元プロ野球選手・佐野慈紀が病気で右腕切断手術へ。糖尿病悪化、心臓弁膜症も発症の深刻な状態を告白
『大阪近鉄バファローズ』(現オリックス・バファローズ)などで中継ぎ投手として活躍した元プロ野球選手・佐野慈紀さん(さの・しげき 56歳)が、5月1日に右腕切断手術を受けることを明らかにしました。
佐野慈紀さんは1年前にブログで、昨年4月10日に足底に激痛が走ったことで病院に行ったところ、主治医から「重症下肢虚血(かしきょけつ)」との病名を告げられたと明かし、この病気は動脈硬化による血流障害によって、足に潰瘍(かいよう)や壊死(えし)などがみられる足の血管病の最重症状態を指し、症状が進行すると下肢切断だけでなく、命にも危険を及ぼすものとなっています。
この病気が発覚したことで入院生活が始まり、感染症による症状が現れた右足の中指を切断、その後も感染症の転移が止まらず、指先に壊死がみられたことで指先を2本切断、昨年6月には骨髄炎の手術を受け、今年1月には心臓弁膜症が発覚したそうです。
佐野慈紀さんはブログで、「血流の悪さに懸念が増える。動脈硬化が激しく回復がままならない。糖尿病による影響は恐ろしい。これ以上感染を広げない為に洗浄の繰り返し。毎回激痛が走る。今日まで右手の機能を残す為に治療を続けるも2024/05/01 感染症が進み明日右腕を切断する事に。56歳 最初の出来事が右腕を失う事。涙は出なかった。もちろんショックはあるけれど何とか機能を残そうとしたけど。。。ままならない。受け入れることなんて出来ないけど生きる為には乗り越えないとな。思い入れはたくさんある。思い出も語り尽きない。一緒に戦ってくれた右腕 感動を分かち合った右腕 明日、お別れする。ごめんなさい。この言葉しか浮かばない。」
と綴っています。
続けて、「この治療が終わってもまだ終わりではない。心臓弁膜症の手術もしないといけない。感染症も5年生存率と言われ再発のリスクもある。改めて健康第一と考えさせられる。正直、死ぬ事は想像できない。まだ、やらないといけない事もたくさんある。悲劇のヒロインでもない。みんなと笑顔で会う為に。」「苦難の先には幸せがある。それを有難いという。ありがとう。失われた右腕 これも長い人生の一つ。そう思いたい。元来ただの強がり。ならば命ある限り強がって生きる。やる事はまだまだたくさんある。目一杯抗いでやる。56歳を迎えた右腕のないハゲたおっさんですが どうかよろしくお願いします。皆さんもどうか健康第一で! みんなかがや毛〜! ワシ、野球選手やったんやで!!!」
と、前向きな思いを記しています。
こうしたブログ投稿を受けてネット上では、
- 根本的な問題は糖尿病か
- 元ピッチャーが腕切断って…
- ピッカリ可哀想に 糖尿病怖すぎやろ
- 糖尿病は失明もあるからとにかく怖い
- 俺も糖尿病だから怖いなあ、飲み薬でコントロールしとるけど。遺伝もあるからねこれ
- 最近は糖尿でもなかなか四肢切断にならないけどね たぶん治療も投薬もせず好きなもの食って飲んでたんだろう
- 定期的な通院と継続的治療、それに本人の節制も重要だからな 下手に体が丈夫だと、初期の異変を気のせいにして手遅れになりがち
- オールスターで見た佐野選手と和田選手、小田選手と球審のツルピカお約束のネタが好きで引退後も楽しませてもらっていただけに驚いた
佐野選手も元野球選手として、腕を取るか命を取るかの苦渋の選択だったと思います。一日も早くまた元気な姿を見せていただけたらと思います。
などの声が上がっています。
佐野慈紀さんは松山商業高校出身で、高校3年時の夏の甲子園で準優勝に貢献、高校卒業後は近畿大学に進学してエース投手として活躍、1990年のドラフト会議で大阪近鉄バファローズから3位指名され入団、プロ1年目から主に中継ぎ投手として活躍しました。
1995年には2ケタ勝利をあげ、1996年には中継ぎ投手としてはプロ野球史上初の1億円プレーヤーとなりましたが、1997年に右腕の故障でトミー・ジョン手術を受けて以降は成績が低迷し、1999年に交換トレードで『中日ドラゴンズ』へ移籍するも結果を残せずに戦力外通告を受けました。
<↓の画像は、近鉄時代の佐野慈紀さん、吉井理人さん、入来智さん、野茂英雄さんの写真>
その後はアメリカの独立リーグ所属のチームやメキシコのチームを渡り歩き、2003年に入団テストに合格して『オリックス・ブルーウェーブ』に入団するも1軍登板は2試合だけで、同年をもって現役を引退しました。
一方のプライベートでは、30歳の時に5歳年下の一般女性と結婚、1999年2月に第1子の長女(25)、2007年7月に第2子の長男(16)が誕生しました。
佐野慈紀さんは現役時代から明るいキャラクターによって人気を集め、引退後もハゲ頭をネタにしながらバラエティ番組などにも出演し、しばらく活躍を続けていましたが2010年代に入るとメディア露出が減り、2018年には元チームメイトの野茂英雄さんとの金銭トラブルが表沙汰となり、野茂さんが借金返済を求めて裁判を起こしたことが複数の週刊誌に報じられました。
佐野慈紀さんは現役を引退した2003年に野茂英雄さんから3,000万円を借り、10年後の期限までに返済すると約束していたものの、期限までに約430万円しか返済していなかったことで裁判となり、2018年9月に東京地方裁判所は「(借金の残額)2,565万5,000円とそれに付随する年5%の利子を支払え」との判決を下しました。
佐野慈紀さんは当時ブログでこの問題を謝罪し、2019年5月に『東京スポーツ』(東スポ)のインタビュー取材を受けた際には、中日をクビになって以降に収入が激減したほか、母親の体調不良や昔お世話になっていたという近しい人への金銭的な援助もあり生活が厳しくなり、借金の返済が滞ってしまったと告白していました。
また、借金問題が表沙汰になって以降は野球関連の仕事は全て無くなり、知り合いの社長らに頼って水道局の深夜バイトやパチンコ店のイベントなどに出演し、2018年末からは飲食店のコンサルタント会社社長の専属運転手となり、借金返済を再開したそうなのですが、2019年2月に心不全を発症し入院していたことも明かしていました。
佐野慈紀さんは野茂英雄さんとの金銭トラブルもそうですが、糖尿病や心臓病などの様々な病気に関しても、だらしない性格によって不摂生を続けたことが原因なのではとの憶測も飛び交い、右腕の切断手術に関しても自業自得だという声もあります。
真相は定かではありませんが、1年にわたり入院し手術などを受けてきたにも関わらず悪化を続け、ついに商売道具だった右腕を失う辛さというのは心中察するに余りあり、さらに今後も心臓弁膜症の手術を控えているといい、感染症による5年生存率にも触れていますが、手術や治療を頑張って乗り越え、またいつか元気な姿を見せてほしいと思います。
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- https://ameblo.jp/setupper-sano/entry-12412939758.html
- https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/141557
- https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/247450
キャッチボールも出来ないのは辛いですね。。