辞め、加えてフジサンケイグループの代表も辞任したわけですが、深刻なスポンサー離れが起きている現状から当然の対応で、もっと早くに辞めるべきだったと思いますし、一連の騒動の元凶と言っても過言でない方が、一度も公の場に姿をあらわさずに逃げるように辞めたのは納得がいかないですね。
ちなみに、フジメディアHDの個人株主である50代男性が日枝久さんら同社の経営陣15人を相手取り、約233億円の賠償を求めて、24日付で株主代表訴訟を起こしたことも明らかになっています。
株主の男性は、中居正広さんの女性トラブルに対して経営陣の対応に問題があり、そしてガバナンス体制の構築や正常に機能させる任務を行ったと主張し、そしてスポンサー離れによってフジテレビの広告収入が約233億円減少する見通しとなっており、株主の男性は経営陣に対して約233億円を会社に支払うよう求めています。
<↓の画像左から、株主代表訴訟を起こした株主・下野創さん(55)、弁護士>
男性は株主代表訴訟を起こす前に、フジメディアHDの監査役に対して経営陣の責任を追及するよう提訴請求をしましたが、「損害賠償請求はしない」との通知を受けたことから、会社に代わって訴訟を起こしたとのことです。
日枝久さんは取締役やフジサンケイグループの代表を辞任するのみで逃亡した形になりましたが、この裁判でどこまでその責任が追及され、裁判所はどういった判断をするのか注目したいですね。
関連記事
フジテレビ取締役・日枝久が自宅で転倒事故、腰椎圧迫骨折で入院発表も疑いの目。経営諮問委員を辞任も批判続く(2025年2月27日)
フジテレビ取締役・日枝久の自宅に落書き事件。「フジは停波しろ」と書かれ器物損壊容疑で警視庁が捜査(2025年2月12日)
フジテレビ会見の内容。社長&会長ら辞任も日枝久は責任なしで残留…企業風土の刷新必要もトップ変わらず現状維持か(2025年1月28日)
古市憲寿がフジテレビ出禁覚悟で経営陣批判。日枝久ら上層部の刷新を提言で反響。(2025年1月23日)
フジテレビ亀山千広が社長退任、後任はBSフジ宮内正喜社長が就任決定! 抜本的改革目指すも失敗続きで…(2017年5月9日)
まだまだ信用出来ないなぁ
日枝辞めても裏で何かやりそう
まるで老人ホームみたい
若返りは当たり前ですよ
もう興味薄い事実